床屋嫌い(2)
まさかの床屋ネタその2。
床屋嫌いのカオルでありますが、ごく短い期間、床屋好きだった時期がありました。
学生のころ、地元で友人が床屋をやっていた。
ぼくが髪を切りに行くのはたいがい平日の午後である。人も少ないその床屋はふだんは有線放送を流していた。
が、客がぼく一人になると(たいがいぼく一人だ)、チャンネルを変えてアダルト放送を流していた。
ノーテンキなエロラジオドラマがおだやかな昼下がりの床屋に響き渡る。
「こんな展開ありえねーって」「この奥さんだいじょーぶか?」など、ふたりでドラマの展開にツッコミを入れ、ゲラゲラ笑いながら髪を切ってもらっていた。
思い返すと、彼はちゃんと仕事しててくれたんだろうか。完全に手元から注意がそれていたように思う。
ちなみに、髪型のリクエストは受け付けてもらえなかった。「髪型はオレが決める」と彼は言い放ち、じっさい似合う髪型にしてもらっていた。
ぼくは座っているだけで良かった。
あれは至福の床屋体験でしたね。
仲間内では「エロ床屋」と言われていたけど、腕は良かったし緊張しなかったし、最高でした。
もう二度と、あんな床屋体験はできないだろうな。ぐすん。
| 固定リンク
« 床屋嫌い | トップページ | 3人ミーティング »
コメント