機嫌良くしていること
ぼくが職場で気をつけているのは、とにかく機嫌良くしていること。
色んな情報が入ってくる。業務のこと。他社とのやり取り。職員のこと。
その交通整理をするのが仕事なんだけど、うまく行っている話はまず来ない。
現場で判断できないケース、部門間で揉めているケース、他社とトラブったケースなどが持ち込まれてくる。
ぶっちゃけて言えばぼくの仕事はトラブルシューターである。
トラブル対応は、早ければ早い方がいい。
こじれきって、一触即発の状況になってからでは遅い。
そのためには早い時点で情報が入ってきたり、トラブルの匂いがただよいだした頃から関係者から話を聞けた方がいい。
それには、機嫌が良い方が良いのである。
機嫌良くしているのは、自分のためでもある。
トラブル対応ばかりやっていると、だんだん気が滅入ってくる。
退職までの年月を指折り数えるようになる。これでは続かない。
人間関係のこじれが、やっぱりいちばんしんどい。
良かれと思って介入すると、当のトラブルメーカーから逆に怒られたり感情をむき出しにされることもある。正直、やってらんない。
こんにゃろ、と思って処罰的な対応をしたくなることだってある。
でも、こちらも相手に反応して陰性感情を出すと、さらに事態は悪化する。自分のメンタルもつらくなる。
深刻なトラブルほど落ち着いて冷静に、そして機嫌良くしている必要がある。トラブル対応のためにも自分のためにも。
とは言え、ぼくも弱く愚かな人間存在の一人。
そんなに簡単に自分の感情をコントロールできるもんじゃない。
こういうとき、AAで身につけたことが役に立つ。
ぼくたちアルコホリクは、悲観や恐れといった感情に弱い。少なくともぼくはそうだ。いちど腹を立てるとなかなか元に戻らなかったりする。
だからハイヤーパワーに自分の欠点を取りのぞいてもらうように祈り、謙虚に求める。
欠点はなくならないから、日々求めつづける。
そうこうしているうちに、何とか自分の感情に飲み込まれて極端な判断をするのを避けられるようになる。
機嫌良くしていると相談が受けやすくなり、自分のこころの健康のためにもなる。
無理に明るくふるまっているわけじゃない。でも、不機嫌をまき散らすような人間にはなりたくない。
きょう一日、神の意志を知ることとそれを実践する力だけを求めること。
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