地球温暖化とロックフェス(続き)
温暖化とロックフェスの話の続きです。
で、昨年2022年はサマソニにも出かけた。こちらは1日目のみの参加。
ただし、ちょっと気張ってプラチナチケットを購入した。
プラチナチケットと言うのは、一般チケットより価格が高いけど、さまざまな恩恵が得られるというもの。
具体的にはこんな感じ。
・ステージ前方の専用ビューイングエリアで鑑賞可能
・専用の休憩所(ラウンジ)
・専用クローク
・グッズ販売専用レーン
・専用トイレ
・専用シャトルバス
ほかにもウェルカムドリンクがついたはずだけど、記憶なし。ふつうのペットボトルのミネラルウォーターだった気がする。
で、これがめちゃくちゃ快適だった。
たとえばグッズ販売専用レーン。
フジもサマソニもロックフェスのグッズ購入は長蛇の列なので、ふつうは購入するだけで1時間コース。もちろんその間はライブ鑑賞ができないし、炎天下に物販レーンに並ぶのは相当の体力を消費する。よほど気にいったアーティストでもない限りは並ばないのが自分のスタイルだった。
が、プラチナチケット専用レーンを使えば、待ち時間はほぼゼロ。つまり、体力も消費しないし時間も節約できるし、「ちょっとグッズを見るだけ」という立ち寄り方もできる。
そして専用ビューイングエリア。
これも、ライブ開始の割と直前でも最前列付近で鑑賞することができる。各ステージの入退場の混雑に巻き込まれない(専用レーンでさっと出入りできる)ので移動がものすごく楽。
専用ラウンジは、まあふつうの椅子とテーブルがあるだけなんだけど、相席で良ければだいたいいつでも椅子に座れる。
要は、非常に快適度が高いのである。
そしてフジロックとの最大の相違点。
それは、基本的に屋内のフェスであり、日差しから逃れられること、そして空調が聞いていることである。
ここにきて、フジとサマソニの立ち位置が逆転した。
今までは、サマソニは酷暑のスタジアムエリア、そしてすし詰めのモッシュピットの屋内ステージかという、非常に体力を使うフェスというイメージだった。
一方のフジロックは、オーガニックでピースフル、自然に抱かれた涼やかなフェスであった。
しかし地球温暖化によって気温はどんどん上昇し、いまやフジもサマソニも昼間は常に30度を超す酷暑が前提となった。
そうなるとエアコンの効いた屋内フェスのサマソニの方が、はるかに身体に優しいのである。
すくなくとも2022年フジロック初日および2日目は、少ない日陰に人びとが殺到し、それ以外の人は日なたにあふれていた。寒さや雨風なら装備でしのげるが、暑さだけはどうしようもない。
フジとサマソニの立ち位置が逆転しつつある今後、フジロックはどうなるのか。
開催時期をずらす、開催場所を変更するなどの対処もあるだろう。
あるいは不便も楽しむアウトドアフェスのコンセプトの一環に暑さも加わっただけと考え、このままで行くのかも知れない。
50も半ばを超えた自分としては、サマソニを中心に考えざるを得ないというのが実感である。
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