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2013年2月15日 (金)

後藤恵先生の家族セミナー

2月10日、川崎断酒新生会主宰の家族セミナーでの後藤先生のお話。
前回も書いたけど、川崎断酒新生会のHPはかなり良い感じだ。さわやか、分かりやすい、 充実しているの三拍子。

川崎断酒新生会|一緒に、断酒しませんか?

今回のテーマは、アルコール依存症のこどもへの影響。いわゆるACoAの話だと思ったけど、後藤先生らしい独特の切り口だった。
アル中の親は、約束を守らない。憶えていない。家族のささいな言動をとがめ、怒る。次から次に問題を起こす。その中で育った子どもは、一家の取りまとめ役にならざるを得ない。場の空気を読み、父や母の役割をにない、そのことでヘンに大人びた「幼児的万能感」を持って育っていく。
そして家庭の中の空気をつねに読んで育ったため、「場の空気を読む」「場の感情を良くする」ことが最優先課題になる。職についても、職務を達成することより、部署内の和を取り持つことばかりに目が行ってしまう。結果、ヘトヘトに疲れ、生きづらさを抱えていくことになる。

場の空気を読む、みんなと仲良くする。それはもちろんたいせつなことだ。協調性はないよりもあったほうがいい。でもそれは、目的があってのことだ。職場だったらきちんと業務をこなし、部署に課された課題を達成すること。学校だったら勉強をし、集団社会のルールを覚えると同時に他者との距離を学び、コミュニケーションスキルを身に付けること。コミュニケーションとは、相手の意見を無限に聞くことではない。しっかり聞き、自分の意見を適切に表現することだ。
それなのに依存症者の子どもたちは、場の空気を読むこと、協調性を維持することそれ自体が目的になってしまった。

依存症者の子どもたちはヘトヘトになるまで場の空気を読んで読んで読みまくり、感情的対立がコミュニティに発生しないように気をつかう。でも、自分が読んだ空気が果たして相手の求めていたことかどうか、分かりようがない。気を利かせて相手の意図を先読みしたつもりが、大誤解ってこともある。
これはアルコール依存症の子どもだけじゃなく、アルコール依存症本人にも当てはまることが多い気がする。
自分の意図を表現せず、周囲が分かってくれるだろうとガマンにガマンを重ね、最後に爆発する。つぶれる。ミーティングでもそう言う話は聞くもんなー。

12ステップ的には、怖れが原因にあるのだろう。他者の感情へのおそれ。空気を読まないと自分への評価が悪くなるのではないかという怖れ。怖れに支配され、怖れを行動基準にすると、ひとはあっという間にメロメロになる。他人の感情は移ろいやすく、一貫性がない。複数の人が同時に相反する感情を持つ。それにあわせようとすれば、自分の思考や行動は絶えずうつろい、一貫性がなくなる。

怖れを取り除いてもらえれば、楽になるだろう。でも、座して祈っていてばかりでは解決しない。解決するには行動が必要だ。問題は怖れだと認識しつつ、他人とかかわり、自分の意図をうまく伝え、相手の言葉を聞くことがだいじなんだと思う。

後藤先生はこうまとめていた。
存症の子どもは、人が自分とちがう気持ちを持つことが理解できない。気持ちを読み過ぎて失敗する。言葉にしたことだけを信じなさい、と。

他人の気持ちの先読みなんて当てにならない。
言葉にしたことだけを信じなさい。

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