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2014年1月27日 (月)

21キロジョグ

東京マラソンが近いのにぜんぜん準備が追いついていない。毎回のこととは言え自分の継続力のなさにがっかりする。
おととい、自分にカツを入れるため21キロジョグを敢行。久しぶりのロング走である。
キロ6分30秒ペースを目指していたが、あえなく途中でスタミナ切れ。キロ7分を越えるダラダラ走になってしまった。
あああ。
東京マラソンまで、できれば30キロ走、少なくとも25キロ走を一回やっておきたい。
しかし焦る。焦れば焦るほど、ウェアに着替えて寒空に飛び出すのがおっくうになっていく。
いかんねー。

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2014年1月22日 (水)

コントロールできるもん

10年以上前、まだ飲んでいたころのこと。
ぼくの飲酒問題は20代の初めからはじまり、徐々にひどくなっていった。
が、一時期問題が良くなったことがある。
20代の終わりごろ、ぼくはある資格を取るために勉強していた。
主に飲酒がひどくなるからという理由で、両親の勧めもあり、アパートを引き払って実家で暮らしていた。
実家に住んで資格試験の勉強をしていた間、ぼくはそうそうひどくは酔っ払わずに済んだ。
「やろうと思えば、自分はほどほどに飲めるんだ」と思った。
結局、この一年間の経験があとあと回復の足を引っ張ることになる。

その後、一人暮らしを再開し、仕事をし、結婚した。
その幾たびの過程で飲酒問題はひどくなっていった。
週末はブラックアウトしている間に失われ、記憶はたびたびとぎれた。
昼夜を問わずに飲み続け、気がついたときにはいまがいつなのか、窓から漏れる光が朝日なのか夕日なのかも分からなかった。
でもそのたびに、自分に言い聞かせていた。
「だいじょうぶ、やろうと思えばほどほどに飲める。あの時そうだったように」

それから何年も経って、上司からアルコール専門医を受診するかクビになるかの二択を迫られることになる。
崖っぷちに立つまで、自分は酒をコントロールができると思っていた。否、コントロールできていた一年間の思い出にすがっていた。
否認。そう言ってしまうのはたやすい。
でもそのときぼくは、その思い出にすがる以外、自分を肯定できる要素が何もなかった。頼れるものが何もなかった。
飲まないで生きていける希望はどこにも見当たらなかった。
落ち目の芸人が昔の一発芸にすがるように、ぼくは一年間の節酒経験にすがりついていた。
そんなものにすがらなくても生きていけることを教えてくれたのが、AAだった。

いまでも時に思い出す。
夜明けか夕暮れかも分からない薄明の中で、離脱の苦しみに手を震わせながら「だいじょうぶ、きっとだいじょうぶ」と自分に言い聞かせていたときのことを。
あの薄明の中には、二度と戻りたくない。

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2014年1月20日 (月)

道に迷うのはアル中のせい?アルコール依存症の空間処理能力について

AAに参加していると、知らない場所へ行く機会が多い。新しいミーティング会場、イベント会場、各種会議。
標識や地図を頼りに未知の場所へとおもむくわけだが、どういうワケか道に迷ってしまう。
iPhoneの地図機能もよく使うんだけど、地図上の表記と現実の方角を一致させることができない。しびれを切らして当て勘で見当をつけ、結局迷ってしまう。

どうもアルコール依存症は、酒をやめててもある種の脳の機能が弱いようだ。
こんな論文を発見。

Cognitive Performance in Long-Term Abstinent Alcoholics
George Fein, Ph.D, Jennifer Torres, B.A., [...], and Victoria Di Sclafani, M.P.H.
(リンク先で全文が読めます)

Google scholarで102件の引用がある。信頼のできる論文のようだ。
このフェイン先生、中年のアルコホーリクを集めてきて認知機能検査を行い、同じような年代の健常者と比べたのだそう。
対象者は断酒歴6ヶ月から13年、平均6.7年のアルコホーリクの男女で、年齢は35歳から57歳、平均46.8歳。
結果、ほとんどの検査項目で健常者と差はなかったんだけど、空間処理能力だけは健常者に比べて低かったそうである。
男女のちがいなく、断酒歴の長短でもそんなに変わらなかったそう。
アルコール依存症者の、断酒後も空間処理能力の低下が残る特徴はほかの研究でも報告されているのだそう。

フェイン先生、途中で「空間処理能力の3つの検査を行って、それぞれの検査では健常者と有意差はなかったのよ。3つを合算したら差が出ちゃったのよ」
とか「ま、空間処理能力ってのは右脳と前頭葉の機能なんだけど、フツーに年とると機能が落ちるからね」とか、優しい(?)フォローも入れてくれている。
入れてくれてはいるんだけど、結果は結果である。
がーん。
そうか。ぼくが道に迷うのはアルコール依存症の後遺症だったのか。
道理で車庫入れも苦手なわけだ…(´д`)

しかし逆に言えば、空間処理能力以外は健常者と同等と言うことである。
論文の「はじめに」のところにも書いてあるけど、アルコール依存症のたいがいの認知機能障害は断酒1ヶ月から1年で回復する。
ただ、歳を取れば取るほど認知機能障害は深まりやすく、治りづらい。
酒をやめるのなら早い方がいいってことですね。

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2014年1月19日 (日)

荒吐ロックフェス'14、第一弾アーティスト発表!憂歌団!!

荒吐ロックフェス2014、第一弾出演アーティストが発表になった。

ARABAKI ROCK FEST.14

いつもの荒吐メンツ。安定のラインナップ。
さて、オールド組はと。。。。え?憂歌団?!
スゲ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━!!!!

毎回ロックレジェンド組の発表を期待している荒吐だが、今年も期待を裏切らなかった。
憂歌団ですよ憂歌団。
日本ブルース界の至宝、憂歌団。
たぐいまれなる才能、木村と内田勘太郎の奇跡の出会い、憂歌団。
まさかロックフェスに出るとは。びっくりです。
これは期待大。

さらにNight With LOU REED -Wild Side of ARABAKI-なる、荒吐名物セッション大会も開催される。
北のまほろばを行く、EGO-WRAPPIN’、エレカシ、ピローズ、真心ブラザーズ、シアターブルックといったおなじみのメンツも健在。
おっとゴンチチまで登場だ。憂歌団とゴンチチ、2大アコースティックギターの名バンドが登場。
曽我部恵一、みちのくプロレス、藤原美幸(秋田民謡)などの定番も。
これは行きたい!

さて。
GW初日前夜の首都高大渋滞を抜けて、どうやって荒吐にアクセスするか。
そろそろ本気で考えないといけないようです。
負担感・コストを勘案すると、バスツアーがいちばん現実的な選択肢かな。
でも宿泊ツアーで仙台市内に宿を取ると、シャトルバスの行列がイヤだし。かといって宿泊なしバスツアーでテント張るのもたいへんだし。
あるいは大渋滞覚悟でGW前夜に首都高を越えて車で行くか。
うーむうーむ。悩みどころです。

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2014年1月18日 (土)

海辺を12.5kmジョグ

東京マラソンが近い。ああ近い。すごく近い。
あと1ヶ月である。
プレッシャーを感じれば感じるほど日々の走りから逃避してしまう。ただでさえ日の出が遅くて朝ランに出かけづらい。
プレッシャー→寒いし暗いし行きたくない→きょうはやめとこ。
このダメダメパターンに陥りつつある。
いかんなー。
きょうは休日だが、走らなくっちゃ/走りたくない、という葛藤にさいなまされて夕方まで動き出せず。
ようやく夕暮れが近くなってからジョギングに出かけた。

本日は12.5キロ。キロ5分43秒ペース。しばらくサボっていた割にはまずまずのペースだ。
走り出しちゃえば楽しいのである。寒い中、ウェアに着替えて外に飛び出す。ここんところが勝負なのである。
それにしても、海辺のジョグはあたたかいけど緊張感がない。
福島の1月、2月のジョグは、いかにも「真冬の中を走っている」感があった。風景も冬そのものだったし、冷えた空気が心地よかった。
走っているうちに雪が降り出したこともたくさんあったな。
でも、いつかまた福島に帰ったら、この海辺のジョギングを懐かしく思うんだろうね。

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2014年1月16日 (木)

1週間ぶりに家に帰る

1週間ぶりに家に帰りつつあります。
今回の出張は長かった。疲れた。後半はうまく頭が働かず、目の前の課題をひたすら見つめていた感じ。
それでも出張先の人々と親しくなれたり、収穫もあった。至らない点もあったけど、よしとしましょう。

いやしかし、家に帰るのっていいね。
この曲を思い出しましたよ。

I'm coming home
今帰って来るわ
I'm coming home
今帰って来る
Tell the World I'm coming home
世界中に教えて、私が帰って来るって
Let the rain wash away all the pain of yesterday
雨に昨日の全ての痛みを洗い流させて
I know my kingdom awaits and they've forgiven my mistakes
私の王国が私を待っている、そして彼らは私の全ての過ちを許してくれた
I'm coming home, I'm coming home
今家に帰って来る、今帰って来るわ
Tell the World that I'm coming
世界中に教えてあげて、私が帰って来るって

おすすめ洋楽&歌詞和訳: Diddy - Dirty Money - Coming Home ft. Skylar Grey

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2014年1月14日 (火)

東北関東ツアー驀進中の巻(歌詞つき)

この一週間はほとんど旅先で過ごしている。
福島3泊、東京1泊、岩手2泊と、関東と東北を激しく往復しながら仕事をしている。ここ数日の冷え込みで関東も寒いが、福島はもっと寒い。岩手はさらに寒い。くしゃみが止まらない。
激しく往復しながら、その合間にブログを書いたり原稿仕事をやっつけたりしている。
鼻水をすすり上げつつMacBookAirに向かってひたすら文章を書いていると、ブログと業務文書の境目があいまいになってくる。
あああ。家に帰りたい。スカパー!のエレメンタリー・ホームズを見たい。キルラキルの録画を見たい。
ギターも弾きたい。撮り貯めていたフジロックの特番もみなくっちゃ。
あああ。ムリしてリア充ぶっているつけが回ってきたああああ。
脳が疲れてきているのを実感する。

リア充ぶってごめんねの歌

ヘイ、ヘイ!
ごめんねみんな ホントはリア充なんかじゃないんだ
ヘイ!セイ!
ホントはただのアル中なんだ 背伸びばかりで疲れちまった
こんなオレでもロンリーナイ そうさ東北ワンデイメダル
今夜飛ばすぜ新幹線! 駅を降りたらダークナイッ!
県庁所在地だって真っ暗だぜ〜
(サビ)
ノーノノ、no-nono
抗酒剤には別れを告げた〜
ウォーウォウォ、wo-wowo
ホントはアル中アニオタなんだ〜
背伸びしてれば Say no being, Say no being
間延びしてるぜ My no being, My no being
(つぶやき)
…でも、涙が出ちゃう。だって、もうすぐアラフィフなんだもん

しかし自分の才能のなさに愕然とするな。
脳が疲れてるせいだな。no, no, no.

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2014年1月13日 (月)

APSフィルムがいよいよ終焉を迎える。さよならCONTAX TiX

マイフェイバリットカメラ、CONTAX TiX。
今まで何回か紹介してきた。写りの良さ、ボケの美しさ、線の太い描画が気に入って、よく使っている。
いや、よく使っていた。
最近、APSフィルムの手持ちが心細くなり、すっかり出番がなくなってしまった。いまも棚の上に眠っている。
そう言えば、APSフィルムの相場はどうなっているんだろう。

ヤフオクを調べて驚いた。なんと、APSフィルム一本で1000円が相場になっている。
とうに期限が切れているのはまだ安いが、2014年3月に期限切れを迎える富士フイルムNEXIA400、25枚撮りはたいがい一本1,000円だ。
しばらく前に調べたときの倍になっている。
一コマ40円。うーむ。
いまAPSフィルムを高値につり上げているのは、APSにこだわりのあるファン層か転売屋か、どちらかだろう。
たぶん転売屋は、買い占めたAPSフィルムを高値で小出しにオークションに流し続けると思われる。
悔しいが、APSフィルムカメラは一部の好事家の趣味になってしまった。
日常的にがんがん撮って楽しむカメラではなくなってしまった。
ああ、惜しい。惜しいなあ。CONTAX TiX、好きだったんだけどなあ。
富士フイルムさん、生産再開してくれないかしら。一本500円程度でも、こぞって購入するマニアは大勢いると思うんだけどな。ぼくを含めて。

ということで、TiXで撮った写真を何枚か。まずは2009年に沖縄に行ったときのもの。
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それから、福島に住んでいたころに撮ったご近所写真。白鳥はなぜか、郊外の田んぼにたくさん泳いでいた。
同じような写真で申し訳ないんだけど、空や雲の絶妙の粒子感がたまらなく好きなんだよね。ぜひアップで見てください。
さよならTiX…。゚(゚´Д`゚)゚。

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2014年1月12日 (日)

甘いもの依存症

最近思うんだけどさー。
甘いものって依存性があるよね。

ほら、アル中さんがお酒が止まると甘いものに熱中するってのは良く聞く話じゃないですか。
ぼくもご多分に漏れず、甘いもの依存症なワケですよ。うちに帰るとかならず甘いもの食べるし。うちに買い置きを切らさないようにしているし。そもそもミーティングでもお菓子食べまくりだし。
おかげでお酒が止まってから、かなり体重が増えたましたですよ。
飲んでいたころは、甘いものを食べる習慣なんてなかった。たまに実家に帰ったときにまんじゅうを口にするくらいで、ケーキ屋なんて縁がなかった。
でもお酒が止まったらもう、甘いものに目がなくなった。食べまくり。ほとんど日常的に食べている。ソーバーが安定すれば元に戻るかと思ったけど、こればかりは治らない。
甘いもの依存症、難しいです。

でね、毎月数回、職場に泊まりがけの業務をやっているんです。
このときばかりは、自分で用意しない限りスイーツは存在しない。
(前の職場は甘いものだらけだった…よかったなぁ)
いまもその業務のまっ最中なんだけど、ふと小腹が空いて持参したチョコレートをひとかけら、口に放り込むわけ。
すると、渇望現象が起きるのね。
眠っていた回路がビビッと目を覚ます感じ。
そのひとかけらを口にするまでは「ちょっとリフレッシュのためにチョコレートでもなめてみるか」くらいだったのに、一口食べたらもっと欲しくなる。
二口食べると、もっともっと欲しくなる。次の一口を食べないと、何とも言えない物足りなさを感じる。食べずにはいられない。
恐ろしや。まさに渇望現象。まさに離脱症状回避のための負の欲求。
まさにアディクションなり。

これはもうステップを使うしかないですね。
私たちはスイーツに対して無力であり、思い通りに生きていけなくなっていたたことを認めた。
取りあえず今日一日、断スイーツで行くですよ。
あ、でも妻の実家がくれた柏屋の檸檬は食べちゃわないとな。ほかにも買い置きがいろいろあったな。
断スイーツはそれを食べちゃってからだね。うんうん。仕方ないよね。うん。

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2014年1月11日 (土)

死にいたる病、回復する病

死に至る病とは絶望のことである、とキルケゴールは述べた。
だとしたら、依存症とはまさに死に至る病だ。依存症の本質はコントロール障害でも渇望でもない。
生きる望みを失い、生きる意味を見失い、ただひたすら絶望の苦しみから目をそむけようと飲酒を続ける。
それは「絶望」としか名付けようのない行為だ。そしてそのあげく、酒にまみれて死んでいく。

ある仲間のことを思い出していた。
彼の死からもうすぐ6年になる。いまでも彼のことを思い出す。
カラオケボックスで撮ったぼくと彼の写真を、ある仲間がTシャツに印刷してくれた。
写真の彼は不敵な笑みを浮かべ、まるで思春期の少年のようだ。


ある仲間の死


実は死の間際、ぼくは彼の家族から連絡をもらっていた。
彼が最後の連続飲酒に陥ったとき、彼の母親がぼくに電話してくれたのだ。
息子はすべてに絶望し、自室にこもって飲酒しているという。
この電話で彼と話をさせてくれるよう、困惑する母親に頼んだ。二階に駆け上がり、またすぐ駆け戻る音が受話器から聞こえた。
息をしていない。どうしたらいいのか。
すぐに救急車を呼ぶように。そう伝えたとたん、電話は切れた。

彼の死因は、どう分類されるのだろう。
吐物による事故的な窒息。自己破壊的な飲酒の果ての自殺。
でも、ぼくはこう思う。
彼を死に追いやったのは、絶望だと。

霊的に病んでいる、霊的な病、とAAの始祖ビル・Wは述べた。慧眼である。
絶望にまみれて生きる意味を見失い、アルコールという麻酔が緩慢な死をもたらすことを陶然と待ち望む。
生きているのが苦しくてたまらない。でも死ねない。酔いの果てに死ねたら本望だ。
きっと彼もそうだったんだろう。死にたいんじゃない。そうじゃない。生きていることの苦痛に耐えられないのだ。
少なくともぼくはそう思っていた。そうなりつつあった。そう願っていた。

回復とは、回復の希望を見いだすことである。ぼくはそう思う。
ひとかけらでもいい。希望があれば人は生きていける。何の希望もなければ、ひとは生きていけない。
再飲酒しようが、入院しようが、希望が見えていれば前に進める。
そしてその希望を伝えることができるのは、共通した問題を持ち、なおかつ解決した経験を持つ仲間だけだ。
医療関係者にできることではない。
回復者以外に回復の希望と経験を伝えられる者はいないのだ。
われわれが困り者の仲間に対して「あんなやつ、飲んで早く底をつけば良いんだ」と言い捨てるとき、われわれはそのことを忘れている。
絶望を、さらなる絶望で変えることはできないのである。

彼のことを思い出しながら、ほんの少しでも彼に希望を手渡せていたら、と思わずにはいられない。
後悔するまいと思っても、気がつくとあのとき何か一言声をかけていれば、時間を取って話し合えていれば、と考えてしまう。くり返し、何度も。
もちろん過去のことはどうにもならない。彼は去った。二度と戻らない。
でも、この先自分のことは変えられる。
少しでも成長し、回復し、新しいアルコホーリクに回復の楽しさを伝えたい。
それが、ぼくができる、彼に報いる方法なんだと思う。

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2014年1月 8日 (水)

iOS7のカレンダーをどうするか問題

iPhone5をうっかりiOS7にアップデートしてしまった。
後悔先に立たず。6に戻そうと思ってももう遅い。ダウングレード不可なのである。
iOS7、使っていないのに半日でバッテリーが切れてしまったり、不具合のかたまりである。
ググりまくって何とか解決したが、深刻な問題が。

純正のカレンダーアプリの使い勝手がとても悪いのである。

iOS6までは、月表示の日付をタップすると、その日の予定が画面下に表示された。
iOS7では、日付をタップして時間帯表示にしないと予定が出てこない。
例えば「7日か14日か21日で空いてる日ある?」と聞かれたとき、7日をタップ→月の欄をタップして月表示に戻す→14日をタップ→月の欄をタップして月表示に…と、合計6回タップしないと確認できない。
視認性が悪い。実用性に欠ける。
Appleのスタッフはこのカレンダーでスケジュール管理ができると思っているのだろうか。
スティーブ・ジョブズが亡くなって以来、アップル製品のクオリティが下がっている気がしてならない。不安である。

それはともかく、iPhoneでスケジュール管理をしている自分としては、とっさに予定の確認ができないと仕事に支障が生じる。
調べた結果、「さいすけ」というカレンダーアプリがいちばん使い勝手が良さそうだと判明。
さっそく使ってみる。
iCloud経由でiPhone純正カレンダー、Macアプリのカレンダーとも同期はばっちりだ。
よかったよかった。

…しかし。
さいすけの画面は、Macアプリのカレンダーとほとんどいっしょである。
Apple純正のソフトをiPhoneで再現するためだけに、なぜ1,000円の追加料金を払わねばならないのか。
Appleのスタッフは、ほんとーにほんとーに、iOS7純正カレンダーでスケジュール管理、タスク管理ができると思っているのだろうか。上司や取引先から「この日空いてる?」と聞かれて、とっさにこのカレンダーですらっと答えられるのだろうか。
ううむ。
とりあえず、カレンダー問題が解決したのでよしとしましょうか。

…しかしAppleのスタッフは本当に(以下略)。

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フジロックと荒吐がフェス競争時代を生き残る理由

ロックフェスが流行になって久しい。
CDの売り上げが下降し続ける中、毎年数万人が押し寄せるロックフェスは音楽業界の目玉商品だ。
ファンにとっても多数のバンドが一気に見られるチャンスはうれしいし、バンドや主催者側にとっても大集客イベントはうれしい。新しいファンも獲得できる。
音楽業界不況と言われる中で、ロックフェスだけが活況を呈している。去年はTOKYO ROCKSなる「事件」も発生した。
今年もまた、新しいロックフェスが誕生する。

今後、登場したすべてのフェスが右肩上がりに延びていくんだろうか?ぼくはそうは思わない。
市場原理に従って、これから淘汰が始まる。
つまらないフェス、特徴のないフェスはつぶれ、ファンを惹きつけるサムシングを持つフェスだけが生き残っていくと思う。
例えば、サマソニ。
常に最強のラインナップを投入してくる。ラップ、メタル、テクノ、アイドル、色物、DJ、なんでもありだ。キョンキョンとももクロとメタリカが見られるフェスって何だよと思うが、無節操なのがサマソニだ。
ラインナップ、来場者数とも国内最大級のメガフェスであることが、サマソニのサムシングでありアイデンティティなのである。
ロックインジャパンフェス、カウントダウンジャパンフェスも、国内アーティスト版サマソニと言えるだろう。集客を見込めそうなバンドをこれでもかとばかりに大量投入する、大物量作戦だ。

それはそれで良いと思う。
逆に言えば、サマソニとロックインジャパン、カウントダウンジャパンがあれば、同じようなフェスはもう必要ないのである。
カウントダウンジャパンフェスは、通し券が約40,000円。サマソニ28,000円。交通費や飲食費、宿泊費を加えるとさらに数万円の追加である。しょっちゅう行ける金額ではない。社会人なら休日も確保しなくてはいけない。
年に1回、せいぜい2回参加というのが、ロックフェスファンの平均的な姿だろう。
ではその1回ないし2回をどのフェスに当てるか。

自分の場合を考えてみる。
一昨年、カウントダウンジャパンに一日だけ参加した。
楽しかった反面、若手のバンドにほとんど魅力を感じなかった。耳をリフレッシュするため、名前を知らない若手バンドをいくつも見て回ったが、まったく記憶に残らなかった。
一言で言えば、類型的なのである。判で押したように同じサウンド、同じルックスのバンドばかり。数年で消えていくのは火を見るより明らかだ。
ラインナップが良かったらまた来るけど、ミーハー人気の若手バンドばかりならもう来る必要はない。フェス自体には取り立てて魅力がない。それが正直な感想である。

大物量作戦フェスは、ラインナップが勝負だ。そしてめまぐるしく変わり続ける音楽トレンドに、多くのファンはついていけない。年齢とともに若手アーティストの動向について行けなくなり、音楽雑誌を手に取る回数も減っていく。ファンも歳を取る。ラインナップが見知らぬ若手ばかりになったとき、フェスを卒業する。そんなところだろうか。

一方でそれ自体が魅力を持っているフェスもある。
例えばフジロック。ラインナップの魅力と同じかそれ以上に、フェス自体を楽しみに来るリピーターが多い。川で遊び、キャンプをし、オブジェを楽しみ、ストーンサークルで打楽器演奏に興じる。
フジロックという空間が目的で、出演アーティストはその重要な構成要素ではあるが一部分に過ぎない。
国内フェスなら荒吐。
東北の郷土料理に舌鼓をうち、キャンプファイアーライブの幻想的な雰囲気に酔い、夢のセッションを楽しむ。
どちらのフェスにも共通しているのは、オーガナイザーに哲学がある点だ。
売れ線ラインナップをそろえるよりも、フジならフジの、荒吐なら荒吐のアイデンティティを守り、育てるのが第一義のように感じられる。
ファンも安心して参加できる。どんなに若手バンドが移り変わっても関係ない。フジを、荒吐を楽しみに行くんだから。
そして両フェスとも、哲学を感じるハイセンスなラインナップをそろえている。
ギターパンダが見れる。ミチロウやタマの知久氏が見れる。ヒカシューが、小坂忠が、友部正人が見れる。集客度外視の、アーティスト性の高いラインナップだ。
もちろん新しい元気の良いアーティストも出演する。
クオリティ重視。
古い世代のファンには若手を紹介し、若いファンにはフロンティア世代の質の高いアーティストを紹介する。両フェスともそんな意図が感じられる。
集客や売り上げ優先ではなく、質の高い、オーガナイザーの哲学に沿った運営であると感じられる。
哲学を持ったオーガナイザーが頭に描く「オレだったらこんなフェスに行きたい」というアイディアを、具現化している。そこにファンはあこがれ、共感する。

少子高齢化の時代。経済低成長で所得が伸び悩む時代。
そういう時代において、浮動層の若者狙いのフェスはいずれ伸び悩んでいくだろう。
十年、二十年、いや三十年。フェス自体を長く愛してくれるファンをどれだけ獲得できるかが、今後の明暗を分けるだろう。
フジと荒吐が生き残る理由は、そこなんです。

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2014年1月 6日 (月)

新しいダンスミュージックフェス、ELECTROXに行ってきた

サマソニでおなじみのクリエイティブ・マン企画制作の新しいダンスミュージックフェス、ELECTROXに行ってきた。

http://www.electrox.jp

国内ではすでにwireや エレクトログライド
メタモルフォーゼなど、大型のダンスフェスはいくつもある。が、ぼくはいままで一度も行ったことがない。
理由はカンタン。オールナイトは眠くてダメなの。

起きていられるのは、せいぜい午前1時が限界。眠いし昼間の疲れはたまってくるし、とても朝方までなんて踊れません。
参加しているのはよっぽど夜型の生活をしている人か、不眠不休で踊れる超人か、徹夜の苦にならない若者かにちがいない。
いずれにせよオールナイトイベントは自分はムリ。が、ELECTROXは午後1時スタート、22時には終了するという超安心イベント。中高年にやさしいイベントである。
しかも以前から見たいと思っていたDJ AOKIも出演する。ブンブン・サテライツも出る。
これは行くしか!

てなことで、行って参りました。
会場は幕張メッセ。サマソニ、カウントダウンジャパンフェスでおなじみの場所である。
少し遅れて、午後2時会場入り。メッセに向かう道すがら、あまりにも人が少ない。われわれ夫婦の前には数人が歩いているのみ。だいじょうぶかこのフェス?
会場に入るとさすがに人が多いが、それでもフロア中央の飲食物エリアはガラガラ。会場入り口の右手、サンライズ・ステージに入るがやっぱり少ない。

・・・だいじょうぶかこのフェス。

が、メインのエレクトロックス・ステージに入るとさすがに人が多い。トミー・トラッシュのDJだ。
会場は照明がこれでもかと言うほど派手。レーザーが飛び交い、フラッシュライトが炸裂し、無数のイルミネーションが輝く。まさに巨大ディスコである。ディスコ行ったことないけど。

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トミー・トラッシュ、DAISHI DANCEに続き、ようやくお目当てのスティーブ・アオキが登場。
何がスゴイのかよく分からないけどとにかくスゴイらしい、日系アメリカDJである。

スティーブ・アオキ、曲は割とふつう。ステージ中央で淡々とCDJを操作している。
が、途中から様相が一変する。
スタッフが袖から巨大なケーキを持ってくる。DJブースの上に立ち、高らかにケーキを見せるスティーブ。盛り上がるフロア。
が。
いったんステージ後方に下がり、助走を始めるスティーブ・アオキ。なんと、客席に巨大ケーキを投げつける。
クリームだらけになるフロア客数名。きゃあきゃあと大盛り上がりである。
たしかに、前方の客は「CAKE ME!」と書いたプラカードを持ってる人がたくさんいる。どうやらケーキをぶつけてもらうのが、このDJの楽しみ方らしい。

さすがにあんなばかでかいケーキは、一回で終わりだろう。と思ったら。
出るわ出るわ。その後もケーキ投げ大炸裂。
挙げ句の果てには数名の客をステージに上げ、助走をつけてその客にケーキをぶつけるアオキ。
さらにシャンパンをシェイクして客席にぶちまけるアオキ。ふと見るとフロア中央のお立ち台2カ所には客がすし詰めに登り、がんがんに踊っている。

要するにこれは、パーティなんですね。
シャンパンをぶちまけ、パイ投げに興じる狂乱のパーティ。
映画でしか見たことがない、羽目を外した乱痴気騒ぎ。
それがスティーブ・アオキの演出なんでしょう。
とても楽しかった。フロアも大盛り上がり。途中からモード・ステップのステージに移動する予定だったけど、スティーブ・アオキのあまりの楽しさに、とうとう動けずじまいだった。
ストイックなDJもいいけど、こういうフロア全体を盛り上げてくれるDJはいいね。

その後、ブンブン・サテライツのステージを見て帰途につく。最後までいようかとも思ったんだけど、例によってフェス腰痛がぶり返してきたので早めに引き上げ。

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今回のフェスでよかったこと
・イビザ・ダンサーズの驚愕のダンス。
・スティーブ・アオキの楽しいDJステージ。
・ブンブン・サテライツがかっこよかった。
・オサレ。イケメン、美女多し。あきらかにロックフェスにはいないオサレ人種。一言で言えばリア充。

悪かったこと
・ナゾの飲食物チケット制。チケット売り場に並んで飲食チケットを買い、それから屋台に行って料理注文。完全に二度手間。この制度はすぐにすたれると思う。フェス飯好きだけどめんどくさそうなので何も食べなかった。
・けんか。ぶつかっただの押しただのはふつうのフェスでもあるけれど、フェスの入り口に警官十数名がいたフェスはこれが初めて。ただでさえクラブ弾圧が目立つ昨今、羽目を外しすぎるとますます迫害されるぞ。
・ブンブンのステージにこんなにひとが集まらないフェスは初めて。DJよりバンドが人気がないなんて・・・。

楽しいダンスフェスでした。
来年も行くぜ!

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2014年1月 4日 (土)

2014年の始まり

今年の年末年始は家で過ごした。
ゆっくりするはずだったが、家に持ち帰った仕事の締め切りがタイトだったことが判明し、急きょ仕事モード全開に。予定を空けておいてよかった。

年越しは職場の知人とともに横浜の山下公園で過ごし、正月は上京した妻の両親と会ったり、ぼくの妹夫婦の家に年始のあいさつに行ったり、それなりに忙しかった。
毎年ホームグループの年越しミーティングで過ごしていたころがなつかしい。
「たまには仕事もAAの行事も入っていない年末年始を過ごしてみたい」と思っていたけど、いざ予定を空けてみてもやっぱり仕事は追いかけてくるし、親戚関係の予定は入るし、バタバタしているうちに終わってしまう。
でもまあ、これが人並みのお正月というものなんでしょうね。

さて、今年はどんな年になりますやら。
きっといろんな人と出会い、楽しいことがいっぱいあるだろう。反面、イヤなことやため息が出ることもたくさんあるだろう。
でも、道はきっと照らされている。やり方は教わっているんだから、あとは厭わずに進むだけ。
本ブログを読んでくださっている皆さま、今年もどうぞよろしくお願いします。

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