2007年5月19日 (土)

マンガ「ぼくらの」の衝撃

ここ1,2年、アニメ界は豊作続きである。NHKにようこそ、コードギアス、涼宮ハルヒなどなど。
またひとつ衝撃作を見つけた。

鬼頭莫宏「ぼくらの」。

「ぼくらの」アニメ版公式サイト

もともとはコミックで、最近アニメ化されている。
ぼくはアニメ化の記事を見て原作を知った。

夏休みの臨海学校に来ていた15人の少年少女たちが、ナゾの人物に出会う。
ナゾの人物に導かれてナゾの巨大ロボットに乗り、15体の敵と戦って地球を守る。

ロボットアニメお決まりの、陳腐で退屈なおとぎばなし設定。気が遠くなるほど使い古されたパターン。
この作品はそこから出発して、とんでもない場所へ読者を連れて行く。

少年少女たちは次々と死んでいく。ばんばん死ぬ。死を否定しようと何らかの形であとに残そうとしようと、意味があろうとなかろうと、機械的に順番に、彼らは死んでいく。
乾いた白い絵が、よけいに怖さを引き立たせている。

主人公たちは読者を道連れに、必至に生きようとし、必至に最良の選択肢を探そうとする。死が不可避なら、それまでになせる最良の行動とは何か。死が数日後に決定しているなら、いま何を考え、どう生き、どう死ぬべきか。
他者の命を奪って生きるとはどういうことか。自分に他者の命を奪って生きる価値があるのか。他者と自分を隔てるものは何か。自分と他者との間に本質的な差異が存在しないなら、彼らの死と自分らの死は等価ではないか。

古今東西、さまざまな表現作品が扱ってきたテーマに、「ぼくらの」は古典的ロボットアニメの形態を借りて挑戦している。
いじめ、リストカット、拒食症、引きこもり、暴力、などなど、ネガティブな現代的/普遍的テーマをちりばめながら。

死について/生についての多層的な考察を読者に突きつけながら、物語は15人の死に向って進んでいく。
SFとしても心理劇としてもとても優れた作品だと思う。

このお話は、とても凄惨で美しい。作者の力量はすごいものがある。
切江編は泣けたッス。
戦争や特攻隊を美化する映画の薄っぺらい自己陶酔センチメンタリズムから100万光年も離れて、「ぼくらの」は胸に迫ってくる。

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2007年1月 9日 (火)

PSPが欲しいと

きょうは久しぶりに本社へ。
と、ぼくと同じく火曜に本社に出ているSに会う。
Sはわが業界きってのオタクである。アヤナミの等身大フィギアを所有している。
そのアヤナミの足の裏のシリアルナンバーが一ケタ台なのが彼の自慢である。
その彼が、自慢のPSPを見せてくれた。肌身離さず装備しているお気に入りのアイテムだ。
数々の所有ゲームを、本社の勤務時間であるにも関わらず堂々と人前で披露してくれるS。
事務の女性の視線が突き刺さるが、そんなものはもちろん彼は気にしない。
で、最初は「・・・」と言う感じで見ていた彼のPSP。
が、見ているうちにしだいに欲しくなってきた。いろいろと裏技に精通している彼。あんなことやこんなこともできるという。
うう、ブツヨクを刺激される・・・。
あんなことやこんなことをするためには、PSPの現行品ではアカンらしい。少し前のバージョンでないとできないそうだ。ver.1.50とか言うのが良いらしい。
いまヤフオクで見てみたら、希望落札価格35000円とかで出ている。現行品がAmazonで20000円弱だから、倍近くする。現行品より中古品の方が価格が高いのである。
近ごろのゲーム事情はまったく分からなかった。こんなことになっていたとは。うーむ・・・・。
それにしてもPSP・・・・。

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2006年12月 8日 (金)

コードギアス 反逆のルルーシュ

目が離せないアニメがある。

コードギアス 反逆のルルーシュ

近未来のニッポン。
ブリタニア帝国という超大国に世界は制圧され、日本もその強大な武力の前に屈し、征服された。
日本という固有名詞は捨てられ、日本は「11」、日本人は「イレブン」と呼ばれる世界。占領下の日本人の人権はないに等しく、権力に反抗する反乱軍は「テロリスト」と一括され、かくまう人びとともども情け容赦なく射殺される。
ブリタニア王家の血を引く主人公ルルーシュは、復讐と野望のために反乱軍を利用し、父とその帝国を破壊しようとする。

久しぶりにオタクマインドを刺激する作品である。
キャラデザはCLAMP。未知の動力によって動く「ナイトメア」と呼ばれる巨大ロボット。世界革命の話なのに、同時に学園ラブコメ。ザビ家を彷彿とさせる貴族階級の帝国。ギアスという謎の力。

しかし、オタクキーワードきらびやかなこのアニメの主題は、もっと別なところにあるように思う。

理念が正当なら、目的は手段を正当化しうるか?

主人公ルルーシュは己の目的のためにあらゆるものを利用しようとする。
彼と行動を共にする「黒の騎士団」は、彼の理念を実現するための駒に過ぎない。
彼が信じるものは、自分と妹だけである。
彼の行動原理は、母を殺され妹に障害を負わされた、怒りと憎しみだけである。
父とその帝国への憎悪が、彼のすべてである。
どれほど日本人が虐殺されようが、支配され抑圧されようが、ルルーシュには関係ない。
彼にとっては、野望の実現こそが世界でただひとつの命題なのである。

さて、理念が正当なら目的は手段を正当化しうるか。正しい理想のためなら、汚れた手段を使ってもかまわないのか。

ドストエフスキーの「罪と罰」。主人公ラスコーリニコフは野望と理想のために金持ちの老婦人を殺す。しかし最後は罪の意識のために滅んでいく。

この60年代〜70年代的な命題を持つアニメ。今後どんな展開をしていくのだろう。
主人公ルルーシュは目的のためなら手段を選ばない冷酷さの反面、友人や妹をとことんたいせつにする、ナイーブでやさしい内面を持つ。
その友人スザクは、悪法であれども秩序を重んじ、秩序の中から体制を変えて行こうとする。
スザクが世界を変え、ルルーシュは滅んでいく。イヤ、そんな単純な話でもないだろう。
理想とは。法とは。差別とは。革命とは。
いやはや、久しぶりに熱いアニメです。

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2006年4月 2日 (日)

エウレカセブン、ついに最終回

エウレカセブンが終わった。
きょうの朝7時から、最終回1時間スペシャル。
コーラリアンと人類との融和は、エウレカとレントンの行方は、ホランドたちは生き残れるのか、デューイたちの計画は、クダンの限界は・・・。
さまざまなナゾをはらみつつ、主人公たちは走り続け、物語は終わった。
この1年間、エウレカセブンというドラマから勇気づけられたことがたくさんあった。
主人公のレントンは怒鳴られ、何度も大人たちからダメ出しをされ、それでも立ち止まることがなかった。
エウレカとのつき合い方も何度も試行錯誤を重ね、思いっきり間違え、しらけた空気が漂うことも何度もあった。そのたびに彼は全力で悩み、全力で間違え、全力で間違いを認めた。間違えることを恐れて立ち止まることがなかった。
そういう彼に感情移入せずにはいられなかった。
最終回を見終わったあと、何とも言えない気持ちだった。
ひと言で言えば、すごくいい話だった。
ひとを好きになるということ、ひととともに成長して行くということ、傷ついたり悩んだりすることにはちゃんと意味があるんだということ。くさいけどたいせつなこと。このドラマは逃げたり斜に構えたりせず、そこんとこに真っ正面から取り組んだ。
でできればこの物語は終わって欲しくなかった。ずっと主人公たちが走り続け、前進する姿を見ていたかった。

個人的にはアネモネのエピソードがよかった。
薬物でコントロールされ、崩壊しそうな自我を抱えて傷ついて行く姿は、エヴァンゲリオンのアスカを彷彿とさせた。でもアスカとちがって、ちゃんとアネモネは生き残り、解放された。いやはや、死ななくてよかったよ。

ああ、でも、ほんとうにもう来週からこのドラマが見れないのか・・・。
さびしい・・・。
くぅぅぅ〜〜・・・・。

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2006年2月14日 (火)

機動戦士ガンダム

スカパーのアニメチャンネルのひとつ、アニマックスでオリジナルガンダムのTVシリーズ放映が始まる。今夜から。
おお・・・オリジナルガンダム・・・。
富野喜幸の描く骨太な人間ドラマ。ひとのエゴと人類の覚醒と言う壮大なSF。
大河原邦男のオリジナリティあふれるメカの数々。安彦良和の人間臭いキャラクタ。
おお、おお。
なつかしやオリジナルガンダム・・・。

実はいまから6,7年前ほどローカルの深夜枠で再放送していたことがある。
はじまったとき、ぼくは内蔵を悪くして(もちろんアルコールだ)何度目かの入院中だった。
そのときの入院は、たまたまあてがわれた内科の個室で、深夜でもテレビを見ることができた。
看護婦さんの巡視を気にしながら、ボリュームを抑えたTVにかじりついてガンダムを見た。
どうしてもそのとき、ガンダムが見たい気持ちが抑えられなかった。
たしかシャアがズゴックで木馬に奇襲をしかけて、セイラさんと不意の再会をするエピソードだった。
廊下の足音を気にしながらTVを見ているうちに、だんだん自分が情けなくなってきた。
オレは酒で身体を壊して仕事をやすんで入院している。
だのに、いったいこの夜中になにをやっているんだろう?
後ろめたさと将来の不安と看護婦さんの巡視に脅えながら見たガンダム。
いまだにその夜のことはざらっとした感触で記憶している。

で、ちゃんと第1話から順番で見るのは、じつはこれがはじめて。
いまはお酒が止まってて、何の後ろめたさもなく見ることができる。ほんとホッとする。
やれやれ。

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2006年2月 2日 (木)

雪の女王32話に驚く

NHKのアニメ「雪の女王」を見ている。
ビデオに録りだめして、何とかリアルタイムに追いつきつつある。
で、きょうは32話「賢者と風使い」を見たんだけど。
なんか、いつもと絵がちがうと思った。
いつもより線が固い。ゲルダやベーの表情がちがう。こりゃまた予算の都合で安い作画スタッフを使ったか。
が、よく見ると単に下手な絵というわけではない。固いながらも独特の線。
これはどこかで見たような・・・?

と思ってスタッフクレジットを見たらびっくり!
作画監督、湖川友謙!
こ、湖川氏・・・。
「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」の作画監督。聖戦士ダンバイン、戦闘メカ・ザブングル、そしてあのカルト作品、伝説巨人イデオンのキャラデザイン。
他の追随を許さぬ緻密なデッサン力、それに裏付けられた大胆で力強い描画。
アニメ界にこの人ありといわれた湖川氏。
80年代ロボットアニメの終焉とともに表舞台から姿を消したかに見えた湖川氏。
「永井のノリです永井さん〜」のサラリーマンアニメが湖川氏の作と聞き、「こんな仕事をやらなくてもいくらでも良い作品を作れるだろうに・・・」と思ったものだ。
いや、まさかこんなところでふたたび湖川氏のアニメが見れるとは・・・。
感涙です。。。。

こちらで湖川氏の絵が見れます。オフィシャルサイト、tomoweb

湖川友謙フィルモグラフィ

フィルモグラフィを見ると、やはり90年代に入ってからは作品数が減っている。わずかな関連作品のタイトルを見てもほとんどなじみのないものばかり。
いやはや、それにしてもまさか、雪の女王で仕事をするとは・・・。

この作品、雪の女王役に大地真央、大トナカイのベー役に菅原文太。それに今回の湖川友謙作画監督。
なかなか豪華キャストです。
賢者役の川原亜矢子さんはちぃとアレでしたが・・・。
物語はクライマックス。
カイは、ゲルダはどうなるのか?
ラギは復活するのか?雪の女王と風使いの戦いの決着は?
ますます目が離せないぜ!

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2005年10月26日 (水)

交響詩編エウレカセブンを見るの巻

録り貯めていたエウレカセブンを4話、まとめて見た。

交響詩編エウレカセブン

スタイリッシュな映像。猫背でバイオなロボット。ハードな世界観。さまざまなナゾ要素。ふしぎな美少女。自己のありように悩む14歳くらいの主人公。
こ、これは・・・。
まさにエヴァンゲリオンの再来ではないか!
ロボットは切られたら血を噴き出すし、暴走した主人公マシンは相手ロボットを細切れの肉片に粉砕する。
おお!
世界とは?自分とは?成長するとは?ひとに向き合うとは?
傷つき悩む主人公。涼しげで謎めいた異星人っぽい美少女。
おおおっっ!!
いいねーいいねー。

もちろんただのエヴァの二番せんじじゃぁない。
主人公はアクティブだ。悩み、傷つきながらも、正しいことを求めて行動する。
主人公の仲間「ゲッコーステイト」の人びともあまり悩まない、からっとした荒くれ者ぞろいだ。
どちらかと言えば、この辺のテイストは戦闘メカ・ザブングルに似ている。
いいねー。

主人公たちはボードに乗り、テクノミュージックを聴き、基本的にポジティブで前向きな考え方である。
悩むときは悩むが、あとに引きずらない。
いまこの瞬間のベストを尽くそうとする。間違いを恐れて立ち止まったりしない。
あとで後悔することになろうとも、そのときベストと思える行動を取ることにためらわない。
落ち込むときは落ち込むけど、いつまでもひたっていない。

この辺、いまの自分には非常に波長が合う。
主人公のレントンくんは、ふしぎな少女エウレカに首ったけだ。彼女の気持ちを理解しようと、あらゆる試行錯誤をする。たとえ仲間の怒りを買ってぶん殴られようとも。
エヴァ後半の重苦しい雰囲気はそれはそれで感動したけど、いまのぼくにはエウレカセブンの方がしっくりくる。

これからエウレカのふしぎな病気も治り、いよいよナゾの核心部分へと物語は迫って行くにちがいない。
無感情なエウレカも、レントンくんとの交流を通じて、ひとと接することのあたたかさを得て行くにちがいない。
たのしみだなー。
ますます楽しみだぜ!エウレカセブン!
やっと9月分を見ただけなのでひょっとしたら現在の展開は大幅にちがっているかも知れないが、そんなことは気にしないぜ!

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2005年7月24日 (日)

あしたのジョー2?

きょうの雪の女王は、ゲルダがある町を訪れ、そこの一家と過ごす数日が描かれていた。
このアニメ、人間の善良な部分がきちんと描かれているのがとってもいい。
その一家、父親は相手が年端も行かない子どもでも、恩を感じたらきちんと頭を下げて礼を言う。
母親も子どもも、愛情と思いやりに満ちている。
他者へのやさしさを忘れない。
スリに財布をすられようとも警察に冷たい対応をされても、けっしてくじけない。
このアニメの世界のひとびとを見ているだけで楽しい。
物語の進み具合よりも、そちらにばかり気持ちが行ってしまう。
いいなぁ・・・。

ちなみに今回の準主役の男の子。
すり切れたロングコートのポケットに手を突っ込み、伏せ目がちで背中を丸め、ベージュのハンティング帽をまぶかにかぶる。その姿は・・・。
んんん?
こ、これはひょっとしてあしたのジョー2
思い込みかも知れないが、出崎統の矢吹丈がオーバーラップしていたような。
虚無と情熱。ニヒリズムとセンチメンタリズム。やさしさと強がり。
ああ、出崎演出、昔と何一つ変わらない感動だよ・・・(感涙)。

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2005年7月18日 (月)

勝手にマンガバトン

今度はマンガバトンなるものが流行っているんですか。
otamaさんのところでやっていたので、さっそく勝手に受け取っちゃいました。
それじゃあ行ってみよう!

★本棚に入ってる漫画単行本の冊数
ええっと、いまは50冊くらい。
去年の11月に引っ越ししたんだけど、その時にかなりブックオフに売り払いました。
もとは200冊くらいあったかな?

★今面白い漫画
さいきんマンガ読んでないからなー。
朝日新聞に連載されているしりあがり寿の「地球防衛家のヒトビト」くらいですかね。
しかししりあがり寿、まさか新聞に連載マンガ描くようになるとは思わなかったです。なんだっけ、病弱な主人公がフラフラ街をさまよって「メメント・モリ!」と叫ぶマンガがあったよね。
トホホギャグと死の香りで、サブカル代表的なイメージがあったのですが、いまや押しも押されもせぬメジャーに。でもそういうことをあんまり意識していないような、どこかひょうひょうとした作風はさすが。

★最後に買った漫画
これはもう、前にも紹介した、あずまひでおの「失踪日記」ですね。
気がつかなかったけど、カバーの裏に隠しインタビューが載っていて、AA(Alcoholics Anonymous)のミーティングのことも書いてあります。

★よく読む、または特別な思い入れのある5つの漫画

萩尾望都「百億の夜と千億の昼」。
主人公が男だか女だか分からない中性的な美形で、すらっとした素足の太ももに萌えた。
や、それはともかく。
子どものころに読んで、虚無的な世界観にショックを受けました。あとで光瀬龍の原作も読んだけど、虚無と哀しみの描写という点では萩尾望都の方が上だと思います。ああ、書いていたら再読したくなってきた。

永井豪「デビルマン」。
人間の残酷さ、狂気、愛、矛盾を描き切った衝撃的なマンガ。読んで楽しいとかスカッとするというようなことはいっさいなく、ただひたすら悲しく、衝撃。エヴァンゲリオンの庵野秀明はじめ、この作品にインスパイアされたというクリエイターは各界に数知れず。
この時期の永井豪は「おもらいくん」とか「バイオレンスジャック」とか「あばしり一家」とか数々の名作を産出しています。最近チトトーンダウンしていますが、がんばって欲しいものです。
それにしてもデビルマンのリメイク物や続編はどうしてイマイチなものが多いのか?原作者自身の「デビルマンレディー」も・・・うーん・・・。そうだ、なにかの雑誌に「寄生獣」の岩明均が描いていたデビルマンのサイドストーリーマンガはおもしろかったです。単行本になってないかな。

石川賢「魔獣戦線」。
神話世界とSF、人間の狂気という点ではデビルマンの影響下にあるも、石川賢独自の世界。
これも子どものころに読んで、スゴイ怖かった。
しかし70年代って、子ども向けマンガ雑誌にもけっこう怖いのが掲載されていました。原爆を描いたはだしのゲンだって、何度も夢に見たもんなー。当時の少年ジャンプは、はだしのゲンだのトイレット博士だの、いま考えたら相当にアバンギャルド。あ、魔獣戦線はジャンプじゃなかったですね。
魔獣戦線で主人公の母親が顔面にニードルガンを撃たれて亡くなる場面、エヴァンゲリオン2号機の最期と似ていますね。

松苗あけみ「僕は天使に嘘をつかない」。
純情クレイジーフルーツよりも、なぜかこっちの方が印象に残っている。ポップなロマンチシズムとリリシズム。
作者自身の思春期的な心性が反映されているせいか。
これ以降の作品だと、思春期の人物を描いていても、何となく作者との距離感を感じてしまう。もちろん純クレもHASH!もおもしろいんだけど。

吉野朔実「少年は荒野をめざす」
これもぶ〜けに連載されていた作品。知的でポップで、80年代の若者の気持ちを良く描けている。
知ったかぶりしていたい、クールでスマートでありたい、でもオトナになんてなりたくない・・・なんてね。フリッパーズ・ギターに通じるネオアコポップな世界。

番外1、内田善美「星の時計のリデル」。
クールで静かな、ナゾの予感を秘めたマンガ。このひとのマンガ、絵もうまいし、オリジナリティという点では孤高の存在。ストーリーはあってなきがごとし。ストーリーを超えたところでこのひとのマンガは訴えかけてくる。
番外2、桜玉吉「漫玉日記」。
トホホな日常。つらくても生きていける。しみじみとしたおかしみ。考えてみたら80年代から90年代初頭のファミ通はいろんな才能が混在していた。「べーしっくん」、また読みたいなぁ。
番外3、作:TKD/画:竹谷州史の「LAZREZ」。
ロックマンガと言えば正統派の「BECK」も良いけど、こちらのねじれ具合もたまらない。いろんなロックの名曲が登場するけれど、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンの「ユー・グン」が出てきたときには頭の中に爆音で曲が鳴り響いた。

てなことで勝手にマンガバトンでした。書いていたら無性にマンガが読みたくなってきた。
最近のおもしろいマンガ、なんかないですかね。

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