英語ができない人向けワークショップは英語ができる人たちばかりだったの巻
ええと、あいかわらず英語で苦労しておりますが、何とか元気でやっております。
先日は外国籍職員向けの「英語でコミュニケーションを改善しよう」ワークショップに参加してきた。
「英語でのコミュニケーションに支障を感じている人向け」のワークショップでありながら、説明や講義がすべて早口の英語という矛盾。が、このパターンはアメリカ人のイベントすべてに共通することだ。
驚いたのは、他の参加者の英語が達者なこと。
フランス、スペインなどヨーロッパからの参加者は、ぼくから見るとワークショップに参加する必要なんて内容に見える。英語ペラッペラ。さすがアルファベットで育った国はちがうな。
アジアからの参加者も半分くらいいた。中国、韓国の人たちはほんとうに英語が達者だ。インドからの参加者は、これ見よがしにむずかしい単語を早口で並べ立てる。分かったから。君が英語に堪能なのはよく分かったから。もう少しゆっくりしゃべってくれないかな。
日本人の参加者も数名。みなあまりしゃべらない。おお、同志よ。英語が苦手なジャパニーズよ。
…と思ったら。
口を開いたら、日本人参加者も相当な英語の使い手だった。スピードが遅いだけで文法も単語の選び方も適切だ。
どうやらこのワークショップでは、ぼくがいちばん英語スキルが乏しいらしい。
レジメを渡される。
「はい、4人ずつ組になって。レジメの場面を互いにロールプレイしてみましょう」
5,6行の練習場面が記されている。上司から無茶な要求をされて上手に断る場面。同僚が次のポストを見つけてさっさと退社するので(アメリカらしい話だ)、忙しい合間を縫って引き継ぎを頼む場面。などなど。
2分ほどで「はい、じゃあ組になって」あのう、私、まだ2行くらいしか読めてないんですが…。
ワークショップの内容がどうこうと言うより、レジメの内容が読めていなかったり、講師の説明の聞き取りが足りなかったりと、自分の英語力不足をひたすら痛感して帰ってきた。
他の参加者は内容を論議していたが、ぼくは内容以前の問題だった。
不安。
こんなことでこの先やっていけるんだろうか。
これから業務が本格化してきたとき、語学力の不足ゆえに大失態をやらかすんじゃないだろうか。
早々に日本に呼び戻されるんじゃないだろうか。
ありのままの自分を受け入れると言うことは、時にとてもむずかしい。
実際に語学力が低い上に、おそれや不安、劣等感にさいなまされている。気後れして口ごもるから、ただでさえ伝わりにくい英語がますます伝わらなくなる。悪循環だ。
ステップ3,すべてを神の配慮にゆだねる決心をする。
いまぼくが感じていること、体験していることはすべて意味がある。いままでもそうだった。
英語ができないのなら、訓練すればいい。すぐにはムリでも、少しずつスキルは向上する。
邪魔になっているのは、自分の感情だけ。負の感情、おそれ、不安、劣等感。
取りのぞいてもらえるように祈る。そして自分がやるべきことを粛々と行う。
その先にはきっと、用意された場所があるはずなんだ。
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