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2016年1月25日 (月)

東海岸、ブリザード吹き荒れる

先週の火曜日あたりから大雪のことは話題になっていた。
同じブースの同僚から「スノーストームが来るよ」とは聞いていたが、あまり事情が飲み込めていなかった(飲み込める英語力がなかった)。
が、20日水曜日あたりから事情が急変。過去最大級のブリザードがやってくる、州も郡も非常事態宣言になるらしいとの情報。
木曜日、ついにオフィスのおばちゃん(正式な役職名が分からない)から「あすは職場に来るな。来ても帰れる保証がない。食料と生活必需品を買って家にこもっていろ。とにかく来るな」と脅された。
おばちゃんはまだ穏やかな天気にもかかわらず、スノーブーツとダウンコートというスキー場みたいな格好をしてぼくに脅しを書け、そのままお昼には帰ってしまった。完全に休む気満々だ。

と。ふとまわりを見渡す。
ほとんど誰も出勤していない。いつにもまして静かなオフィスだと思っていたら、おばちゃんだけでなく、みなスノーストームに備えて欠勤しているのである。
ただならぬ事態である。
あわてて仕事を切り上げ、買い物に出かける。
たいへんなことになっている。スーパーに人が詰めかけている。様子は定かでないが、ふだんは混み合わないスーパーなのに駐車場にさえ入れない。
何とか食料品などをそろえ、引っ越し荷物の中から懐中電灯を引っ張り出す。
テレビでもwebでも、厳戒態勢を呼びかけている。
こんな感じだ。

・外出するな。道路は雪で封鎖される可能性が高い。電車もバスも金曜の午後から止まる。乗客と従業員の安全が最優先だ。
・食料品、懐中電灯、電池、ラジオを用意せよ。
・電気が止まるかも知れない。防寒着を用意せよ。
・水道が止まるかも知れない。水を用意せよ。
・一酸化炭素中毒に気をつけろ。火を使った煮炊きは推奨しない。
・何かあったら911(日本の119)に電話せよ。
・今回の暴風雪はシャレにならん。とにかく外に出るな。落ちた電線で感電するぞ。

てなことで、金曜日の朝から完全にインドア態勢に入る。
果たして金曜の午後から天候が荒れ始め、土曜日から日曜日にかけて暴風雪が吹き荒れた。
さいわい水も電気も止まることなく、無事に冬の嵐は去った。
やれやれ。

日曜日、外に出てみる。
見事な雪の山ができている。雪を握ると、固まらずにさらっと指の間から流れ落ちる。パウダースノーだ。
立ち並ぶ洋館。漫画みたいなつらら。見慣れた風景だ。まるで猫魔やグランデコにいるかのような錯覚をおぼえる。そう言えばスポンサーといっしょに、安比にも行ったっけ。ずいぶん遠い昔のような気がする。

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妻とふたり、カメラをぶら下げて表通りを歩く。
よく晴れた日曜日。車はほとんど通らない。いつもは人でにぎわう大通りも、きょうは人影もまばらだ。
不思議な気がする。現実じゃなくて、夢の中の風景のようだ。
たまにはこんな日もいいね。

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2016年1月20日 (水)

新年明けまして

ブログの更新が遅くなりました。
気がつけば2016年。新しい一年がはじまりました。
すっかり更新頻度が落ちている当ブログですが、今年もボチボチペースで続けていくつもりです。
読んでくださっている方、今年もどうぞよろしくお願いします。

渡米して3ヶ月が経った。
少しずつ、ほんとうに少しずつ周りが見えてきた。
職場のこと、生活環境のこと。
ぼくは当初、自分の職場の大半はアメリカ人だとばかり思っていた。
アメリカ生まれの生粋のアメリカ人が、職場を仕切っているのだと。
ところが、案外そうでもないと言うことが分かってきた。

先日、職場のクリスマスランチパーティがあった。
うちの社は、夜に飲み会だの食事会だのはやらない。ていうか、外食はエライ高くつくのでみなあまりやりたがらないのだと思う。
ぼくもパーティに参加した。周囲は若手の白人ばかりだ。どうせみなペラペラペラペラ高速英語をしゃべるのだろうと想像すると、それだけで気が重かった。
ところが、隣に座った若者は、なんとイランから来たという。前に座ったきれいな女の子はスペインが母国だ。まわりの話を良く聞いていると、生粋のアメリカ人は数えるほどしかいなかった。
別の女の子がずーっと下を向いてiPhoneをいじっていたので、英語の苦手な非アメリカ人だと思って話しかけたら、なんとフロリダ生まれのアメリカ人だった。
こうなると、誰がどの国籍かなんてほとんど分からない。分からないというか、そこにこだわるのはあまりいい意味がない。
みんなペラペラ英語をしゃべるのも、それぞれが母国語で話していたら話にならないから、共通言語を使っているに過ぎない。
誰だって苦労して外国の言葉なんて覚えたくない。覚えたくないけど、それが使えないと日常生活も仕事もままならないから、がんばって使えるようにしているのである。

そう気がついたら、すこーし気持ちがラクになった。
スタートラインはみな同じ。や、もちろんアルファベットを使う国の人はアドバンテージがあるだろう。カナダ人みたいに、もとからフランス語と英語のバイリンガルなんていううらやましい人もいる。でも、大多数はカタコトからはじまって、苦労しながら外国の職場に適応していくのである。
千里の道も一歩から。いきなり英語ができるようにはならない。
地道な積み重ねが最終的には良いアウトカムにつながる。そう、酒をやめるのと一緒だ。
焦らず、キレず、周囲をうらやまず(うらやましいけど)。
自分のやるべきこと、やれることをやっていくのだ。

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