« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »

2013年5月30日 (木)

Greenroom fes、2日目

グリーンルームフェス、2日目。
晴天。家を出て会場の横浜赤レンガ倉庫に向かう。
到着は2時45分ごろ。デフテックを横目に見つつ、まずは3時半のパイレーツシップのチケットを購入。沖野修也のDJだ。

Cimg0281


このフェスでは「パイレーツシップ」という会場だけ、500円の追加料金が必要だ。会場というか、横浜港を一周する船に乗って約1時間のあいだDJが楽しめる、船上DJフロアである。チケット制。
チケット購入後、ハンバーガーをぱくついていたらすぐに3時半。あわててデフテックのライブ脇をすり抜けて、船着き場へ。
沖野修也は、Nike+iPodのランニング用のノンストップミックスでよく聞いている。心地よいハウスをかけるDJだ。船が出ると同時に、ややスロー目な曲からスタート。ほぼ満員の船上パーティ、みんな踊る踊る。最初と最後にすこしトークが入った以外は、ひたすら心地よいハウスをかける沖野。船がベイブリッジの下を通ると客が大歓声。みなテンション高い。
お父さんに肩車されたヘッドフォンを装着したチビDJがいたりして、子どもさんも大勢楽しんでいた。音量も適度だったし、子どもでもじゅうぶん楽しめる良いDJイベントだった。

1時間のDJクルーズのあと、松崎しげるのステージへ。
こちらも力量十分。大物の存在感で盛り上げる松崎しげる。
客の乗せ方がうまい。歌唱力も絶品。お客さんも盛り上がりまくり。真っ黒な顔に、ときどきにっこり笑うと真白い歯がビカビカ光る。ラストはもちろん、愛のメモリー。お客さんの大合唱。まさか自分でも、こんな昔の曲を憶えているとは思わなかった。お客さんも若い人が多いのに、みんなちゃんと歌っていた。なんで知っているんだろ?
そのあとはスリラーU、Blue King Brownときて、トリは期待のヴィンテージ・トラブル。
最高でした。
ボーカルのタイ・テイラーがスゴイ。ほとんど最後まで踊りっぱなし。客の乗せ方もすごい。最初から最後まで沸騰しっぱなし。
途中でステージから降りて最前列の鉄柵に登る。ここまではYouTubeでも見たことあるし、想定内。
が。
タイラー、鉄柵から客席にダイブ。さらに客をかき分けて、客席エリア中央で歌いはじめる。タイラーめがけて客が殺到。主催サイドも予想していなかったのか、セキュリティスタッフは2名のみ同行。殺到する客をさばききれるはずもなく、もみくちゃに。フロア大興奮。
このフェスは上品なお客さんばかりで、ステージ前方でもまったり見れてたがこの時ばかりはフジのホワイトステージ前方並みにもまれた。
ぼくもどさくさにまぎれてタイラー氏に触ってみた。なんの苦もなく歌い踊っているようだったけど、スーツは汗でびしょびしょだった。スゲエ。
アンコール含めて1時間ちょっと。すばらしいステージだった。
今後はザ・フー、ローリング・ストーンズといった超大御所のオープニングアクトもつとめるらしい。若手の勢いとベテランの渋味を兼ね備えた、ブルースフィールの良いバンドだと思う。ぜひ売れてほしい。

フェス雑感。
その一。美男美女多し。オシャレさん多し。ぼくが見てきた中で、文句なしのおしゃれ美男美女フェスだ。バンドTシャツにハーフパンツ、イガグリ頭のフェスあるある客は見当たらない。モデルかと思うような客ばかり。物販、飲食屋台の店員さんもイケメン美女ぞろい。さすが横浜。

Cimg0283


その二。沖野修也DJのときぼくの前で踊っていた色っぽいお姉さん。白地に黒の水玉のタイトなワンピース、ゴージャスなバッグにハイヒール。サングラス、たかだかと結い上げた黒髪。そのいでたちで最前列で踊っていた。ボディコン。そうボディコンである。踊りも当時の踊りである。くねくねと腰をくねらせ、指をひらひらしながら両手を高々と上げる。バブル時代のボディコンディスコから抜けだしてきたような、ゴージャスなアネさんでした。
その三。ゆったり感がとても良い。ステージ最前列にかじりついて出待ちしているファンもいない。押し合わない。サークルモッシュもない。物販も屋台もベンチもゆったりしている。ひんしゅくを買う場所取りをしている人もいない。疲れたらその辺の芝生に寝ころんでもいいし赤レンガ倉庫のカフェでお茶を飲んでもいい。フェスの理想形だと思う。サーファー系の人が多いのも一因だろう。大人なんだよね。みんな。ロックキッズが少ないとこうも快適なものか。

Cimg0296

Cimg0303

Cimg0302

ということで、楽しいフェスを経験したいのならイチオシのグリールームフェスでした。都会の真ん中で解放感あふれるフェスって、最高だよね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年5月29日 (水)

お持ち帰り

新しい職場に来て1年。ようやく慣れてきた反面、仕事も増えてきた。
最近多いのが文章書きのおしごと。トップからじきじきに依頼が降ってくる。
引き受けたらすぐに取りかかればいいんだろうけど、つい放置してしまう。気がつけば締切り直前。
半泣きになりながら徹夜仕事になる。

同僚のほとんどは、同じような文章書きを職場に居残ってやっている。たしかに資料も豊富で行き詰まったときはいいんだけど、ぼくは職場だと文章が書けないんだよね。
ブログは職場で書けるんだけど(おいおい)、集中力の必要な仕事の文章は自宅じゃないとダメ。
で、大量の資料を抱えて職場と自宅を往復する羽目に。
職場で作業に没頭できるひとがうらやましい。ついつい他人を意識して萎縮しちゃうんだよね。誰もぼくの作業なんて見ないのは分かってるんだけど。

てなことで、きょうも家で持ち帰り仕事。ようやく仕上げてトップに訂正依頼のメールを出して一段落。
ひと息ついて進撃の巨人を見ている。
ミカサちゃんたらかわいいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年5月24日 (金)

桜木町駅前のバンド

そう言えば、グリールームフェスの帰りに桜木町駅前で路上ライブをやっているバンドがいたんですよ。
30人くらいの通行人が足を止めていて、中にはスマホで撮影している人もいた。ちょっとした人気バンドなのかも知れません。
われわれ夫婦も足を止めて見ていたんですけどね。ボーカル、ギター、ドラム、ベースの4人組。
曲は、まぁ今どきの若者の好きそうな感じでした。細い声のギター・ボーカルが高音で歌う系。
で、ギター。
路上ライブだってえのに、でかいエフェクターボードを二つも並べているんですよ。
一コにはLine6系と思われるマルチとコンパクトがいくつか。もう一つはコンパクト、ボリュームペダル、ワウペダルなどがこれでもかと詰まっている。
で、アンプはVOXのちいさいトランジスタアンプ。15Wもないくらい。音量も極少。
わたくしは、ついセッキョーしたくなりましたですよ。
キミのその巨大なシステムは、ほんとうに路上ライブに必要なのかね。ボリュームペダルなんて、ギターのツマミでじゅうぶんじゃないのかね。歪み+ディレイペダルで済むんじゃないのかね。マルチいっこでさえ路上ライブにはオーバースペックではないのかね。
ほかのメンバーは怒っているんじゃないかしら。ドラムやちいさなPA一式、ギターアンプ、ベースアンプ。おそらくメンバーの誰かのクルマに積んできているんだろうけど、あまりに巨大なエフェクター一式。
うーむ。
ま、まぁきっと、若いってことは、ロックであるということは、こういうところに(無駄な)キアイをいれることなんでしょうね。ううむ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2013年5月23日 (木)

飲酒夢

久しぶりに飲酒する夢を見た。再飲酒しかけている夢だ。
ぼくは見知らぬ海辺の町でホテルを借りている。ぼくはそこに大量のウイスキー、食料、ビデオゲームその他が用意している。2、3日家を空ける予定ができたと、さりげなく妻に嘘をつく。
ぼくは酒を飲むためにホテルに向かう。頭に浮かぶのは、嘘がばれるんじゃないかということばかりだ。飲酒すればどうなるか、誰を傷つけ、何をどれだけ失うかについてはまったく頭に浮かばない。連続飲酒が終わったあとのことはいっさい考えられない。
どこかで声がきこえる。まずいんじゃないか。取り返しがつかないんじゃないか。でも酒への期待に抗えない。ぼくは巧妙な嘘をつき、妻をだまし、それを自覚しながら、酒瓶が待つホテルへ急いでいる。

そこで目が覚めた。
枕元をまさぐって、酒瓶がないことを確認する。しばらく夢と現実の境目が見つからない。夢だと知り、安堵する。でも、こうも思う。

飲む寸前だった。

何年経っても、あのイヤな感覚は忘れない。忘れようがない。いちど渇望が頭を支配してしまえば、周到な嘘をつくことも、自分の人生で積み上げたものを捨て去ることも、いとも簡単にできてしまう。それがアルコホリズムであり、渇望なんだと思う。
さて、ミーティングに行きましょうか。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2013年5月18日 (土)

greenroomフェス1日目

グリーンルームフェスに行ってきました。
天気は快晴、絶好のフェス日和。
きょうの収穫は、チャボこと仲井戸麗市ひきいる新バンド,The day。
めっちゃカッコイイ。
仲井戸麗市(G), 中村達也(D), 蔦谷好位置(Key), KenKen(B)、サラ(Sax)という布陣。
ベースのケンケンがたいへんな才能。スラップ、速弾き、何でも来いのスーパーベーシスト。彼のベースと中村達也のドラムで、すごいパワーのリズム隊でした。

奥田民生、太りましたね。
エライむっちりしたひとが出てきたと思ったら本人でビックリ。
ステージの上に自分の家の机っぽいセットをならべたり、椅子が事務用椅子だったり、アットホームで楽しいステージでした。
ラストのさすらいで大合唱。楽しかったです。

さてさて、このフェスは開催地が横浜赤レンガ倉庫というオシャレスポットのせいか、観客のオシャレさがハンパない。
すれちがう人はみな、男も女も、老いも若きも、異様にオシャレ。ハイセンス。
live福島の5000倍くらいオシャレ。みんなモデルさんかと思ったくらいすごい。
写真に撮れなかったのが残念です。

サーフィン系のフェスだけあって、フェス飯屋台も物販も、みなサーフ系のオシャレ感がただよっていました。フジロックのヘブンステージの海版って感じ。
楽しくて自由な雰囲気でしたよ。

写真はまた今度。
今回は体調が今一つで、4つくらいしかバンドを見れなかったのが残念でした。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2013年5月15日 (水)

デンゼル・ワシントン「フライト」Blu-ray&DVD発売に

しつこく紹介してきたデンゼル・ワシントン主演のアルコール依存症映画「フライト」がDVDになります。2013年7月19日発売。価格はAmazonで¥3,533円。

Amazon.co.jp: フライト ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]: デンゼル・ワシントン, ドン・チードル, メリッサ・レオ, ジョン・グッドマン, ケリー・ライリー, ロバート・ゼメキス: DVD


Blu-rayとDVDのダブルパックです。どういうコンセプトのセットなんだろう。Blu-rayプレイヤーを持っている人はDVDディスクはいらないし、DVD環境の人はBlu-rayディスクは不要。一枚は人にあげろってことなのかしら。自助グループの仲間と分けあえってことなのかしら。
よく分からないけど、早いタイミングでのディスク化はうれしい。もし当ブログでフライトに興味を持った方がいれば、ぜひ見ていただきたい。


・・・と思ったら、DVDだけのバージョンもあるんですね。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00B2DUVRQ/ref=pe_epc_td2

こちらは¥3,050円。価格差483円。うーん。ダブルパックの方があきらかにオトク・・・。

それにしてもDVDが出るのが早くなったものだ。一昔前だったらロードショー終了から1年くらいはふつうだった。フライトのロードショーが終わったのが4月。わずか3ヵ月、スピードDVD化である。
考えてみたら、話題性があるうちにDVD化した方がいいに決まってる。ハリウッド映画は毎年、次々に大作が押し寄せる。1年も経てば、次の話題作、その次の話題作で人びとの頭はいっぱいになっている。みんなの記憶にあるうちにディスク化しておく方が売れそうだ。

7月の発売が楽しみです。
リリースされたらすぐに見なくっちゃ。いちど棚にしまってしまうと手が伸びなくなるもんね。

新作発売、即購入→棚の肥やし→未見のうちにスカパー放映

何度このパターンで泣かされたことか。ガンダムUCとか。バッドマンとか。ま、スカパーで放映されたからといって作品やディスクの価値が下がるわけじゃないんだけど、何となく損した気持ちになる。ふしぎなことに。
後悔しないようAmazonから届いたらすぐ、不退転の決意、鉄の意志でみるべし。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2013年5月14日 (火)

暑いね

暑い。

5月初旬までは快適な気候だったけど、もうアカン。神奈川県南部。暑い。ネクタイなんて締めていられない。上着も要らない。半袖ワイシャツに羽織るものは、せいぜいカーディガンくらいだ。
コタツも限界。コタツ布団が暑くてしかたない。早々にしまう予定だ。
夜も窓全開、外を歩けば汗ばむ陽気。神奈川県南部はすっかり夏である。
考えてみれば、1年の半分くらい夏のような気がする。5月から10月まで半袖で暮らせてしまう。そろそろ涼しくなってきたなと感じるのは10月中旬ごろからである。
福島にいたころは6月下旬、へたしたら7月までコタツを出していた。さすが神奈川。常夏の国である。常磐ハワイアンセンターである。

今年の夏も長野のBBスタディやロックフェスなどなど、イベントが目白押しだ。
忙しく暮らせるのはありがたいことである。予定もなく目の前に莫大な時間が広がっていても、逆に困ってしまう。
忙しい、時間がないと不平をこぼしながら、わあわあ言って日が暮れていく。そんな日々が幸せと言うものなのかも知れない。ね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年5月12日 (日)

Fender twin reverb '65 Reissueのこと

久しぶりにギター環境を紹介。

Cimg0231


アンプはfender twin reverb '65 Reissue。ビブラートチャンネル1にインプット。セッティングは、EQはトレブル5、ミッド4、ベース5。リバーブは4くらい。ボリュームは2。3以上は自宅ではムリ。ブライトスイッチはオフ。ただしレスポールを弾くときはオンに。
ふだん弾いているときはノーエフェクト、ほぼこれだけです。twin reverbの独特のコンプ、クリーンで温かいサウンド、深みのあるリバーブだけで十分。

Cimg0228


が、歪みとディレイを入れたいときもあるので、ストンプをいくつか。
インプット順にBOSS クロマチックチューナーTU-2。BOSS ブルースドライバーBD-2の改造(MOD)バージョン。catalinbreadのディストーションペダルDirty little secret。ディレイはstrymon BRIGADIER。

同じクリーン系アンプの代表といえばジャズコことRoland JC-120。両者のサウンドははっきりとちがう。JCはハイファイで、低音から高音までクセなくバランスよく出力。ハイファイオーディオな音だ。CDの音、と言えばイメージが近いだろうか。
一方、twin reverbはチューブアンプ独特のコンプレッションもありながら、温かくてゆたかなサウンドが魅力。クリーンだし、高音もよく出る。ただなんて言うんだろう。耳にきつい音ではない。基本はゆたかなミッドの音域であり、それをトレブルとベースがおぎない、支える感じ。JCは6つの弦の音を余すことなく再現する感じだけど、twin reverbは6つの弦が合わさった「ギターの音」を表現する感じ。

難点もいくつか。
チューブアンプ全般なんだけど、パワースイッチオン→5分待つ→スタンバイスイッチオンの段取りが手間だ。電源を切るときも逆。
電源オンはいいんだけど、電源オフをつい忘れてしまう。ギター弾いてて妻に呼ばれ、スタンバイを落として夕食。そのままパワースイッチを落とすのを忘れて寝てしまい、翌朝気がつく。このパターンが多い。翌朝ふとtwin reverbをみると、バックパネルごしに赤々と燃える真空管が見えて青ざめる。いかんなー。
それから、EQの効きがよすぎる。ちょっと動かすとがらっとサウンドが変わる。ギターを換えるとなおさら。歪み系を入れるとやたら低音が出る。エフェクターの乗り自体はいいんだけど、音づくりがむずかしい。
あと、重い。29kgもある。JCの方が大きな筐体なのにこっちの方がはるかに重たい。引越し以外は家の外に持ち出したくない。キャスターをつけようかとも思ったけど、オリジナル筐体に穴を空けるのに抵抗があり、つけずじまい。

このtwin reverbは、91年のリイシュー版をていねいにレストアしたものをオークションで入手した。プリ管、パワー管の交換、抵抗、コンデンサ類の交換、不良ハンダの付け直し、ボリュームポッド交換、その他全体的なオーバーホールをしてある。
いい音がする。アンプ職人の技を感じる。
末長くおつきあいしたいギターアンプである。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2013年5月11日 (土)

頭痛がひどいのよん

ここ数日、頭痛がひどい。目の奥が痛い。吐気がする。集中力が出ない。
仕事の予定が立て込んでるんだけど、頭痛ではかどらない。スケジュールがどんどん押している。とくに文章が書けない。集中できないし、資料を読んでも頭に入らない。頭痛がひどいとなーんもやる気がしない。
歳を取るってのはこういうことなんだなーと実感しますよ。ほんと。身体的な衰えを痛感する場面が増えてるんだよね。ここんとこ。

まぁ、仕方のないことであります。いつも書いているけど、いまあるリソースでやっていくしかない。配られたカードがどんなに悪い手でも、手持ちのカードで勝負するしかない。
がんばってお仕事しましょう。
またまたホームグループのミーティングに行けてない日々が続いてるけど、どうしようもないもんなー。

さて、なんでこんなことを書いているのかというと、ネタがないのであります。
仕事に追われて一日があっという間に終わり、帰宅してご飯食べて寝ちゃう日々。多忙といえば多忙、しあわせといえばしあわせ。なのでしょう。
日々の棚卸しをしないとね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年5月 4日 (土)

クズ野郎の正体、または二歳児にバスを運転させない方法(映画「フライト」感想、番外編)

デンゼル・ワシントン主演の映画「フライト」感想の続きの続き。主人公のクズっぷりは病気のせいか?それとももともとの性格か?という件。
アルコホリクの性格形成について、おもしろいサイトを見つけたので紹介する。ジェームズ・O・ヘンマンさんという、依存症にかかわっているお医者さんの作ったアディクションサポートのサイトだ。
ヘンマンさんによると、アルコール多飲の結果、アルコール(エタノール)は脳、下垂体でエンケファリン、エンドルフィンに置き換わる。そして低いストレス耐性、不適切な感情、衝動性のコントロール障害、孤立、否定的な自己像などといった依存症の性格形成が起きはじめる、という。以下、引用。

Character Changes Caused by Addiction

多くの研究がアルコール依存症の進行過程での心理学的、生物学的変化を調べてきた。ドパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなど神経伝達物質の減少とアルコールとの関連はより知られるようになってきている。
多飲の結果、脳と下垂体ではエンケファリン、エンドルフィンのレベルが下がっている。アルコールはそれに置き換わる作用を持つ。これによって心理学のレベルでは、低いストレス耐性、不適切な感情、衝動性のコントロール障害、孤立、否定的な自己像などといった、はっきりと分かる依存症の性格特質群が形成される。
病気の進行のある一点で、ひとはアルコール依存症の一線を踏み越える。このとき、アルコールは生活すべての中心となる。そうなるとアルコホリクは飲んでいるあいだの行動を予測できなくなる。または飲まないでいられるかどうかも分からなくなる。
ステファニー・ブラウン医師によると、これら認知面の変化は「アルコール思考」によるものである。度重なる飲酒が、自己弁護、否認、独特の考え方、尊大さ、全能感、低いフラストレーション耐性をもたらすのである(ブラウン、1988, pp.97)。この特性はもともとの性格というより、依存症の形成過程に関連している。
アルコールがひどくなっていくと、これらの性格変化を否認する必要性もさらに高まっていく。生理学的な変化と心理的な防衛機制の相互作用が起こり、感情的な幼児性、自己中心性、無責任さが生まれる。アルコホリズムはアルコールへの依存と同時に、思考の障害をもたらすのである。
こういった自己防衛、人間関係のあり方は、子どもの発達の最初の3年間に見られるものである。われわれは依存症の自己を「二歳児」と名づけた。「おそるべき二歳児」モデルは、アルコホリクの内面で何が起きているかを知るのに役立つ。
アルコホリクは現実に直面するのを避けるため、否認、打ち消し(undoing)、孤立、合理化(自己弁護)といった心理機制を使う。使いつづけるうちに、この心理機制はアルコホリクの新しい性格の中心核になってしまう。二歳児なみの傷ついた自己が「バスを運転し」、すべてを巻き込んで破滅に向かっていく。
病気の進行とともにこの二歳児はますます有力になり、成人部分は廃用され、衰えていく。交替が完成すると、二歳児部分がアルコホリクの人格の中心部分となる。アルコールや薬物使用は二歳児部分を育て、成人部分を弱める。治療的介入の初期には、新しくプログムされた成人部分による二歳児部分の健全な管理が焦点となる。
子どもがひとり、装弾されたAK-47をセーフティが解除された状態で部屋に残されたとしよう。子どもが部屋を、たいせつなものごとを撃ち壊した場合、誰が責任を取るのだろうか?子どもだろうか?そのときその場にいなかったとしても、親が責任を取るべきだろうか?もちろん、子どもをきちんと監督しなかったという理由で、親が責任をとる必要がある。この視点から、アルコホリクはじめ依存症者は自分自身の破壊的な行動を見るべきであろう。
回復においてもっとも困難な問題のひとつは、飲んでいたころの破壊的な行為にともなう恥と自己嫌悪の感情である。ふつう、破壊の結果は回復の初期に表面化する。そのとき、アディクト/アルコホリクは依存症の果てに多くのものごとを打ち壊してしまったという結果を、うまく処理することができない。
彼らの人生になにが起こったのかを理解する健全な方法を与えることで、建設的な関心が生まれる。アルコホリクはかつての破壊的な行為を二歳児の運転するバスに結びつけて考えられるようになる。自己の傷ついた部分を育て、監督し、ソブラエティを新しい視点で見る。アルコホリク/アディクトを恥への破壊的な反応から健全な反応へと変わる手助けになるのだ。

引用ここまで。
ということで、酒がアルコホリクの脳を変え、生理学的にも、心理学的にも変化を起こす。その相互作用がアルコホリク独特の性格を作る、というのがヘンマンさんの説明だ。
アルコホリク独特の性格とは、なんと二歳児だという。二歳児は、目の前のものごとが今すぐ思い通りにならないと気が済まない。後先考えずにかんしゃくを起こす。他者や周囲に安全と保護を要求し、受入れられないと爆発する。ぼくもよく自分やアルコホリクの特性を「中二病」と皮肉るが、ヘンマンさんによると中二ですらない。二歳児ですよ二歳児。ありゃー。

こわいのは、そのアルコホリクの二歳児部分が、人生というバスのハンドルを握ってしまうことだ。
自分の人生を運転するのは、ほかでもない自分である。その人生というバスをかんしゃく持ちの二歳児が運転して、どこかに連れて行こうとしている。何をしでかすか分からない。この二歳児バスのやっかいなのは、一見しても二歳児が運転しているとは分からないことだ。そして二歳児自身も、自分は大人の判断力を持っている、バスをまともに運転できると思っているところだ。
われわれアルコホリクは、病気が作り上げたふきげんな二歳児の性格を持っている。その二歳児に人生のバスを運転させておいていいなどと、誰が考えるだろう?

ヘンマンさんの主張が医学的にどの程度妥当なものかは分からない。が、説明としてはしっくり来る。
自分にとってだいじなことは大きく主張するけど、都合の悪いことは目を背けるか過小評価する。他人の責任は追及するけど自分の責任は負いたがらない。異論反論に弱く、ちょっと否定的なことを言われるとぼろぼろに傷つく。さびしがり屋の甘えん坊。屁理屈屋。すぐムカつく。気むずかしい批判屋。ガマンが利かず衝動的。アルコホリクの性格傾向を挙げるといくらでも出てくる。ああ二歳。悲しき二歳。

ヘンマンさんはこういった二歳児傾向を治すため、治療的コーチングを勧めている。上記のサイトでも、治療的コーチングに関する彼の著作物販売コーナーがある。
でも、われわれには12ステップとフェローシップという回復ツールがあるんだから、それを使わない手はない。ヘンマンさんの説明も、12ステップの有用性を支える医学的説明とも言える。まさに12ステップは二歳児にバスを運転させない方法そのものだ。アルコホリズムがもたらした二歳児自我の暴走を抑え、縮小していく。

回復とは酒を止めつづけることであり、社会と調和を取り戻すことであり、生意気な二歳児をバスの運転席から下ろすことである。酒が止まるのは、ほんとうに第一歩に過ぎないのである。


関連記事
映画「フライト」 AA(アルコホリクス・アノニマス)的感想(ネタバレなし)
High functioning alcoholicとは?(映画「フライト」感想2)
映画「フライト」主人公はクズ野郎か?(映画フライトAA的感想3、ネタバレあり)
クズ野郎の正体、または二歳児にバスを運転させない方法(映画「フライト」感想、番外編)

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2013年5月 3日 (金)

グリーンルームフェス'13に松崎しげる

5月の連休は宿直ざんまい。職場にカンヅメだ。
自分で決めたこととは言え荒吐不参加で、テンション下がりまくり。
今さらだが行きたかった。
今年は加山雄三の登場でえらく盛り上がったらしい。なるべく見ないようにしていたんだけど、ついtwitterや2ちゃんねるで荒吐の書込みを読んでしまう。
来年は行きたいなー。

そうそう、フェスといえば5月18/19日開催の横浜グリーンルームフェス。

GREENROOM FESTIVAL '13


松崎しげるの出演が決定したそうだ。
松崎しげる…。
ま、まぁ、愛のメモリーは知っているな。大御所と言えば大御所だし、き、きっと盛り上がるよな。うん。
しかし、それにしてもなぜ松崎しげる。
ロックフェスに意外なアーティストが出演するのはまれではない。
今年の荒吐では加山雄三。オズフェスではももくろZ。ちょっとちがうがフジロックに加藤登紀子。
どれも意外性・話題性を喚起しつつフェスのコンセプトを逸脱しないという、相反する要素を兼ね備えたみごとなチョイスといえる。
加山雄三は若さとエレキの象徴だし、オズフェスはメタラーは実はアイドル好きという深層心理を突いていた。アイドル好きを公言できない、生を見たくてもメタルのプライドが邪魔して見れないというメタラーの葛藤を解決した画期的な起用だった。加藤登紀子も、フジのヘブンステージのオーガニックでピースフルな雰囲気にマッチしていた。
が。
松崎しげる。
グリーンルームフェスはサーフ系の音楽、アート、フィルムを一体化したフェスである。出演アーティストはデフテック、Orange pekoe、奥田民生など、オーガニック系がおおい。まぁ、MIYABIとかもいるけど。
松崎しげると言えばディナーショーや二人のビッグショーのような豪華でラグジュアリーなステージが似合う。なぜサーフ系フェスなのか。

はっ?!まさか?

単に色が黒いからサーフ系にかつぎ出されたのでは—?


| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2013年4月 | トップページ | 2013年6月 »