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2015年8月26日 (水)

オーストラリアのミーティング2

オーストラリア、シドニーのAAミーティングの話。
会場は、とあるカフェの地下フロア。カフェの一隅を借りてミーティングをしているのかと思ったら、地下フロアをまるまる占拠してミーティングを開いている。
壁にはスローガン、備え付けの棚にはBBや12&12が何冊も収納されている。
おそらく、一般客には開放しておらず、AAミーティング専用フロアと思われる。すごい。日本でカフェの地下が丸ごとAA専用になっているところなんて聞いたことがない。
少し早めに着いたので、会場チェアマンはじめ数名のメンバーにあいさつ。
みな気さくに話しかけてくれる。

ミーティングに先立ち、ビジターの紹介(ぼくだ)、メダル該当者はいないかというアナウンス、そしてメダルの授与が行われる。
よく聞き取れなかったけれど、3年のメンバーがいたようだ。
この会場では、メダルを参加者が一人ずつぎゅっと握って最後に本人に渡す方式。
お菓子やケーキはナシ。外国はバースデイは質素なところが多いね。

この日はステップミーティング。ステップ5がテーマだ。
12&12の該当箇所をみなで回し読みする。
ぼくも3行だけ読ませてもらう。もう少し読みたかったんだけど、ネイティブの早口英語はハンパない。とてもみなさんのスピードについて行けず、やむなく3行でストップ。
司会の方のご指名で、ぼくも3番目に話す。
スポンサーのことや棚卸しのこと、自分が変われたことなどを話したかったんだけど、どうしても英語がすらっと出てこない。
言いたいことの半分も言えずに持ち時間の5分が終了。
(そう、この会場、一人およそ5分以内で話すよう最初にアナウンスがあるんです)

ほかのメンバーの話は、スミマセン、ワタクシの英語力ではあんまり分かりませんでした。
ちなみにオーストラリアは独特のローカルアクセントがあって、ちょっと聞きづらい。
Aは「アイ」と読むのね。AAは「アイアイ」。お猿さんかっていう。

暖かくてホッとする雰囲気は、日本と変わらず。
違う点と言えば、一人5分制とか華美なバースデイはやらないとか、合理的なところか。
最後にシドニーのAA機関誌をもらって帰ってきました。

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そう言えば「海外にはプレアンブル(序文)はないんだ」と言う話を前に聞いたことがあるけど、おお、ちゃんと機関誌の裏には書いてあったぞ。

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2015年8月22日 (土)

オーストラリアのミーティング

オーストラリアに来ています。
もちろんAAミーティングに参加して来ました。


今夜のテーマはステップ5。
20人くらいのメンバーが集まってましたが、ちゃんとみんながステップやスポンサーシップについて話せていたのはすごいなと思いました。
ミーティングは1時間。ひとり5分と司会が最初に説明します。
多少長めに話すメンバーはいたものの、ほぼ全員5分以内。すごい。
まだお酒が止まって一月も経たないメンバーも数名いましたが、ウェルカムな感じでとても良い雰囲気のミーティングでした。

写真はミーティング会場の壁にあったスローガン。
アルコール依存症は病気。弱さじゃない。
そのとおり!

帰りに許可をもらって会場の撮影をしていたら、チェアパーソンが機関紙をくれました。BOX-916みたいな感じ。
あとでじっくり読んでみます。

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2015年8月14日 (金)

6キロジョグでへろへろ

ここんとこの激しい暑さは、ジョガーには厳しいものがある。
先日、日曜日のお昼前に走りに出たら暑くて暑くて、ちょっとたいへんな感じになった。
照りつける太陽。アスファルトからは輻射熱。風がなく気温は35度前後。
3キロほど走ったところで頭がぼうっとしてきて、手がぱんぱんにむくんでいるのに気がついた。
イカン。ヤバイ。
あわててジョギング中止。日陰に移動して体温が下がるのを待つ。
午前中だからまだそんなに暑くないだろうと高をくくったのが良くなかった。

てなワケで、近ごろは6キロジョグ&ウォークを朝方にする程度にとどめています。
つか、6キロ以上走れないの。暑さと湿気で。
夏はキライじゃないんだけど、もうちょっと気温が下がってくれると良いね。Img_1036


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2015年8月13日 (木)

フー・ファイターズ、デイヴ・グロールの精神性

フジロック2015、楽しかった。
色んなバンドを見た。山の緑と開放的なフジロックの空気を味わった。
が、中でも感銘を受けたのはフー・ファイターズとギター・パンダだ。
今回はフー・ファイターズについて書いておきたい。

フー・ファイターズは、言わずと知れたアメリカを代表するロックバンドのひとつである。
フロントマンであるデイヴ・グロールは6月12日、スウェーデンのステージで演奏中に転落。右足を骨折する大けがを負った。
その際もライブを中断せず、ギブスを装着してライブを完了したことが話題になっている。

フー・ファイターズのデイブ・グロールがライブ中に骨折!→ライブ強行してロックすぎる - ハードワーカーズ

それから一月半。フジロック前のライブでは特製の車いす(というか専用フロート、山車)に乗って座ったままライブをしていたという。

7月24日(金)、グリーンステージ。ぼくはモッシュピットにいた。フーファイのセッティングの様子がよく見えた。例の専用フロートも見えた。やはりケガは完治していなかったか。
まあ、仕方がない。車いすに乗った状態では、激しいライブを期待する方がムチャというものだ。ミドルテンポやスローナンバー中心の落ち着いたライブになるだろう。
そう思いながら、ぼくはグリーンのモッシュピットでデイヴ・グロールに思いをはせていた。元ニルヴァーナのドラマー。現フーファイのギター兼ボーカル、フロントマン。
世界一有名で短命な伝説バンドの生き残り。暗いイメージを払拭してのフーファイでの再起。

そんな思いは、不意に鳴り響いた甲高い絶叫でさえぎられた。
フーファイのロゴが記された巨大垂れ幕。その向こう側でデイヴ・グロールが絶叫しているのだ。次の瞬間、垂れ幕が落ち、1曲目が始まった。Everlong。

Img_0862

特製フロートに乗ったデイヴ・グロールがシャウトする。バンドの演奏もいきなりのハイテンションだ。
モッシュピットは熱く盛り上がる。トシのせいで最前列付近がきつくなってきたためやや後方に下がるが、それでもステージとファンのやけどしそうな熱さが伝わってくる。
で、2曲目。モンキー・レンチ。
もう会場は大沸騰ですよ大沸騰。骨折?車いす?関係ない。フー・ファイターズのステージはこんなにも熱いものかという、最高のテンション。
その後もたたみかけるようにヒットナンバーを繰り広げる。途中でデイヴ・グロールのフロートが、モッシュピットまで延びた特設の花道に進むとファンは大きな歓声で応える。

このバンド、なんかとっても仲がよさそう。
ドラムの人はなぜか「ソニーは、ハイビジョン」と書いた青いはっぴを着てうれしそうにドラムを叩いている。電器店の人ですかあんたわ。
眉の太いギターの人も、終始にこにこにこにこしている。ちなみにメンバー紹介の時にみんな好きな曲をちょっとずつ弾いたんだけど、この人だけにこにこしながら自分のほっぺたをひっぱたいて終わり。いや、いい人だわ。
て言うか、デイヴ・グロールは照明を背負ったフロートに乗って演奏しているんで、バンドメンバーとの演奏中のアイコンタクトはいっさいできない。にもかかわらず、どの曲もタイミングはばっちりである。完璧に息の合った演奏である。どんだけ練習しているんだこのバンド。

演奏もさることながら、デイヴ・グロールのMCには参った。
途中「ある男の話をしよう」と言って、弾き語りで自分の骨折物語を歌い出した。
ステージから転落する映像。真っ二つに折れた足の骨のレントゲン写真。受傷直後は足の骨が飛び出していたと語る。うげげ。
それでもステージを中断せず、ドクターに足の骨をおさえてもらいながら演奏を続けたそうだ。その写真もスライドショーで流れる。
こういった一連の流れをおもしろおかしく話すデイヴ。フロアも大爆笑。

でもね。ぼくは思うんですよ。
たとえばぼくは去年、腰痛がひどくて2,3日仕事を休んだのね。腰が痛いだけでトイレにも行けない、仕事にも行けない、ベッドの上でうんうん言っている以外のことはいっさいできなかった。
何より、予定していた仕事をすべてドタキャンせざるを得ず、すごく落ち込んだ。メンタルがだだ下がりだった。
たかがサラリーマンのワタクシでさえこの有様なんだから、数百人のスタッフを抱え、数億円規模のビジネスをしているロックスターがどれだけ混乱したことか。
少なくとも、ノーテンキな気分ではいられなかったはずだ。足が治らなかったらどうしよう。立てなくなったらどうしよう。そんな不安もあったはずだ。でもデイヴ・グロールはそんな様子はみじんも見せずに、自分のケガをひょうひょうとユーモラスに語る。
そして子どもみたいなへたくそな絵を見せながら、病床で特製フロートの構想を練ったことを語る。

アニメのセリフじゃないけど、かっこいいとは、こういうことさ。

自分が歌うのは自分のため、ファンのため、そして何より、自分についてきてくれているスタッフのため。
そうまとめて、彼は次の曲に移っていった。いや、かっこいい。ほんとかっこいい。

ライブは最高。そして、デイヴ・グロールといういかしたアニキと語り合ったような、そんな気分でステージを見終わった。
彼の陽気でひょうきんな態度は、一見軽々しく見える。でもその下には焼けるような真剣さがある。
(どっかで聞いたセリフだな)
痛いこと、つらいことをユーモアに変えて話す彼。その裏側に、肉体のダメージなんかにオレの精神性は左右されないんだ。足が折れようと車いすに乗ろうとオレはオレのロックンロールを生きるんだ。
そういう、確かな意志を見た。

腰が痛いくらいでびいびい言っていた自分が恥ずかしくなりましたよ。

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