東京マラソン2014、痛恨のリタイア
東京マラソン2014、終了。
残念ながら、今回は26キロ地点のリタイアである。
悔しい。残念だ。
もう悔やんでも悔やんでも悔やみきれない。
もう少しがんばれたのではないかという思いと、トレーニング不足を悔やむ気持ちと、ベストを尽くしたんだから仕方ないという考えが、いまだに頭に渦巻いている。
わが人生初のフルマラソンリタイア。
そもそも、今回は1月末の8キロ弱ジョグを最後に、それ以降はまったく走っていなかった。
1月の走行距離は78キロ。
12月まではそれなりに20キロ台のロング走もこなしていたんだけど、年明け以降は完全にトレーニング不足。
走り始める前からイヤな予感はしていた。
まったく自信がなかったし、出走取りやめも検討していたくらいビビっていた。
前日はプレッシャーから完全に寝不足。
しかも夜中に気持ちが悪くなり、トイレで吐いてしまうと言う神経過敏状態で朝を迎えた。
朝食もろくに摂れずスタートラインに並ぶ。
楽しそうなDJのアナウンスも森喜朗氏のあいさつも、まったく耳に入らない。緊張とプレッシャーでつぶれそうである。
スタート後、とにかくペースを上げすぎないようにだけ気をつける。
5キロ付近で4時間半のペースメーカーたちと出会ったので、以後は彼らにくっついていくことにした。
10キロを過ぎたあたりでいったん調子が良くなる。
Nike+の音楽がELLEGARDENに変わり、ふとペースを上げられるような気がした。4時間半のペースメーカーたちを飛び越して前に出る。これが良くなかった。
15キロあたりから左の太ももの後面が痛くなってきた。いわゆるハムストリングという部位だ。
たいていの不調はペースを落として1,2キロも走れば治まる。が、何せ気持ちが焦っているので思うようにペースが落とせない。ペースを落としては痛みが和らぎ、あせってすぐペースを上げて痛みが増すの繰り返し。
完全に肉離れである。かばって走っている内に、ふとももの全面までけいれんが始まった。結局、20キロ過ぎから完全に歩きに。
無数のランナーが追い越していく。気持ちは焦るが足が動かない。
それでも26キロ地点までは這うように進む。が、そこが限界だった。
身体が壊れても痛みに耐えてゴールを目指すか。
走れないと結論が出た時点でリタイアするか。
迷ったが、ぼくは後者を選んだ。
フルマラソンは、誰でも完走できる競技だ。
適切なトレーニングを、淡々と積み上げる。それができればOKだ。
逆に言えば、やるべきことをやっていなければ完走はできない。42.195キロは、昔取った杵柄では走りきれないのである。
大雪。業務多忙。出張。言い訳はできるけど、フルマラソンの準備が不足し、結果、完走できなかった。
その事実は受け止めるしかない。
悔しいか?悔しい。すごく悔しい。
いやな気分か?もちろん。
もうマラソンなんてあきらめるか?とんでもない。
ここからが踏ん張りどころ、ここからがスタートである。
人生は、負けるから楽しい。毎回大成功なんて、おもしろくも何ともない。
さあて。リターンマッチはどのレースにしようかな。倍返しだ!(古いね)
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コメント
「人生、負けることに慣れておくことは大切」だと村上春樹が言ってたことを思い出しました。
シラフであれば、だからこそ、積みなおすことができる。今日1日分だけ。それで充分生きていけるんでしょうね。
投稿: とおる | 2014年2月25日 (火) 23:32
とおるさん
人生は敗北の連続と言っても過言ではありません。
思うように事態が進まなかったときに恨みや怒りのネタにするか、自分の成長の糧にするかで成り行きが変わっていきます。
負けたときにどう踏みとどまるか、ですね。
とはいえ…
ああっやっぱり悔しい〜ッ!
投稿: カオル | 2014年2月26日 (水) 10:12
お疲れさまでした
僕もリタイヤしました
確かに悔しいです
次に向けてがんばる元となったのだから
貴重な経験ができたとも思っています
僕も前向きにがんばっていきます!!
投稿: | 2014年3月 5日 (水) 12:49
おお、リタイア仲間がここにも!
あのくやしさは筆舌に尽くしがたいですよね。お疲れさまでした。
お互いこの悔しさをバネに、次回に向けてがんばりましょう!
投稿: カオル | 2014年3月 5日 (水) 13:34