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2013年7月31日 (水)

フジロックで一番楽しいのはここだ!

フジロックでいちばん楽しいのは?
グリーンステージ?ホワイト?ヘブン?
ノーノーノー。
ドラゴンドラ?最奥のカフェ・ド・パリ?
チッチッチ。惜しい。
一番楽しいのはここ。

世界最小ナイトクラブ、MINISCULE OF SOUND。

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場所は場外のパレス・オブ・ワンダーの右側一番奥。クリスタルパレステントのうしろ。
クリスタルパレステントにばかり目が行ってて、今までまったく気がつかなかった。
WORLD'S SMALLEST NITECLUBのあやしいネオンが輝く小さな、本当に小さな小屋。

ここはですね。
なんと、畳2畳分くらいのクラブなんですよ。
畳2畳のフロアにレーザーが飛び、ミラーボールがきらめき、クラブミュージックがかかっている。
ぼくが行ったときは、われわれ夫婦も含めて7人。
退場者が出ると、新規に数名が入場する方式。大型リュックや折りたたみ椅子などは持ち込めないので、脇に置くように係の人(アヤシいガイジン)に指示される。
で、入場すると中で踊るんですけど、なぜか

「一芸を披露する」ルールが存在する様子。

われわれ夫婦も、それぞれ踊りのソロを取りましたよ。ええ。やりましたよ。
なにせ畳2畳分のスペースに7人。ぜったい断れません。
ほかの方もコサックダンスを踊ったりコマネチを披露したり、さまざまな一発芸をやっておられました。

入場するまで、外部からは中の様子がまったく見えない。で、入った瞬間ハイテンションのダンスフロアに放り出され、一発芸を要求される。
こんな楽しいイベントがあるかって言うくらい楽しい。
いやー楽しい。ほんと楽しい。
パレスオブワンダーの奥にこんな楽しいブースがあったなんて、まったく知らなかった。
次回も行くぜ!世界最小クラブ!

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2013年7月28日 (日)

フジロック3日目、サイレントブリーズでまったり

泣いても笑っても最終日。
朝からドラゴンドラでサイレントブリーズでに上がり、まったりと過ごしました。

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やっぱりフジロックに来たらギターパンダを見るしかない。
期待にたがわず、愉快でハートフルなステージを見せてくれました。
さて、マムフォード&サンズの感動のステージを見終わり、あとはトリのキュアーを待つだけ。
雨が上がり、会場は夕闇に包まれ始めています。
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フジロック3日目はまったり

3日目は朝から小雨が降ったり止んだり。
ま、きのう、おとといの豪雨に比べたらマシです。
朝からドラゴンドラでサイレントブリーズに上がり、浅野忠信のDJを見たり草原に寝転んだりしてまったりしてます。
着ぐるみ、草原、テクノ、草の匂い。ピース。

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2013年7月27日 (土)

豪雨と雷とNIN

フジロック1日目終了。
豪雨であった。昼間は晴れていたんだけど、夕方から急に降り始めた。どんどん雨脚は強くなり、ついには雷雨に。
寒いしゴアテックスの雨具を着ていても雨は染みてくるし、もう帰ろうかと思ったんだけど、ナインインチネイルズだけは見逃せない。
気合いで見てきました。
詳しい話はまた後ほど。
以前サマソニで見たときよりも、さらにパワーアップしたNIN。ライティング、サウンドともにスケールアップ。
光の渦と轟音に加えて大雨と雷が彩りを添えるという、なんかもう表現のしようのない迫力でした。

写真は雨が降る直前の夕方。この時点ではピースフルな光景で、この直後に大雨になるとは思いもしませんでしたよ。(;´д`)トホホ…。

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2013年7月25日 (木)

苗場音頭スタート

交渉の末、いったん中止になった苗場音頭が!
盛り上がっております。

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フジロック前夜祭はまさかの大雨

フジロック前夜祭に来ています。
まさかの大雨。
自他ともに認める雨男のワタクシですが、まさか今回ここまでヒドイ雨が降るとは。
あああ、最近ミーティングの回数がへってたから神さまに怒られてるのかなー。うう。
楽しみにしていた苗場音頭は中止。
お客さんはみんな天井のあるレッドマーキーに避難しています。
それでも8時からの前夜祭ステージを前に、会場はたいへんな盛り上がり。
マーキーも水がしみてるんですが、誰も気にしてないの。。
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2013年7月24日 (水)

晴れろ!フジロック2013

フジロックの日程が近づいてきた。いよいよあすは前夜祭である。
が、ここに来て天候が不穏になってきた。開催期間3日間とも曇り・雨の予報。気温に至っては19度から30度と、大変に幅がある。
フジロックで悩むのが装備だ。
雨プラス低温となると装備がかさむ。雨具、防寒具だけでも重たいのに、濡れた衣類をしまい込むとさらに重量が増すというスパイラル。さらに地面がぬかるむと、その辺に適当に腰を下ろして休むことが出来ない。ミニ椅子が必須だ。

うーむ。こまった。こまったけど、これがフジロックだという気がする。
ぬかるむオレンジコートで泥のにおいをかぎながらオールナイトフジを踊ったり、驟雨にけぶるグリーンステージで頭をじっと垂れてアーティストの出番を待ったり。
つらいなあ。おれこんな山奥で何やってるんだろう。そういう気持ちを抱きながら山を歩き、ぬかるみに足を取られた末に体験できる、すばらしいパフォーマンス。

まずはあす、ぬかるむオアシスエリアで苗場音頭を踊るんだ。
4年ぶりのフジロックだよ。感無量だね。

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2013年7月20日 (土)

何てったって岐阜!

初めて訪れた岐阜は、とてもよいところだった。
空が青い。山が見える。広い川が町の真ん中を流れている。
町の中を川が流れている町は、たいがいよい町である。岐阜市もそのジンクスに漏れず、空気と水が美味しくて、風光明媚な都市だった。

朝、長良川沿いをジョグ。
広い川に架かる橋を走っていると、やたらテンションが上がる。
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長良川から町中に引き返すと、なつかしのピンク映画館を発見。
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うーん。いいね。何とも言えない昭和テイスト。
山崎パンの店があるような、ふつうの町の商店街なんだけど。昔の地方の繁華街はこんなもんだったよね。
出張目的のプレゼンテーションはまずまずの出来。
肩の荷を下ろして帰れそうです。

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2013年7月18日 (木)

出張なう

ええっと、出張中です。
名古屋・岐阜方面に来ております。
仕事が終わってから岐阜県に移動するのはかなりキツいっす。
新幹線の中でパワーポイント資料を作っていたら気持ち悪くなりました。東海道新幹線は酔いやすいです。
てなことで、詳細はまた明日。

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2013年7月16日 (火)

2013よこすかシーサイドマラソン即日申し込み満了

ことしのよこすかシーサイドマラソン、エントリーが本日より開始した。
自宅に、なぜか妻にだけ案内のはがきが来ていた。ぼくの分はなし。納得がいかない気がしたが、とにかく本日よりエントリー開始だ。

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よこすかシーサイドマラソン

お昼前にランネットからエントリー。
と。
午後にはハーフの申し込みが満了になっていた。まさに間一髪である。
おそるべし、マラソンブーム。ブームというか、マラソン人気はすっかり定着した感がある。
有名な大会は、たいがいエントリー数時間で満了という事態が続いている。
きっとエントリーに漏れたランナーから不満も出ているだろうが、競技の性格上、そうそう参加人数を増やすわけにも行かない。おそらく人気のある大会は先着で速攻でエントリーするか、東京マラソンのように抽選化するしかないだろう。
あるいは横浜マラソンのように、対象者のハードルを上げるか。
(横浜マラソンの場合、ハーフを117分以内(5分30秒/km)でゴールしなければならない制限がある)
いずれにせよ、全国的にマラソン大会が増えていく予感がする。

とくに地方での都市型マラソンが増えていく気がする。
山形まるごとマラソンなんてのも始まるしね。

さてさて、秋冬のレースを見越して、ぼくもそろそろ気合いを入れないとね。
最近は週4日、一回7〜8キロのパターンです。暑くて長く走れないのね。
短くても良いから、夏場にスタミナをつけておきましょう。
よこすかシーサイドマラソンまであと4ヶ月。頑張るぜ!

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2013年7月13日 (土)

英文メールはつらい

英文メールがつらい。
例の海外出張の件である。招待元である海外のA社の担当者と連絡を取らないといけない。
担当者と言ったって、現地A社の重役である。気が重い。
今までも英文メールはさんざん書き散らかしてきた。が、ぜーんぶDTM関連のカスタマーサポート、あるいは海外旅行のホテルや航空会社、あとはAAオフィスとのやりとりである。
「ダウンロードリンクが死んでて商品が入手できません。ピキッ」とか「来月そっちに行くんだけど近くにミーティング会場ない?」とか、そんなんである。


まともなビジネスメールは初めてだったわ。オレ。


はっはっは。
・・・・がっくり。(;´д`)トホホ…

緊張しつつ、ようやく先方への初メールを書き上げた。
できあがったのは、ビジネスEメールの文例をコピペしまくったフランケンシュタインのようなメールである。
まぁ、向こうも英語はネイティブじゃない。第2言語だ。細かいこたぁ気にしない、はずだ。
要は失礼にならない表現で、情報を的確に伝えられればいいのよ。文法は二の次よ。ひょっとしたら「こいつバカ英語?」と思われるかも知れんが、まぁじっさいそうなんだから仕方ないよね。

しかしこんなことならもうちょっと英語をしっかり勉強しておけばよかったなー。そういえば人生の先輩はみんなそう言うな。うちの親父も「若い頃に英語を・・・」とか言ってたっけ。実家にはNHKの基礎英語のカセット全集がほこりをかぶって積まれてたっけ。
そうは言っても、じっさいやってこなかったんだから仕方ないよね。
・・・いまが英語を勉強するときだ。
がんばりまーす(地味声)。

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2013年7月11日 (木)

海外出張はつらいよ

海外出張を命じられた。
業界のコンベンションである。今の職場はインターナショナルなおつきあいもあると聞いてはいたが、まさか自分が行くことになるとは。うれしいことである。
初海外出張だが、なあに。困ることはない。うちはトップはじめ、上層部はみな英語が堪能だ。ぼくは後ろをくっついて歩けばいいだけのかんたんなお仕事である。
昼間のコンベンションは適当に見て回り、あとは現地のAAミーティングに行って、と。うひひ。

そんな期待の中、参加メンバーの打ち合わせが開かれた。

トップ「今回は上の方は誰も行かない。若手4名で行け」
え。
トップ「まず参加登録票の書き方から説明するぞ。special requirementsのところだが…」
ぼく「ハンディキャップがある人とか食事制限のある人とかが特記事項を書くところッスよね?」

ここぞとばかりに聞きかじりの英語知識をヒローするワタクシ。センボーのまなざしの参加者一同。えへへ。

トップ「おお、○○(ぼくの本名)、分かっとるな」
ふふん。
トップ「じゃあオマエ隊長な」
じぇw。
トップ「航空券の手配と招待元との交渉たのむ」
じぇ、じぇじぇ。
トップ「今回はA社のご厚意による招待だ。大事な得意先だからくれぐれも失礼のないようにな。もちろん英語な。メールはすべてCCでオレにも回すように」
じぇ。じぇじぇじぇ。。。。
ぼくの顔を見、満面の笑みでうなずく参加者一同。

…しまった。
あああ。やっちまった。ババ引いちまった。ハンパなひけらかしなんかするんじゃなかった。
ちくしょーどーすんだよー。バババばかばかばか、オレの馬鹿。

しかたない。
とりあえずは航空券の手配だ。
これがまたたいへん。全員のフルネームおよび生年月日の聞き取り、全員の都合のよい便のチョイス、購入申し込み、個別領収書の発行。
こう書くとかんたんだけど、複数名とのやりとり、調整はかなーりたいへん。
ここ数日間、その作業でかかり切りである。やっと一段落したら、今度は先方へのあいさつ、ホテルチェックイン・アウトの設定など、考えただけで気が遠くなりそう。ぜんぶエーゴだし。
あああ。あああ。
こんなことなら軽率なひけらかしをするんじゃなかった。
まさに口とペンの抑制こそ肝心である。貴重な教訓である。教訓であるが、その代償はあまりに大きい。

ちくしょー、いまだって岩手出張中なのに、なにが悲しゅうて出張中に別の出張のマネージメントせにゃならんのだよう。うっうっう。

教訓。
口は災いの門。
あとみんな、おしごとのメールはすぐ返信を書こうね。相手が困るからね。返事待ちの間に予定の航空券が売り切れて話が白紙に戻ったりするからね。ぐすん。

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2013年7月 7日 (日)

暑いぜ

暑い。暑いぜ。
夜になってもほとんど気温が下がらない。なんだこの暑さは。
どのくらい暑いかというと、一粒つまんだチョコレートが液状化し、MacBookAirのキーボードに垂れかかる。そういう暑さである。

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ぐっすん…微妙に「L」と「.」のキーがべとつく…。拭いても微妙…。
こんなことならきのこの山にしておくんだった…。
(´Д⊂グスン
ノォ。。。ノォ。。。

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フジロックが近いぜ

フジロックの日程が迫ってきた。全アーティストが発表され、タイムテーブルも決定した。
あとは行動スケジュールを立てて現地に行くのみである。
今回は見所が多い。
見所が多いと、必然的に見たいステージが重なる確率が高くなる。たとえば、初日はCJラモーン(ラモーンズだよ!)とソイル&ピンプセッションとペッパートーンズが重なっている。夕方はFUN.とジェントルマンズ・ピストルズと浅井健一がかぶっている。フジはステージの間隔が遠いので、掛け持ちはきつい。
そして夜。チャーとNINとスクレリックスが丸かぶり。くーっ。
しかたない。初日はROUTE 17 Rock‘n’Roll ORCHESTRA(feat. 仲井戸“CHABO”麗市,大江慎也,甲本ヒロト,トータス松本)、CJラモーン、FUN.、NINに焦点を当てるべし。とくにNINは大量のオーディエンスがグリーンに殺到する予感。なるべく早くスタンバイしていたい。

それにしても、まだまだ先だと思っていたのに、気がつけばあと2週間と少し。装備も全然用意していない。今年はキャンプしないとはいえ、全天候を想定した装備が必要だ。甘く見ると痛い目に遭うのがフジロックだもんね。
未チェックのアーティスト動画を視聴しつつ装備をチェック、必要に応じて買い出し。
盛り上がってきたぜフジロック!

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2013年7月 3日 (水)

2013 BIG BOOK スタディ IN 安曇野の感想、12ステップのダイナミズム

2013年6月15日と16日の両日、安曇野のBBスタディセミナーに参加した。
去年につづいて二回目の参加だ。安曇野の雄大な自然の中で、BBをテキストに12ステッププログラムをしっかり学んだ。有意義な二日間だった。
前回は参加人数が十数人だったのに対し、今回は30名以上。イベントが着実に定着している印象だ。ぼくは妻とともにクルマで参加。一日目の昼前に到着し、昼食を食べるとすぐにセッション開始。
今回も、主催の仲間がステップ1から3まで、たっぷりと時間をかけて解説をしてくれる。PowerPointを駆使して写真や図表を豊富に提示してくれる。とてもわかりやすい。
ステップ4,5のセクションでは、希望者の事例をその場でライブ棚卸し表にする。解説に事例が加わると、とても理解しやすい。

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12ステップはダイナミックな回復の方法だ。ステップ1から3で下地を作り、4と5で自分の過ちの本質を知り、6と7でそれを取り除く。さらに8と9で埋め合わせを進めて過去の対人トラブルをよりよく生きるための原動力に変えていく。10と11でそれを日常生活全般に敷衍して確たるものにし、12で新しい仲間にそれを伝えていく。キーワードはハイヤーパワーであり、無力であり、謙遜である。全体を通じて流れがあり、勢いがあり、短期間で変化を実感できるようになっている。

12ステップはAAの基礎であり、AAがAAであるアイデンティティだ。ほかの自助グループとちがうのは、ステップを通じて回復したメンバーが次の仲間にステップを伝えて行く点である。もしステップが失われたら、AAは病院や保健所によくある各種談話会の別バージョンでしかない。われわれAAメンバーは12ステッププログラムを通じて回復を目指すのが本領なのである。

いつの間にかAAから12ステップがうすれつつある。いつから、どのような経過でうすれていったのかは、よく分からない。日本のAAにはもとからステップが根付いていなかったという意見もある。メンバーの世代間伝播のどこかでステップが途切れたという意見もある。
日本のAAにはもとからステップなんて根付いていなかった、という意見は説得力がある。けど、たとえばみのわマックを支える会から出版されている「ジャン・ミニーの12ステップ」を読めば、少なくともミニー神父は12ステップを理解し、伝えようとしていたことが分かる。
ではどこでどうまちがえたのか。

ぼくは、ビッグブックの分かりにくさが原因のひとつのように思う。
ミニー神父は12ステップを理解し、BBを翻訳した。けど、翻訳されたBBは原文の分かりにくさも手伝って、一読して理解できるものではなかった。訳がこなれてきた最新の版だって、読めば12ステップがすらすらと理解できるというものではない。とくにステップ6、7は記述量が少なく、なにがなんだか分からない。アルコール依存症から回復するためのハウツー本ではなく、道徳書か宗教書のように読めてしまう。酒が止まったばかりの依存症者だったらなおさら頭に入りにくいだろう。
簡便なハンドブックが普及するのと相まって、BB本体は教科書の「発展編・ちからがついたら読んでみよう」みたいな扱いになってしまったのではないだろうか。
またある先ゆく仲間によれば、日本ではBBより12&12が広まっていったのが一因だという。これももっともな話だ。たしかに12&12は章立てされているし、章ごとにステップの内容が区切って記載されている。こちらを使ったステップミーティングが広がっていったのも、12ステップのダイナミズムが失われた一因なのかもしれない。

日本のAAはハンドブックと12&12の二本立て、そのバランスの悪さがいまの状況の基礎になっている。そうじゃない?

そこに先ゆく仲間のナラティブな説法が肉付けとしてほどこされた。誰かが意図的にそうしたということではなく、説得力のありそうなことばが自然にAAに根付いたんだと思う。ダイナミズムの要素を外されたステップは、いろいろおかしなことが起こってくる。
「12ステップをすべて実践したなどと言うのは傲慢のあかし」「埋め合わせは行わず、償いきれない償いの重みを背負っていくのが埋め合わせ」などなど、「じぇじぇっ?!」と目を丸くするような話が出てくる。だってさー。ビルもボブも初期のAAメンバーたちも、すぐにプログラムを実践して酒を止めて、どんどんグループやメンバーを広めていったんだよ。ステップの一個一個に何年もかかっていたわけないじゃん。
ぼくがAAに来た時、よく「AAのプログラム」「回復のプログラム」という言葉を耳にした。それが12ステップのことを指すと知ったのは、ずいぶんあとになってからだ。最初のうちは「ミーティングに来ること」「仲間の話を聞き、自分の話を正直にすること」がプログラムだと思っていた。もちろんどちらもたいせつなことだ。けど、それ自体が目的なんじゃなくて、12ステッププログラムを行うための「方法」だ。目的と方法がごっちゃになっているんである。

ビッグブックのスポンサーシップが出版されたとき、ぼくは日本のAAが変わる予感がした。単体では理解しづらいBBに解説本が加わることで、より12ステップの理解が深まり、本来の回復をするメンバーが爆発的に増えることを期待した。
けど、現状ではそれほど広まっていない。「AAのテキスト以外を使用するのは邪道」「インスタント回復法はAAプログラムに対する冒涜」みたいな、よく分からない反論も聞いた。解説本はBBを理解しアルコホリズムからの回復という結果を手に入れるための「方法」である。どの本を使う使わないは「方法」であって「目的」じゃない。枝葉末節にこだわっても仕方ないのである。

リカバリー・ダイナミクスという言葉は、12ステップの回復が本来保有している、ダイナミックな回復のあり方を示している。12ステップがどれだけダイナミックで、短期間にアルコホリズムからの回復をもたらすかは、AA成年に達するに書いてあるとおりだ。

もちろん、中にはステップを行えない人もいる。知的な能力の問題、個人的な宗教観、ただ気楽に話せる場所がほしいと思うひと、などなど。能力的にも動機的にも12ステップを踏まない、踏めない人もいる。それはそれでかまわない。
また、12ステップに意気込むあまり、ミーティングがステップ進捗状況報告会みたいになるのもつまらない。「ぼく4をやりましたぁ」「わたし10と11に取り組んでいまーす」そういう話だけになっちゃうのも内向きな気がする。けど、12ステップをきちんと理解し、取り組み、ひとに伝える。そう言う経験を持つメンバーが増えれば、AAも変わって行くと思うのである。

今回のセミナーは、2日間の日程の大半を12ステップの説明に費やした。主催の仲間たちは単に説明に終始することなく、豊富な事例を出し、参加者との対話形式を用い、音楽や動画も使い、分かりやすく説明してくれた。12ステップのダイナミズムにふさわしい、ダイナミックな2日間だった。
主催のビッグブック友の会の仲間に感謝である。また来年、お目にかかりましょう。

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2013年7月 2日 (火)

東京マラソン2014、エントリー完了

東京マラソンの申し込みの季節がやってきた。東京マラソン財団の会員制サイト、ONE TOKYOの先行受付が本日から始まった。速攻で申し込んだ。
正直、現時点でのフルマラソン完走は非常に厳しい。走力は年々落ちていくばかりだ。ジョギングをしても走力は思うように上がらず、休みが続くとあっという間に筋力も持久力も下がってしまう。精いっぱいのトレーニングをしても現状維持程度というのが実情である。加齢、老化という自然現象の前では、ささやかな抵抗でしかない。
でも、目標があるとやる気になるんだよね。モチベーションを上げるため、日々の怠け癖に活を入れるため、目標は必要なのだ。
東京マラソンの当選発表は8月中旬。それがだめでも第二次応募がある。東京マラソン、有明ビッグサイトのゴールを笑顔で切ることを夢見て日々の走り込みを続けましょう。
・・・って、いまは7,8キロ程度がせいぜいなんだけどね。

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2013年7月 1日 (月)

ATOK2013に乗り換え

マイMacBookAirちゃんの日本語入力はかわせみを使っていた。軽くて使い勝手がよく、ことえりより頭が良い。が、ここ最近の変換精度のひどさは目を覆わんばかりだった。このブログをお読みの方も、誤字がときどき紛れ込んでいるのにお気づきかと思う。もちろん気がつくたびに修正しているんだけど、入力ソフトの誤変換に気がつかずに書き進めてしまうことも多い。勢いがついて文章を書いているときはなおさらだ。軽量ソフトの悲しさ、先読み変換や前後のつながりの矛盾までは指摘してくれない。
今回、ATOKのマック版がバージョンアップした。良い機会だと思い、思い切ってことえりから乗り換えることにした。
乗り換えに当たっていちばん心配だったのは、変換の重さ。以前はATOKユーザだったが、とにかく重たかった。通常辞書だけ使っている分には問題なかったが、ATOKの売りである豊富な辞書機能を使い始めるといきなり重たくなる。まともに文章が打てなくなるのでなくなくかわせみに乗り換えたのである。
さて、今回。
結論から言うと、とてもとてもよいです。変換精度がとても高い。文章の矛盾を指摘してくれる。さらにiTunesに取り込んである単語を自動的に読み込んでくれるiTunes変換なる機能も搭載。
「アメ横女学園芸能コース」みたいな面倒くさい単語だって最初の数文字を確定してコマンド+Tですぐに入力できる。これは便利。

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心配だった重たい辞書機能もストレスなし。さくさくとスムーズに変換したり補助表示を出してくれたりする。タトゥーと入力すればt.A.T.u.から入れ墨の説明文まで表示してくれる。すごく簡単。手軽。使いやすい。
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単に変換するだけのIMではなく、和英、英和、大辞林や大辞泉などの辞書も取り込んだ総合入力支援ソフトに変貌した印象だ。まさに入力支援ソフトというより、思考支援ソフトといっても良いかもしれない。これでブログもまめに更新できるぜ!(言い訳)

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