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2013年10月27日 (日)

おばちゃんの会話に見る神奈川の県民性についてのささやかな考察

きょう、近所のスーパーでの会話。
おばちゃんAが別のおばちゃんBを発見、話しかけた。以下にその会話を再現したい。

おばちゃんA「あら、○○さん?○○さんじゃない?」
おばちゃんB「…。」
A「人違いだったかしら?ごめんなさい」
B「…Aさん?」
A「あら、やっぱりBさんじゃない。やだ、返事してよもう」
B「Aさん、そんな頭だからすぐに分からなかったのよ」
A「頭?やだ、髪型なんてもう何年も変えてないわよ」
B「変わったわよ」
A「変わってないわよ」

B「変わったわよ。前はそんなに毛が少なくなかったもん

A「…(無言)」

急転直下の結末に、沈黙するおばちゃんA。このあとAとBの会話はどう続いたのか、あるいは続かなかったのか。気になるところではあるが、夕食の材料を買い終えたぼくはその場を立ち去った。

以前から神奈川の県民性はがらっぱちというか、率直すぎるくらい率直な印象だった。
一説によるとこの傾向は内陸部よりも沿岸部、都市部より地方に顕著だという。この会話が交わされたのはまさに神奈川県沿岸部の地方。ぼくが聞いた説を裏付ける内容だった。

福島ではまず交わされない会話だろう。
Bが指摘したのは髪型についてではない。

薄毛である。

男女の別なく繊細な話題である。久しぶりに会った相手にこんなことを言ってしまったら、関係が破綻する恐れがある。
これが福島だったらどうだろうか。相手との関係性を損ねないことが最優先の福島的な価値観では、たとえ相手がつるつるだったとしても決して言わないセリフであろう。
しかし今回、おばちゃんBは一瞬の躊躇もなく、率直に、あけすけに、ズバリと、おばちゃんAの薄毛を指摘した。しかも髪の話などは一切していない、久しぶりに出会った相手が一瞬誰だか分からなかったという、ただそれだけのシチュエーションである。
関係性への影響だとかはいっさい考えず、あとで気まずい思いをするだとかも考えず、思考内容がそのまま口から出てしまったおばちゃんB。
まさにこれが、神奈川県地方沿岸部の県民性であろう。

このあとおばちゃんAはどう切り返したのだろうか。
様子を見ていたが、おばちゃんAの方がBよりも一枚上手の印象である。薄毛の指摘で一瞬劣勢に立たされたが、きっとずばっと切り返してBに一太刀浴びせたにちがいない。
そしてAとBの関係性も、きっと破綻せずそのままにちがいない。
おそるべき毒舌耐性である。おそるべし神奈川県地方沿岸部のおばちゃん。

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