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2013年9月16日 (月)

M83、America訳詞

久しぶりに音楽の話でも。
エレクトロ・シューゲイザーの雄、M83。
夢幻的なサウンドが特徴的な、ぼくの大好きなバンドのひとつである。
バンドと言うより、フランス生まれのアンソニー・ゴンザレス氏のソロプロジェクトに近いようだ。

http://www.hostess.co.jp/m83/

このバンド、一貫して夢の世界や、現実と非現実の境界をテーマにしている。
怖くて悲しくてミステリアスな、不思議な世界観。
たとえば、こんな詞。詞というか、映画の音声のサンプリングなんだけど。すごく良いです。


M83 – America

(子供たちがイタリア語で叫んでいる)

ジョン、クリスティーンは私たちと一緒にいるわ。
クリスティーンは死んだんだよ、ローラ。

もちろん、もちろんよ。分かっているわ。でも、レストランにいた二人の女の人たちを見たでしょう?私たちが食べてる間、ずっとこっちを見ていたわ。私たちをじっと見てたわ。あの人たちには何かが見えたのよ。クリスティーンが私たちの間に座っているのが見えていたのよ。

そう、私たちがまだ知らないあの二人には。

聞いて、お願い。そのうちの一人は目が見えなかったわ。彼女には見えていたのよ、私たちには見えない世界が。そして彼女は、ああ、彼女はクリスティーンの着ていた赤いレインコートを私に描いてよこしたのよ。

ローラ

ジョン

ローラ

聞いて。私はだいじょうぶ。ここ数ヶ月でいちばん元気だと思う。ほんとうにだいじょうぶ。クスリなんて要らない。おかしくなってなんかいない。本当にだいじょうぶ。

医者はいつ、きみがもう来なくていいって言ったの?
いつだってよ。私はちょっと気が滅入っていただけ。ジョン、クリスティーンは私たちといっしょにいるわ。

クリスティーンは死んだんだよ、ローラ。

これはDon't look now(邦題:赤い影)という映画のサンプリングだそうです。
幼い娘クリスティーンを亡くした夫婦、ローラとジョンがイタリアはベニスに旅をし、そこで死んだものが見えるという不思議な女性に出会い、妻ローラは徐々に現実の境界を見失っていく、という話だそう。
古い映画らしいんだけど、まさにM83の世界観にぴったり。

(情報源:http://songmeanings.com/songs/view/3530822107858801159/)

いいね。M83。ライブを見たいなーと思っていたら、なんと2009年にはフジロックで来日していたそう。がーん。2009年たら、オレ行っていたわ・・・ショック。そのころはM83知らなかった。あああ。

てなことで、シリアスでミステリアスで美しいロックを奏でるM83の紹介でした。

M83 - AMERICA from aaronbuttigfilms on Vimeo.

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コメント

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投稿: r4i sdhc | 2013年10月 9日 (水) 10:17

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