Windows7に物申す
所用があって実家に帰る。
母からパソコンの使い方を教えて欲しい、と言われる。お安いご用だ。
とは言え、実家に滞在する時間は決して長くない。パソコン作業に割ける時間はおよそ1時間。
作業内容を問う。市民講座のイベント写真を、業者のホームページから購入するのだという。
サイトのログインやアカウント設定に10分。クレジット決済手続きに10分。写真を選んでもらうのに40分。多めに見積もっても十分すぎるほどの時間である。
問題は、母のパソコンが東芝のWindowsマシンだという点である。ぼくはInternet Explorerの操作自体もWindowsの操作も慣れていない。マシンスペックはCorei3、メモリ4GB。まあ、どうにかなるだろう。
さて、電源を入れる。起動するかと思いきや。
いきなり500個近い更新インストールが始まる。
待つ。終わるのを待つ。聞けばパソコンを起動するのは半年ぶりだという。
やむなし。
500件の更新が終わるのに、ほぼ30分かかる。
ま、予想外に時間がかかったが、これで大丈夫だろう。写真屋のサイトにアクセス、と。
遅い。
ブラウザの表示が異様に遅い。
Internet Explorer、なぜこんなに遅いのか。
待てど暮らせどクルクルマークが終わらない。こんなに遅いのは、テレホーダイ時代にやたら重いサイトにアクセスしてしまったとき以来だ。実家の通信環境は光ファイバーを無線LANで飛ばしている。あきらかにマシンの問題である。
それでも何とか画面が表示し終わる。この時点でほぼ時間切れ。
母に、あとは写真を選んでカートに入れて決済、と話す。不安が残るがまあ仕方がない。
翌朝、母に作業が終わったのかたずねる。クルクルマークが出てきてブラウザが動かなくなり、パソコンの蓋を閉じて寝た、と言う。
イヤな予感がする。
パソコンを開くと、ああやはり、Internet Explorerがハングしている。メモリ使用率は90数%。仕方がない。カートの中身はあきらめて再起動だ。
シャットダウンする途中、よく分からないプログラムを強制シャットダウンする画面がチラッと見えた。
確証はないが、東芝のオリジナルプログラムのようだ。
再起動。52個の更新。
30分経過するが終わる様子なし。
やっと更新が終わるが、Internet Explorerを起動したとたんまたクルクルの嵐。さらに画面中、履歴ボタンが見当たらない。
この時点で時間切れ。
Windows開発者よ。東芝よ。
なぜ。どうして。更新作業をバックグラウンドで行うかどうか、ユーザに判断を求めないのか。起動・再起動するだけで30分以上かかる更新作業を勝手にやられては困るのだ。
一定以上の年齢層のひとびとは、パソコンを半年に1回くらいしか触らないのだ。そのたびに更新作業に数時間単位の時間がかかるのは困るのだ。
なぜ前回の作業環境を維持し、とりあえずユーザの作業を完了させてくれないのだ。
「母さん、Windowsはもうやめて、ぼくの古いMacを使ってよ」
こういう会話が世界中で交わされていることに、なぜ気がつかないのか。
Corei7の4GB RAMで20年前のネット体験て、ひどすぎるぞ。
Windows陣営に猛省をうながす所存である。うーむ。
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コメント
設定で勝手にアップデートしないように出来るんだけれど、それをデフォルトにしちゃうと、更新しないじゃないですか。
しょーがないんですよ。。ネットに繋ぐならセキュリティは塞がないとアカンのです。。
投稿: otama | 2015年7月19日 (日) 22:08
otamaさん
まあ理屈では分かっています。それにしても久しぶりに電源を入れたらまともに動くまで数時間かかるとは…
投稿: カオル | 2015年7月20日 (月) 07:59
あれですな。「神さん、頼んまっさ、己に変えられへんもんは、受入れられる様にワシを変えておくんなはれ!」
ちゅう感じ?
投稿: k | 2015年7月25日 (土) 15:14
kさん
そうなんです。ブツブツ文句を言ってWindowsが変わるわけでなし、平安の祈りを唱えつつWindowsの更新作業をじっと待つわけです。
ううむ。
投稿: カオル | 2015年8月14日 (金) 07:01