2022年2月25日 (金)

ジョージ・ハリソン・シグネチャーのオールローズ・テレキャスター、即完売

ギタリストなら誰でも聞いたことのある名前、オールローズ・テレキャスター。

ネックからボディまで、すべてローズウッドを使った高価なギターである。

高価なだけでなく、重量もヘビー級。ローズウッド自体が固くて重い材木だけに、それで作ったギターは非常に重たい。

フェンジャパのオールローズ・テレキャスターは、実に4.3キロに達したそうだ。

ふつうのテレキャスターはだいたい3.5キロくらい。レスポールが4キロ前後。

そう考えると4.3キロはなかなかの重量である。少なくともふつうのテレキャスターだと思って手に取ると、ズシッと響くだろう。

 

そんなオールローズ・テレキャスター、なかなか市場に出回らない。

たびたびオールローズ・テレキャスターはリイシューされているが、いずれも限定品で発売してもすぐ売れてしまうようだ。中古市場にも出回らないし、出回ってもけっこうなお値段である。

 

で、そんなオールローズ・テレキャスターであるが、本家fenderがリイシューモデルを出した。

その名も「ジョージ・ハリスン・ローズウッド・テレキャスター」。

George Harrison Rosewood Telecaster

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全世界1000本限定。

発表したのが2022年の2月16日。2022年2月25日現在、本家fenderを含むすべてのサイトで完売表示。

ぼくがこのギター発売を知ったのが2月18日頃で、そのときにはもうどこを探しても完売表示しか見あたらなかった。

わずか2日。売れるの早すぎである。

買わないまでも、いちど試奏してみたかった。

が、この分ではおそらく店頭には出回らないだろう。

特にジョージ・ハリスンの熱心なファンというわけではないけれど、オールローズ・テレキャスターのサウンドを自分の耳で確かめてみたかった。

追加発売しないかなー。しないだろうなー。しても買えないだろうし。

(税抜き定価38万円)

 

ちなみにこのジョージ・ハリスンモデル、チェンバー加工してあるそうです。チェンバー加工ってのは、ボディの一部をくり抜いて空洞にしてあるってことね。おそらく重さ対策でしょう。

それにしてもどんな音が鳴るんだろう。

いずれどこかの楽器店で試奏できたらラッキーだね。

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2020年5月16日 (土)

うなれ! Bias Amp mini guitar Amp

Positive Gridは2011年に創業した若い音楽機器メーカーだ。

主にギターやベースのエフェクター、アンプを作っている。このメーカーのおもしろいところは、ソフトウェアのアンプシミュレーター、エフェクターと、実機のそれらを同時にリリースしている点。

戦略的にはLine6に近い。Line6は実機のPODからはじまったが、Positive Gridはソフトウェアの方からはじまったように思う。ちがいはそのくらいだろうか。

このPositive Gridの実機アンプが評判が良いと前から聞いていた。で、昨年とあるセールで購入したが、セットアップする時間が取れずにしばらく放置していた。今回、ようやくセットアップが終了。

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音は良いです。しかもサイズが小さい。自分のDTMデスクのシェルフの一角にすっぽりと収まった。

いちばん左のつまみでアンプの種類を切り替える。操作系は全モデル共通。左からゲイン、ベース、ミドル、トレブル、マスターボリューム、そしてアウトプットボリューム。

アウトプットボリュームは、つまみをプッシュするとライン出力、ヘッドフォン、センド端子などのボリュームを切り替えられる。

アンプの種類は、プリセットつまみで切り替えても何が何だか分からない。

これは、iOSアプリかMac/Winのアプリ「Bias Amp2」をダウンロードすれば細かい調整ができる。

まあ、Line 6のアンプシミュレーターなんかと同じです。

 

Bias Amp Mini Guitar Ampの特徴

・本体に液晶なんかない。アンプの種類とか細かいことは気にすんな。本体のつまみを回して気に入った音を鳴らせ。

・エフェクターなんてない。この機械はギターアンプだからな。ギターがいい音で鳴ればそれでいいだろ。

・いちおうリバーブだけはつけといてやる。もちろんsendからはリバーブ音は出ないがな。

 

という感じで、かなり男気あふれるマシンである。

よけいな機能はいっさいなし。まさにギターアンプ。よけいなことにかまけているヒマがあったらでかい音を出して音楽をやれ、というメーカーの強い意志を感じる。

 

ちょっと悩んだのは、このアンプを何につないだら良いのかと言うこと。

ラインアウトから出力してモニタスピーカーから出すのは避けたい。それだとソフトウェアのアンプシミュレーターで鳴らしているのと同じになってしまう。ヘッドフォンで聴くのも却下。

Bias Amp miniにはスピーカーアウトがついているので、スピーカーキャビネットにつなぐのがいちばんの正解だ。

が、うちにはスピーカーキャビネットがない。アメリカに行く前にみんな処分してしまった。ああ、景気よく売っぱらったりするんじゃなかった。

いまうちにあるギターアンプは、Fender Bassbreaker15というコンボアンプだけだ。

このコンボアンプには、センド・リターンの入出力がある。

Bias Amp Mini Guitarのセンドから出力してコンボアンプのリターンに挿せば良いだろう。

いちおうその前に、バッファをつないでみるか。どこかのサイトに、バッファ必須と書いてあったからね。

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こんな感じ。

配線を終え、音を出してみる。

いきなり爆音。大轟音。驚いて跳ね上がり、怒る妻。あわてふためいてすべてのスイッチを切るワタクシ。

あちゃー。

 

んーとですね。

あんまりリターン挿しってやったことがなかったんで、ついうっかりしていたんですが。

リターン挿しをやると、リターンしたアンプ(この場合はFender Bassbreaker 15 combo)は音量調整がいっさいできなくなるんですよ。

なので、Bias Miniの方で出力を最小に絞って、徐々に上げていかないといけない。

ところがBias Miniの出力がどのくらいになっているのか、ちょっと分かりづらいんですね。うっかりインジケーターがラインアウトやヘッドフォンの表示になっていると、センド音量と勘違いしてしまう。

ちなみにセンド音量、ツマミ3くらいですでに爆音でした。いま住んでいる古い公共住宅で出せるのはツマミ1か2くらい。方向にして7時か8時というところ。

もう少し音がちゃんと出せる環境がほしい。。。

 

肝心の音は、すばらしいです。

チューブアンプ独特のコンプ感もしっかり出るし、マーシャル系のハイゲインの歪みもしっかりしている。

あんまりマーシャルの実機を触ったことがないのでうまく言えないけど、この小さいアンプ一台でじゅうぶん。

ただ、くどいようですがエフェクター機能はついていません。リターン挿しだと、唯一使えるリバーブも機能しません。

出音を決めたら、あとはギターを弾くのみ。

ツマミいじってるヒマがあったら楽器弾け!そう言うPositive Grid社の明確なメッセージを感じます。

でも音はすごく良いのよ。ホントよ。

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2020年4月28日 (火)

2020 Evangelion Asuka Telecaster 発売

シン・エヴァンゲリオン劇場版公開を記念して、フェンダーからアスカモデルのテレキャスターが発売になる。

2020 Evangelion Asuka Telecaster® | Electric Guitars

 

一見、エヴァンゲリオンっぽさはない。

ネックとヘッドが黒く、ボディが赤を基調とした美しい3色塗装のテレキャスターという感じ。

スペックとしては、3色塗装のピックガード、ネックと同色の黒いヘッド、赤いナット、指板インレイは12フレット部に2号機のインレイがあるのみ、ネックプレートにネルフのロゴ、ピックアップはアルミトーンピックアップというもの。あとは鶴巻和哉書き下ろしのイラストつきオリジナル認定書、ネルフのロゴステッカーがついたハードケース。

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エヴァンゲリオングッズとして考えれば、訴求力は今ひとつ。このギターを抱えたプレイヤーを見て、エヴァンゲリオンを想起するのはほぼ不可能。初号機カラーにすればまだエヴァっぽかったんだけど。

が。

エヴァ視点を離れ、フェンダーの新しいテレキャスターとしてみればけっこうイケる。

アルミトーンピックアップは、ぼくはこのギターで初めて存在を知った。宣伝文によれば、メカニカルなルックス、深く歪ませても低音が潰れにくく、ローノイズながらもクリアで抜けの良いサウンドが特徴、ヘヴィなサウンドを好む演奏者にも好まれる、と書いてある。

そのアルミトーンピックアップが、フロントはシングル、リアはハムバッカー仕様のものが搭載されている。音は想像するしかないんだけど、テレキャスでハムバッカー仕様となれば、シンライン72っぽいサウンドなんじゃないだろうか。

 

売れるかどうかはよく分からない。

エヴァ世代ももう40から50代。25万円の限定モデルだが、中高年に達したファンなら購買力は期待できるだろう。

FENDER x ASUKA TELECASTERプロジェクトは2013年からスタートしたそうだ。7年を費やして企画されたギター、おそらくていねいに作られているにちがいない。

とくに、アルミトーンピックアップを搭載したギターは、おそらくフェンダーでははじめてとなるではないだろうか。

ギター単体としてみても野心的で、ユニークなのはまちがいない。

しかし25まんえん。。。。

ワタクシ?たぶんパスです。

でも、機会があれば試奏してみたい。

してみたいけど、きっと店頭に並ばずに予約完売しちゃうんだろうな。

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2014年9月27日 (土)

mini Kaoss pad 2s内蔵ギター発売だって

久しぶりにギターネタでも。

アイバニーズとKORGのコラボで、mini kaoss pad 2Sを内蔵したギターが発売になるそうだ。

IbanezとKORGが実現する、革新的コラボレーション!mini kaoss pad 2S搭載ギター&ベース発売決定! - こちらイケベ新製品情報局

こんなんフツーにギターのアウトプットをカオスパッドにつなげばいいのでは?と思ったが、考えてみたらギターとカオスパッド系はインピーダンスがちがう。そもそも接続端子からしてちがう。
ギターはモノラル標準ジャック、カオスパッドはステレオミニジャック。変換ケーブルを駆使して接続してもインピーダンスの違いで使い物にならない。
ギターにつなぐためだけに、Dr.Lake KP-ADAPTERなるギター接続用のデバイスまで出ているくらいだ。

これをギター用にインピーダンスをマッチさせた上で埋め込んでしまったのがIbanezRGKP6-WK

Rgkp6_wk_1p_01

うーん。ビミョー。英語で言うとBi-myo。
もっとギターと一体化した、ボディ下部にタッチスクリーンがシームレスに埋め込んであるようなギターを想像していたのだが。
これでは単に、ボディにザグリを入れてカオスパッドを埋め込んだだけではないか。ちょっとていねいな自作ギター、日曜大工程度ではないか。
あと、ギターにハイゲイン・ディストーションを内蔵しているのもよく分からない。。。
…と思ったけど、考えてみたらこれはあった方がいいですね。
カオスパッド内蔵と言うことは、当然使う方としては歪み系→カオスパッドのフィルター・空間系、という接続を期待しているわけで、逆はあり得ない。
本体にカオスパッドを内蔵するのなら当然、その前段階のエフェクターも内蔵せざるをえないというところだろう。

しかしこれ、電力の消費がハンパないんじゃないかな。内蔵ディストーションと内蔵カオスパッドと、角電池が2個内蔵になる予感。いろいろ付け足した分、けっこう重くなる気がする。

(;・∀・)ハッ?
ここまで書いて気がついた。
KORGさんがギター用カオスパッドをリリースしてくれれば、こんな手の込んだことをせずとも済むような。。。。

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2014年5月18日 (日)

最新の技術でアナログをモデリング?

きょうはギターDTM関連の話である。
Line6社から新しいギターアンプとアンプシミュレータが発売された。

AMPLIFi
http://jp.line6.com/fx100/

時を同じくして、BOSSからも同様の製品が出た。

Line6社はニューラインナップだが、モデリング技術自体はPOD HDシリーズと変わっていない。
一方のBOSSも、GT-100のバージョンアップおよび同性能のテーブルトップタイプ機の発売であり、まったくの新機軸ではない。
両者、負けず劣らずというところだろう。
Roland/BOSS、Line6以外にもアンプシミュレータやギタープロセッサを発売している会社は何社かあるが(DigiTechとかね)、市場はほぼこの2強の占有状態と言っていい。
では、この2社が追求しているものは何か。
それは
「アナログ・モデリング」である。
アナログモデリングとは要するに、デジタル機器でどれだけアナログマシンのテイストをクローニングできるかと言うことだ。
誤解を恐れずに言えば「どれだけ豆腐で肉料理の味を出せるか」とか「人工甘味料で砂糖と同じ味のコーラを作る」とか、そういう世界である。
で、現時点ではほぼ完全にアナログ機器をエミュレートできている。
アンプシミュレータは、たぶんレコーディングしてオリジナルのギターアンプの音と聞き比べても分からない。ディレイだって、ちゃーんと最近のデジタルテクノロジーは発振ディレイやテープエコーの質感を再現できている。

でもね。ちょっと考えて欲しいのよ。
最新のテクノロジーの粋を凝らして、50年代や60年代の真空管やらトランジスタの音をまねっこしているのよ。
最新のDSPチップを何基も搭載して「わー、ゲルマニウムの音が出たー」「すげー、へたったソビエト製真空管の音が出たー」とか言ってるのよ。
これっておかしくない?

まあ、根っこにあるのはギターキッズや音楽ファンに根強い「アナログ信仰」「ビンテージ指向」なんだと思う。
やたらと50年代、60年代のギターやアンプをありがたがり、「ホンモノのビンテージは音がリアル」なーんてありがたがる風潮がある。
でもさー。
どう考えても、当時より物作りのクオリティは上がっていると思うのよ。そりゃ、昔のギター、とくにブランドものはギター職人がていねいに作っていて質がいいにちがいないと思う。
でも、それから60年も経った現代のギター職人がていねいに作っているギターの方が、はるかに質がいいと思うんだけどな。

話をアンプ、エフェクターに戻す。
このアナログ・モデリング技術も、数年ごとに革新される。おそらくあと2年くらいすればLine6もBOSSも新しいテクノロジーを投入してくるだろう。そしていまの最新機種、POD HD 500xもGT-100ver.2も陳腐化していくだろう。
ユーザはどうしても最新の機種に乗り換えざるを得ない。そりゃそうだ、「よりリアルなビンテージサウンド」なんて宣伝されちゃったら、ギターキッズは飛びつくに決まっている。

で、ぼく個人の経過を振り返ってみる。
Line6も、POD2から始まり、PODxt, POD HD500と買い換えた。BOSSの方もGT-8、GT-10、そしてGT-100と所有してきた。GT-8の発売が2004年だから十年以上の経過ではあるけれど、これ、合計したら20万円は軽く超えている。
だったらそのお金で、ホンモノのビンテージアンプとハイクオリティなコンパクトエフェクターを買えば良かったんじゃないだろうか?

ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

デジモノは足が速い。鮮度が落ちるといきなり価値が下がる。
最先端マシンも、新機種が出ると急にくすんで見えるから不思議だ。でも、デジモノを追い続けるのは労力がいる。新機種の操作を覚え、癖を知り、新しいモデリング概念を理解する。
そろそろそういうことに労力を費やすのがムダに思えてきた。
質のいいギターアンプと、いくつかのコンパクトエフェクター、せいぜいLine6のM13があればそれで十分だと思う。
デジモノに踊らされるのはそろそろ卒業したいナリ。

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2013年5月12日 (日)

Fender twin reverb '65 Reissueのこと

久しぶりにギター環境を紹介。

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アンプはfender twin reverb '65 Reissue。ビブラートチャンネル1にインプット。セッティングは、EQはトレブル5、ミッド4、ベース5。リバーブは4くらい。ボリュームは2。3以上は自宅ではムリ。ブライトスイッチはオフ。ただしレスポールを弾くときはオンに。
ふだん弾いているときはノーエフェクト、ほぼこれだけです。twin reverbの独特のコンプ、クリーンで温かいサウンド、深みのあるリバーブだけで十分。

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が、歪みとディレイを入れたいときもあるので、ストンプをいくつか。
インプット順にBOSS クロマチックチューナーTU-2。BOSS ブルースドライバーBD-2の改造(MOD)バージョン。catalinbreadのディストーションペダルDirty little secret。ディレイはstrymon BRIGADIER。

同じクリーン系アンプの代表といえばジャズコことRoland JC-120。両者のサウンドははっきりとちがう。JCはハイファイで、低音から高音までクセなくバランスよく出力。ハイファイオーディオな音だ。CDの音、と言えばイメージが近いだろうか。
一方、twin reverbはチューブアンプ独特のコンプレッションもありながら、温かくてゆたかなサウンドが魅力。クリーンだし、高音もよく出る。ただなんて言うんだろう。耳にきつい音ではない。基本はゆたかなミッドの音域であり、それをトレブルとベースがおぎない、支える感じ。JCは6つの弦の音を余すことなく再現する感じだけど、twin reverbは6つの弦が合わさった「ギターの音」を表現する感じ。

難点もいくつか。
チューブアンプ全般なんだけど、パワースイッチオン→5分待つ→スタンバイスイッチオンの段取りが手間だ。電源を切るときも逆。
電源オンはいいんだけど、電源オフをつい忘れてしまう。ギター弾いてて妻に呼ばれ、スタンバイを落として夕食。そのままパワースイッチを落とすのを忘れて寝てしまい、翌朝気がつく。このパターンが多い。翌朝ふとtwin reverbをみると、バックパネルごしに赤々と燃える真空管が見えて青ざめる。いかんなー。
それから、EQの効きがよすぎる。ちょっと動かすとがらっとサウンドが変わる。ギターを換えるとなおさら。歪み系を入れるとやたら低音が出る。エフェクターの乗り自体はいいんだけど、音づくりがむずかしい。
あと、重い。29kgもある。JCの方が大きな筐体なのにこっちの方がはるかに重たい。引越し以外は家の外に持ち出したくない。キャスターをつけようかとも思ったけど、オリジナル筐体に穴を空けるのに抵抗があり、つけずじまい。

このtwin reverbは、91年のリイシュー版をていねいにレストアしたものをオークションで入手した。プリ管、パワー管の交換、抵抗、コンデンサ類の交換、不良ハンダの付け直し、ボリュームポッド交換、その他全体的なオーバーホールをしてある。
いい音がする。アンプ職人の技を感じる。
末長くおつきあいしたいギターアンプである。

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2013年2月17日 (日)

Fender Telebration cabronita telecaster購入

てなことで、新しいギターを買ってしまいました。
じゃーん。

Fender テレキャスター60周年記念、Telebrationシリーズ。その名もCabronita telecaster。

カブロニータちゃん、略してカブちゃんと命名。そのまんまやん。
カブちゃんの特徴は、何と言ってもそのサウンド。いちおうテレキャスターの兄弟ではあるけれど、あまりテレキャスらしくない。
ピックアップは2基、両方ともグレッチでおなじみのフィルタートロン。コントロールは3wayセレクターとボリュームノブのみ。トーンコントロールはナシ。
「こちとら出音はこのフィルタートロン一本でやっているんでいっ。トーンを変えちゃきゃPUセレクターで何とかしやがれいっ。ツマミでいじりたいとか言うヤツぁおととい来やがれいっ」
そういう男気を感じます。名前は女の子だけど。そうそう。男は黙ってワンノブ、ワンコントロール。

130217cabronita


フィルタートロンだからグレッチサウンドかというと、そうじゃない。グレッチのように張りのある太い出音なんだけど、同時にシャープでエッジの効いた、テレキャスサウンドでもある。
Fenderのホームページには「うなりを上げるような荒々しい独特のトーン」と書いてある。たしかにそんな感じ。でも繊細でもある。ひずませると個性が見えにくくなるけど、クリーントーンは一級品。
先日、渋谷のイケベ楽器グランディで格安になっていたのを試奏されてもらい、クリーントーンの美しさにメロメロに。
ただルックスがあまりにテレキャスターから離れているせいか、あまり人気がないようだ。渋谷グランディで格安で出されていたのも、まぁ不人気ゆえだろう。
山野楽器のTelebrationのサイトを見ても、カブちゃんとマホガニーテレだけやたら浮いてるもんなー。

http://www.yamano-music.co.jp/docs/hard/LM/telebration.html

2回も試奏させてもらったんでグランディで買おうかと思ったけど、ボディカラーが2トーンサンバーストのが欲しかったんで、結局通販で購入。グランディだと黒は安くて、サンバーストはちょっと高かったんだよね。
スペック。
Body Material: Alder
Body Finish: Gloss Lacquer
Neck: Maple, Modern "C" Shape
Neck Finish: Gloss Urethane Front, Satin Urethane Back
Fretboard: Maple
Fretboard Radius: 9.5" (24.13 cm)
Frets: 22, Medium Jumbo
Position Inlays: Black Dot Position Inlays
Scale Length: 25.5" (64.8 cm)
Nut Width: 1.685" (42.8 mm)
Truss Rod: Bi-Flex Truss Rod System
Truss Rod Nut: 1/8" American Series Nut
Pickups: TV Jones Filtertron Bridge Pickup
TV Jones Filtertron Neck Pickup
Hardware: Chrome
Tuning Keys: Deluxe Staggered Cast/Sealed Tuning Machines
Bridge: American Strings-Through-Body Hard-Tail with Block Saddles
Control Knobs: Knurled Chrome
Pickguard: 1-Ply Black
ハードケース付属
◆カラー:
・2-Color Sunburst
・Black
さて、これで当分機材購入はおしまい。おしまいったらおしまい。ホントです。

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2012年8月20日 (月)

ナチュラルなテレキャスターのレリック加工法

男子特性のひとつに「ぼろぼろに魅かれる」と言うのがある。
昔の高校生は学生かばんや制帽をわざとぼろぼろにしていた。
ガンプラや戦車のプラモデルも、ぼろぼろ加工を施してリアル感を演出していた。
「ぼろぼろに魅かれる」特性は、日本だけではないようだ。ジーンズでもわざとダメージ感を出すのが世界的な定番になっている。

で、ギター。
ギターの世界でも「ぼろぼろ」は定番である。
映画「シャイン・ア・ライト」でもキース・リチャーズがフレットに汗染みの染みついたテレキャスターを弾いていた。かっこよかった。
が、ふつうにギターを弾いていても、こんな風にはならない。自宅で弾いて、弾き終わったあとはクロスで丹念に拭き拭きするような日本人的な使い方をしていたら、まずぜったいにならない。
よっぽど暴れる系のバンドで水をかぶるようなギグをこなしていれば別だろうけど。

Telecaster_relic


で、最近、あらかじめぼろぼろ加工を施した新品のギターが売られるようになってきた。
いわゆるレリックモデルである。
これはこれでビミョーである。ジーンズでもダメージを施した新品は、「なんかそれ厨っぽくね?」と言うのが素直なオトナの感想だろう。
弾き込まれたビンテージ・ギターを買うという手もあるが、これはこれで悩ましい。単なるボロギターはイヤだし、レリックがきれいで音が良い、本物のビンテージ・ギターは目の玉が飛び出すほど高価だ。だいたい「ぼろぼろ=自分のキャリア誇示」と言う部分もあるので、人がぼろぼろにしたギターでは胸を張って「オレの相棒だぜ。フフフ」と誇示できない。

同じ悩みはどこにでもあるものだ。
fender relic netと言うサイトを発見。

http://www.fenderrelic.net

この中に「ギターを自然にすり減らす楽しい方法」と言う記事があったので紹介したい。

Telecaster Relic Accidents: Wearing your guitar down naturally

自然にギターをすり減らす楽しい方法

ベルトのバックルは、あなたのギターの背面をめちゃめちゃすり減らします。効果増強をお望みなら、シャツのすそをズボンに入れ、カウボーイタイプの巨大なバックルを装備してステージ中を飛び回りましょう。

あなたが喫煙者ならタバコも良いでしょう。タバコを弦と糸巻きのあいだに挟み、焼け焦げがつくまでしばし、テレキャスターのことは忘れましょう。クールです。

じっさいの話、ビールはギターの塗装に有害です。けどすり減らしには役立ちます。ステージと同様に飲み、ギターに間違えてこぼしましょう。拭くのを忘れましょう。翌日にはロックンロールな匂いを放つでしょう。

ギタースタンドを使ってはいけません。古巣に戻り、ギターをアンプに立てかけます。ひっくり返ろうが落下しようが救助に行ってはなりません。

きちがいのようにかき鳴らしましょう。激しいリズム・ギターはピックガードにひっかき傷を作ります。ビリー・ジョー・アームストロング(注:グリーンデイのボーカル/ギター)のことを考えましょう。

泥酔して、冬の間じゅうギターを裏庭に放置しましょう。同じことを夏にも行いましょう。数回やればクールな割れ目や傷がボディに刻まれます。

深夜のギグのあと、コーヒーを飲み、偶発的にプラスチックにこぼしましょう。ナイスな黄ばみが得られます。

ビーチや海辺のギグをこなしましょう。テレキャスターを持参し、ねじや金属パーツに自然がレリック作業をほどこすにまかせましょう。しばらくすると素敵なサビに出会えます。

ギターの上で豚のように汗をかきましょう。シャツを着ていなければ、腕と胴体はギターに直接触れます。すぐにアームレスト部分はすり減るでしょう。

ギターをすり減らすには歳を取りすぎているなら、レリックモデルを買いましょう。もしあなたが60歳でしたら、新品のギターをすり減らすことが可能な時点は過ぎています。退職金で本物のビンテージ・ギターを買うか、ナイスなサウンドとグレイとなフィーリングのテレキャスターのレリックモデルを見に行きましょう。すり減らさなくても、すべての打痕、ひっかき傷、焼け焦げ、割れ目や傷がカスタムショップで施されています。音も良いですよ。

引用ここまで。
ハハハ、ウィットの利いた文章ですね。
要するにメチャクチャ過酷な環境にさらさないとレリックなんてできません、あきらめてレリックモデルかヴィンテージギターを買いましょう、てことですね。
上の文で実行できそうなのは、せいぜい最後の「汗をかく」くらいかな。今の時期にクーラーを切って真空管アンプの前で練習していけば、アームレスト部のレリックくらいできるかも。
涼しくなる前にトライしてみましょうか。

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2012年5月29日 (火)

fender、値上げしてねくね?

久しぶりにデジマートでギターを物色していて気がついた。

fender、値上げしてねくね?

fenderがテレキャスター60周年を記念してリリースしているTele-brationと言うシリーズがあるんだけど、去年の末ごろまでは実売価格が10万円台後半だった気がする。

きょうデジマートでTele-brationを見たら、軒並み21万円越え。

がーん。

Tele-brationシリーズは毎月1本ずつ限定のテレキャスターをリリースしていくんだけど、2012年4月にはライト・ローズウッドのテレキャスターが出る予定だった。リリースが遅れてるようで、5月末現在は未発売だけど。
あこがれのローズウッドのテレキャスター。10万円台だったらがんばってローンを組めば・・・と思っていたけど、20万越えではちょっと厳しい。
fenderは株式上場をするそうで、その影響だとの見方もあるらしい。上場と値上げの関連がよく分からないけど。
ただでさえ日本は輸入ギターが高額なのに、さらに値上げとは。そもそも円高の時もゼンゼン安くならなかったのに、値上げの時はすぐに反映されるのは納得がいかない気持ち。
かといってギターの個人輸入は手間ひまがたいへんだし、不具合が起きたときに日本の代理店に持ち込めないのがつらい。
だいたいエレキギターなんてもともと不良の弾くものなんだから、そんなに値段を上げちゃダメだって。
fenderさん、山野楽器さん、何とかお値段をチラッとでも下げてくださいますよう、おねがいします。

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2012年2月10日 (金)

うなれ!サイコマスター!

引越しの準備がつづいている。
ほかにやることはないのかと言われそうだが、とにかく片付かない。きょうはゴミ袋6つくらい不要物を捨てたが、それでもまったく片付いた気がしない。
妻に頼んでブックオフにプレステ1のソフトを売ってきてもらったが、なんと1点1円。段ボールに30本くらい詰めていったのに30円。
トホホである。

逆に、不要な音楽機材はヤフオクで売っている。こちらはわりと良い値がつく。
使わないMIDIキーボード、オーディオインターフェース、エフェクター類。それにギター。
もう10年くらい出番のないギターくんたちは、新しいオーナーに使ってもらった方がしあわせだと思う。楽器はクローゼットで眠るために作られたわけじゃないもんね。
で、調子に乗ってギターを売っていたら、

気がついたら新しいギターが増えていた。

あれぇ?

Psychomaster2


Psychederhythm(サイケデリズム)と言うメーカーの、その名もPsychomaster。
fenderのジャズマスターをモデルに作られたギターである。

http://www.psychederhythm.com/

もう、デジマートで見かけたときから一目ぼれです。
ラージヘッド、ベッコウのピックガード、マホガニーのブラックボディ。ヘッドに刻まれた赤いインレイ。
Psychomaster1

くわしいスペックはここ
このジャズマスター、じゃないサイコマスター、オレを呼んでいる・・・・ような気がした。
かっこいい。弾きたい。センス抜群。サイケデリズムのギターはいちど弾いてみたかったし、手に入れるならぜったいジャズマスタータイプと決めていた。
さいわいヤフオクで得た資金があったし、えーい!購入しちゃいました。
も、もちろん妻にはちゃんと相談しましたよ。ええ。そこはちゃんと。了解をいただきました。

このギターはもう、ぐわんぐわん、ぎよんぎよん、歪ませてアーミングしまくるしかないね。
全身から漂うただならぬロックの匂い。うーむ良い感じだ。
うなれサイコマスター!

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