« AKK市民講座 | トップページ | 第29回AKK市民講座、水澤都加佐先生の講演(1) »

2012年8月20日 (月)

ナチュラルなテレキャスターのレリック加工法

男子特性のひとつに「ぼろぼろに魅かれる」と言うのがある。
昔の高校生は学生かばんや制帽をわざとぼろぼろにしていた。
ガンプラや戦車のプラモデルも、ぼろぼろ加工を施してリアル感を演出していた。
「ぼろぼろに魅かれる」特性は、日本だけではないようだ。ジーンズでもわざとダメージ感を出すのが世界的な定番になっている。

で、ギター。
ギターの世界でも「ぼろぼろ」は定番である。
映画「シャイン・ア・ライト」でもキース・リチャーズがフレットに汗染みの染みついたテレキャスターを弾いていた。かっこよかった。
が、ふつうにギターを弾いていても、こんな風にはならない。自宅で弾いて、弾き終わったあとはクロスで丹念に拭き拭きするような日本人的な使い方をしていたら、まずぜったいにならない。
よっぽど暴れる系のバンドで水をかぶるようなギグをこなしていれば別だろうけど。

Telecaster_relic


で、最近、あらかじめぼろぼろ加工を施した新品のギターが売られるようになってきた。
いわゆるレリックモデルである。
これはこれでビミョーである。ジーンズでもダメージを施した新品は、「なんかそれ厨っぽくね?」と言うのが素直なオトナの感想だろう。
弾き込まれたビンテージ・ギターを買うという手もあるが、これはこれで悩ましい。単なるボロギターはイヤだし、レリックがきれいで音が良い、本物のビンテージ・ギターは目の玉が飛び出すほど高価だ。だいたい「ぼろぼろ=自分のキャリア誇示」と言う部分もあるので、人がぼろぼろにしたギターでは胸を張って「オレの相棒だぜ。フフフ」と誇示できない。

同じ悩みはどこにでもあるものだ。
fender relic netと言うサイトを発見。

http://www.fenderrelic.net

この中に「ギターを自然にすり減らす楽しい方法」と言う記事があったので紹介したい。

Telecaster Relic Accidents: Wearing your guitar down naturally

自然にギターをすり減らす楽しい方法

ベルトのバックルは、あなたのギターの背面をめちゃめちゃすり減らします。効果増強をお望みなら、シャツのすそをズボンに入れ、カウボーイタイプの巨大なバックルを装備してステージ中を飛び回りましょう。

あなたが喫煙者ならタバコも良いでしょう。タバコを弦と糸巻きのあいだに挟み、焼け焦げがつくまでしばし、テレキャスターのことは忘れましょう。クールです。

じっさいの話、ビールはギターの塗装に有害です。けどすり減らしには役立ちます。ステージと同様に飲み、ギターに間違えてこぼしましょう。拭くのを忘れましょう。翌日にはロックンロールな匂いを放つでしょう。

ギタースタンドを使ってはいけません。古巣に戻り、ギターをアンプに立てかけます。ひっくり返ろうが落下しようが救助に行ってはなりません。

きちがいのようにかき鳴らしましょう。激しいリズム・ギターはピックガードにひっかき傷を作ります。ビリー・ジョー・アームストロング(注:グリーンデイのボーカル/ギター)のことを考えましょう。

泥酔して、冬の間じゅうギターを裏庭に放置しましょう。同じことを夏にも行いましょう。数回やればクールな割れ目や傷がボディに刻まれます。

深夜のギグのあと、コーヒーを飲み、偶発的にプラスチックにこぼしましょう。ナイスな黄ばみが得られます。

ビーチや海辺のギグをこなしましょう。テレキャスターを持参し、ねじや金属パーツに自然がレリック作業をほどこすにまかせましょう。しばらくすると素敵なサビに出会えます。

ギターの上で豚のように汗をかきましょう。シャツを着ていなければ、腕と胴体はギターに直接触れます。すぐにアームレスト部分はすり減るでしょう。

ギターをすり減らすには歳を取りすぎているなら、レリックモデルを買いましょう。もしあなたが60歳でしたら、新品のギターをすり減らすことが可能な時点は過ぎています。退職金で本物のビンテージ・ギターを買うか、ナイスなサウンドとグレイとなフィーリングのテレキャスターのレリックモデルを見に行きましょう。すり減らさなくても、すべての打痕、ひっかき傷、焼け焦げ、割れ目や傷がカスタムショップで施されています。音も良いですよ。

引用ここまで。
ハハハ、ウィットの利いた文章ですね。
要するにメチャクチャ過酷な環境にさらさないとレリックなんてできません、あきらめてレリックモデルかヴィンテージギターを買いましょう、てことですね。
上の文で実行できそうなのは、せいぜい最後の「汗をかく」くらいかな。今の時期にクーラーを切って真空管アンプの前で練習していけば、アームレスト部のレリックくらいできるかも。
涼しくなる前にトライしてみましょうか。

|

« AKK市民講座 | トップページ | 第29回AKK市民講座、水澤都加佐先生の講演(1) »

コメント

こんにちは。

面白すぎます。笑いながら書いております。
無茶苦茶ですが、たいへん説得力があります。
アメリカ人は、ほんと、しょーがねーなー、なんて。

テレキャスも好きなんです。シャリシャリして。
でも、同じことはできないです。

投稿: ねこ | 2012年11月26日 (月) 10:22

ねこさん

ほんと、アメリカ人はしゃーねーなーと笑ってしまいますよね。
ふつうに自宅練習+リハスタ+年に数回ライブ、てな弾き方だったら、レリックなんてできるはずがないですもん。倒したり機材の角にぶっつけて打痕ができたりする程度です。

ぼくはテレキャスとレスポールが好きです。
テレキャスのチャキチャキして、クランチにしたときの低音弦の何とも言えぬ「ワルっぽい」サウンドが好きです。
ほかのギターを弾いていても、やっぱりテレキャスに戻ってしまう。きっとぼくの原体験サウンドなんだと思います。ふしぎですよね。

投稿: カオル | 2012年12月 4日 (火) 09:58

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/35048/55468105

この記事へのトラックバック一覧です: ナチュラルなテレキャスターのレリック加工法:

« AKK市民講座 | トップページ | 第29回AKK市民講座、水澤都加佐先生の講演(1) »