ロックの衰退
ロックは衰退しています。
昔、吉田栄作が白いTシャツにギターを抱えてテレビに登場したときは「けっ、スプリングスティーンの猿マネじゃねえか」と毒づいたものでした。福山雅治がギターを持ってメディアに出はじめたころも、似たようなことを(口の中でそっと)つぶやいておりました。
ところがどうでしょう。
いまやバンドもギターもロックも、もはやメインストリームではありません。テレビをつければそこにいるのは、キャバクラのショータイムの出し物のような集団ばかり。
や、キャバクラ行ったことないんで、あくまで推察ですが。
ブランキーやミシェルガンやスライダーズのような骨っぽいバンドなんて影も形もない。
いずれロックという音楽ジャンルはジャズやクラシックのような伝統音楽となり、ロック文化はヤンキー文化のごとく「なつかしネタ」の中にだけ息づくようになってしまうのかも知れません。
でも、しかし。
それがどうした。
自分が好きな音楽を好きなままでいて、何が悪い。
世の中がどう変わろうと、ロックやパンクがメインストリームでなくなろうとも、僕は僕の好きな音楽を好きでいつづけるだけです。
それに、新しい世代の新しい才能は、かならずまた生まれる。
ギター、ボーカル、ベース、ドラムという古典的ロックバンドの形式ではないかも知れないけど、孤独、抒情、絶望や希望、ワケの分からないエモーション、そんなものを表現する次世代はかならず現れる。
自分の気持ちを仮託できる音楽がある限り、僕はそれを支持する。
くだらない音楽はいつの時代でもたくさんあふれていた。
ありとあらゆるガラクタの中から、わずかにきらめく星が生まれる。その構図はきっと、1960年も2020年も変わらない。
だから、自分の好きなロックを好きなように聞き、愛せば良いと思うのです。時代や世の中なんて気にせずに。
踊り明かそう、日の出を見るまで。
それにしてもギターうまいよね、福山雅治。PRSもうらやましい。
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コメント
十代の頃、なぜか怖いもの知らずだったような自分
そんな時、出会った物、感じ取った感性
時が過ぎて何十年と日常に流されていても、ふとしたことでじゎ~と甦ってくる
そんなことを感じさせてくれるカオルさんの文でした
投稿: | 2020年4月 7日 (火) 03:23
ありがとうございます。
十代はいつか終わる、生きていればすぐ終わる、とはフラワーカンパニーズの歌詞ですが、十代の気持ちも気がつけば忘れがちですよね。
ロックに気持ちを仮託できた当時の気持ちを、ぼくも忘れたくないと思っています。
投稿: カオル | 2020年4月 7日 (火) 18:42
福山雅治がラジオのジェットストリームを担当するとのことで、伊武雅刀の時代を考えると時が過ぎたなと思います。レッチリのギターもジョシュに馴染んできたと思ったら、まさかのジョン・フルシアンテの復活。気持は変わらず聴き続けるんでしょうね(^^♪
投稿: とおる | 2020年4月11日 (土) 11:25
とおるさん、久しぶり!
福山雅治は、いまはジェットストリーム担当ですかー。渋い声だし、うってつけかもですね。
レッチリのフルシアンテ復活、うれしいです。
ぜひ来日もしてほしいですね。
ロートルと言われようと何だろうと、自分は自分のロックを貫けば良し!
投稿: カオル | 2020年4月11日 (土) 12:21
ジェットストリーム!
懐かしい響き~♪
私の頃は城卓矢でした
わかるかな?初代の方でとっても素敵なバリトンの声で心地よかったのを覚えてます
これを聞いた後オールナイトニッポンへという流れでした 確か
あまりに昔でよく覚えてないけれど(^-^ゞ
投稿: 紫雨 | 2020年4月12日 (日) 23:26