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2015年6月17日 (水)

ロックフェスは進化しているのか

今年もフジロックの季節がやってきた。
2015年フジロックのメインは、もちろんフー・ファイターズである。
ほかにはMUSE、モーター・ヘッド、ライド、ジョニー・マー、ノエル・ギャラガーなどのラインナップが勢ぞろい。
が。
どうも小粒感が否めない。
フジロックのウィキペディアを見てみると、例えば10年前の2005年はフーファイ、ファットボーイ・スリム、ニュー・オーダー、コープレ、ダイナソー・ジュニア、ビーチ・ボーイズ、モービーなどそうそうたるラインナップだった。チケットもソールドアウトを記録している。
ここ数年は動員数に限りが出ており、昨年は10万人台と、最近の中では低調だった。チケットのソールドアウトも、そういえばあまり聞かなくなった。

フジロックはパワーを失っているのだろうか。

一方のサマソニはマニックス、ジョンスペ、ファレル・ウィリアムズ、ケミブラ、マリリンマンソン、きゃりーぱみゅぱみゅ、ベビーメタルなど、相変わらずのきらびやかなラインナップである。よく言えば豪華絢爛、悪く言えばJ-POPからゴスまで節操のない、雑多なショーケースだ。
またフェス全体を見れば、東京圏を中心に日本中にフェスが増えている。

ぼくは、フェス文化の裾野が広がる中、先進的なフェスは次第に深まりを見せているんだと思う。
サマソニは話題性・意外性・集客性を中心にしたラインナップで、常に時代の最前線たらんとするのがコンセプトのように思う。王道路線、少年ジャンプ的とでも言おうか。
またたとえば荒吐は、ミュージシャン同士の共演という新しいジャンルを開拓している。色んなバンドのミュージシャンが一夜限りのセッション、競演を繰り広げるのはフェスならではのオリジナルな企画だ。

一方でフジロックは、どんどんレイドバックの方向に進化しているように見える。
フジロックは過酷なフェスだ。通常のライブや都市型ロックフェスと同じ考えで来たファンが、不満を持ち帰ってもつまらない。
あえてミーハー人気、話題作り的なラインナップは避ける。フジロックのコンセプトに合致したアーティストと、フジロックのコンセプトを理解したファンに来てもらいたい。
そんな風に思える。
きゃりーぱみゅぱみゅやパフューム、ももクロは、たぶんフジに出ることはないだろう。
大量集客路線とはちがう、フジのコンセプトに理解、賛同してくれるファンとアーティストで楽しみたい、そんな方向性をフジロックは目指しているのではないだろうか。

ぼくはそれでいいと思う。フジロックに集うファンは、フジロック自体を楽しみに来ている。数日間だけ開かれる、苗場のロックの国に惹かれて集まる。アーティストはたいせつな要素だけど、それがすべてじゃない。
ツウな方向、地味な方向でもいいんじゃないか。結果的に最盛期より動員数が落ちても、クオリティが高ければいいんじゃないか。
バンドと同じで、結局のところクオリティの高いもの、オリジナリティのあるものが歴史に残るんだよね。
がんばれフジロック!

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