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2020年5月16日 (土)

うなれ! Bias Amp mini guitar Amp

Positive Gridは2011年に創業した若い音楽機器メーカーだ。

主にギターやベースのエフェクター、アンプを作っている。このメーカーのおもしろいところは、ソフトウェアのアンプシミュレーター、エフェクターと、実機のそれらを同時にリリースしている点。

戦略的にはLine6に近い。Line6は実機のPODからはじまったが、Positive Gridはソフトウェアの方からはじまったように思う。ちがいはそのくらいだろうか。

このPositive Gridの実機アンプが評判が良いと前から聞いていた。で、昨年とあるセールで購入したが、セットアップする時間が取れずにしばらく放置していた。今回、ようやくセットアップが終了。

Dscf9333 

音は良いです。しかもサイズが小さい。自分のDTMデスクのシェルフの一角にすっぽりと収まった。

いちばん左のつまみでアンプの種類を切り替える。操作系は全モデル共通。左からゲイン、ベース、ミドル、トレブル、マスターボリューム、そしてアウトプットボリューム。

アウトプットボリュームは、つまみをプッシュするとライン出力、ヘッドフォン、センド端子などのボリュームを切り替えられる。

アンプの種類は、プリセットつまみで切り替えても何が何だか分からない。

これは、iOSアプリかMac/Winのアプリ「Bias Amp2」をダウンロードすれば細かい調整ができる。

まあ、Line 6のアンプシミュレーターなんかと同じです。

 

Bias Amp Mini Guitar Ampの特徴

・本体に液晶なんかない。アンプの種類とか細かいことは気にすんな。本体のつまみを回して気に入った音を鳴らせ。

・エフェクターなんてない。この機械はギターアンプだからな。ギターがいい音で鳴ればそれでいいだろ。

・いちおうリバーブだけはつけといてやる。もちろんsendからはリバーブ音は出ないがな。

 

という感じで、かなり男気あふれるマシンである。

よけいな機能はいっさいなし。まさにギターアンプ。よけいなことにかまけているヒマがあったらでかい音を出して音楽をやれ、というメーカーの強い意志を感じる。

 

ちょっと悩んだのは、このアンプを何につないだら良いのかと言うこと。

ラインアウトから出力してモニタスピーカーから出すのは避けたい。それだとソフトウェアのアンプシミュレーターで鳴らしているのと同じになってしまう。ヘッドフォンで聴くのも却下。

Bias Amp miniにはスピーカーアウトがついているので、スピーカーキャビネットにつなぐのがいちばんの正解だ。

が、うちにはスピーカーキャビネットがない。アメリカに行く前にみんな処分してしまった。ああ、景気よく売っぱらったりするんじゃなかった。

いまうちにあるギターアンプは、Fender Bassbreaker15というコンボアンプだけだ。

このコンボアンプには、センド・リターンの入出力がある。

Bias Amp Mini Guitarのセンドから出力してコンボアンプのリターンに挿せば良いだろう。

いちおうその前に、バッファをつないでみるか。どこかのサイトに、バッファ必須と書いてあったからね。

Untitled-diagram2

こんな感じ。

配線を終え、音を出してみる。

いきなり爆音。大轟音。驚いて跳ね上がり、怒る妻。あわてふためいてすべてのスイッチを切るワタクシ。

あちゃー。

 

んーとですね。

あんまりリターン挿しってやったことがなかったんで、ついうっかりしていたんですが。

リターン挿しをやると、リターンしたアンプ(この場合はFender Bassbreaker 15 combo)は音量調整がいっさいできなくなるんですよ。

なので、Bias Miniの方で出力を最小に絞って、徐々に上げていかないといけない。

ところがBias Miniの出力がどのくらいになっているのか、ちょっと分かりづらいんですね。うっかりインジケーターがラインアウトやヘッドフォンの表示になっていると、センド音量と勘違いしてしまう。

ちなみにセンド音量、ツマミ3くらいですでに爆音でした。いま住んでいる古い公共住宅で出せるのはツマミ1か2くらい。方向にして7時か8時というところ。

もう少し音がちゃんと出せる環境がほしい。。。

 

肝心の音は、すばらしいです。

チューブアンプ独特のコンプ感もしっかり出るし、マーシャル系のハイゲインの歪みもしっかりしている。

あんまりマーシャルの実機を触ったことがないのでうまく言えないけど、この小さいアンプ一台でじゅうぶん。

ただ、くどいようですがエフェクター機能はついていません。リターン挿しだと、唯一使えるリバーブも機能しません。

出音を決めたら、あとはギターを弾くのみ。

ツマミいじってるヒマがあったら楽器弾け!そう言うPositive Grid社の明確なメッセージを感じます。

でも音はすごく良いのよ。ホントよ。

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2020年5月 8日 (金)

これでいいのだ

仕事が忙しい。以前のような昼食時間もトイレ時間もないという状況はなくなったけど、引き続き昼休みもなく、昼食を数分で済ませる以外は休む間もなしだ。
家に帰ると晩ご飯を食べて寝るだけ。
自助グループのオンラインミーティングの時間は取るようにしているけれど、その分仕事が押して帰宅が遅くなる。
布団に入ると10秒も経たずに眠りに落ち、あっという間にまた翌日がはじまる。

これでいいのか?
と自問すれば、これでいいのだ、と答えるしかない。
きつい分、仕事の課題は確実に進んでいる。
いまはこれでいい。いずれ否が応でも第一線から退く日が来る。
それまでは与えられた役割をこなし、職場からの期待に応えましょう。
なんと言っても、自分がやりたくて始めた仕事なんだから。

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2020年5月 4日 (月)

飲酒夢2020

久しぶりに飲酒夢を見た。

20代の終わり、ぼくは仕事につかず、実家で宙ぶらりんな暮らしをしていた時期があった。そのころの夢だ。

そのころのぼくはたいていいつも、強烈な飲酒欲求に悩まされていた。実家暮らしだから、ふだんは飲めない。両親はぼくの飲酒問題をとても心配していて、目を光らせていた。隠れて飲んでも親の目はごまかしきれない。

酒が飲めるのは、親がいない時だけ。

親が泊まりがけで出かけるチャンスを、ぼくは常に待ち焦がれていた。

 

夢の中、両親が旅行から帰ってくるのはその日の午後3時。時計を見ると午前9時。

今から酒を飲んで、酔いを醒まして親を空港に迎えに行くのはとても無理だ。

あきらめなければいけない。でも飲みたい。あと6時間。どうしようか。

酒は手元にある。あとのことは考えずに取りあえず飲んじゃおうか。でも6時間後に迎えに行かなければ、親に飲酒がばれる。

やっぱり止めておこう。

でも今回を逃せば、当分飲めるチャンスはない。今だけだ。

すこしだけならだいじょうぶ。でも、どのくらいなら醒めるんだろう。迎えに行く途中で警察に止められたらどうしよう。

飲みたい。けど飲んじゃいけない。でも飲みたい。あと6時間。しらふで待つには長すぎる。飲むには短すぎる。

 

そんなことをぐるぐる考えているうちに、目が覚めた。

目覚めたとき、いまの自分に戻るのにしばらく時間がかかった。

夢の中の時代から25年も経っていて、いまは妻も仕事もある。そう言い聞かせても、なんだか現実の方が夢のように思えた。

 

やっぱり自分はアルコール依存症なんだと思う。最後に飲んでからかなりの時間が経つけれど、夢の中の飲酒欲求はとてもリアルで強烈だった。

ふだんは眠っているけれど、決してなくなったわけではない。

親をだましてでも飲みたい、数時間後に飲酒運転をすることになっても、それでも飲みたい。

自分の病気は今もどこかに眠っている。そしていつか立ち戻ってくる。

ぼくができるのはハイヤーパワーを信じ、祈ることのみ。そして行動すること。

さて、オンラインミーティングの予定を調べましょう。

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2020年5月 3日 (日)

きのこ帝国の解散、鬱ロックは死んだのか?

予兆はあった。

きのこ帝国の2作目、eurekaはとても良かった。1作目「渦になる」と対になる、リリシズムが轟音とディレイの中に溶け込む、まさにきのこ帝国の世界だった。

3作目を聞く機会がなく、次にぼくがきのこ帝国を聞いたのは4作目、猫とアレルギーだった。

聞いたときに最初に感じたのは、事務所の圧力でもあったのだろうか?という疑念だった。

それまで先鋭的なサウンドを聞かせていたアーティストが、突然世の中に迎合したかのような大変換を遂げることがある。

アーティスト側の変化と言うよりは、事務所のプレッシャーだったり、バンドの「民主的な」意志決定の結果のことが多い。

きのこ帝国の魅力は、ボーカル佐藤の繊細な歌曲、そしてギターあーちゃんの縦横無尽なディレイサウンドだ。

それが、いつの間にか変わってしまった。

もちろん、以後のアルバムでも轟音シューゲイズサウンドはあちこちに聞かれる。

でも、ほかにストリングスが取り入れられた曲があったり、ポップなサウンドがあったりして、シューゲイズサウンドはたくさんある引き出しのひとつになってしまった。

そしてボーカル佐藤の書く歌詞は、ポジティブで口触りの良いものに変化した。

もはや「あいつをどうやって殺してやろうか」「金属バットを振り抜く夢」「ああなんかぜんぶめんどくせぇ」そんな絶望の叫びは聞かれなくなった。

 

ぼくはきのこ帝国が好きだった。

不格好でバランスが悪くてみっともなくて絶望的で自滅的、でもその中にときどき輝く、生きる祈りみたいなものが、たまらなくいとおしかった。

バンドが成長することは悪いことではない。

いつまでも永遠に青春の蹉跌を歌い続けることはできない。

だからきのこ帝国が変化し、解散したこともごく自然なことなんだと理解する。それがぼくや、世の中のファンの期待とは異なったとしても。

変わらないでほしい、そのままでいてほしいと言うのは、ファンの側の勝手な期待というものだろう。

 

一方で、シリアスで鬱なロックはその旗手を代えながらも続いていく。

この先も、消えることはないだろう。なぜなら若者の不安、蹉跌、絶望、自己否定は普遍的なものだからだ。

そしてそこから生まれる衝動の音楽は、いつの世も人の胸を打つ。

今なら笹川真央の震えるような声に、ぼくはきのこ帝国の初期と似たものを感じる。ジャックスやドアーズやルー・リードと同じ色の光を見る。

あるいはそれは、青春という色の光なのかも知れない。

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2020年5月 1日 (金)

オンラインミーティングデビュー

AAのオンラインミーティングにデビューしました。

はじまる前からドキドキですよドキドキ。大勢の仲間のライブ映像、そして自分もその中に映っている。

考えてみれば、通常ミーティングで顔を合わせているのと大差ない。

でも、すごく緊張する。何というかこう、ひとに見られている感じが強いっていうか。

ほとんどが知らない仲間だっていうのも緊張の原因かな。顔見知りが多ければ、こんなに緊張しないで済むのかも。

オンラインと対面のちがいはあっても、ミーティングはミーティング。

はじまれば変な緊張感はなくなるでしょう。

と、思っていたのですが。

ミーティングが進めば進むほど、強まる緊張。

自分のちょっとした仕草、頭をかいたり洋服の袖をいじったりする動作も、カメラに映って仲間に配信されている。

どうにも落ち着かない。

いっそカメラをオフにしようかとも思うが、それもまた怪しい感じだ。

うーん。。。

 

困っていたら、ある仲間がこんなことを話しました。

「自分もZoomとかオンラインには慣れていない。けど、仲間の中だから失敗しても大丈夫」

おお!

一気に気持ちが救われました。

そうそう、そうなんだよね。これは仕事の会議でもなんでもない。

ぼくたちは同じ体験をしてAAに救われた仲間なんだ。

仲間の中なら、失敗してもだいじょうぶ。

ミーティングに行くことがめっきり減ったせいか、最近忘れていた感覚でした。

 

やっぱりいいね、AAミーティング。

いまのぼくの環境だと、AAミーティングへのアクセスがとても悪い。

オンラインミーティングは救いです。また参加しようっと。

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