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2012年8月25日 (土)

怒りの伝播、怖れの連鎖

この月曜日は出勤がたまらなく憂うつだった。
あるクライアントの要求とスタッフとの板挟みになっていた。クライアントの要求を飲めばスタッフに怒られる。スタッフの回答を伝えればクライアントに怒られる。
両者ですり合わせをするように言っても、責任者はぼくだからと、板挟みから外してもらえない。
スタッフからは「相手の要求を飲まないように」と言いつけられていた月曜の面談。クライアントの激怒する顔が土日の間、脳裏から離れなかった。トホホである。

ステップ11の祈りを唱え、頑固な自我のとらわれからの解放を祈る。
おどろくべきことに、交渉はまとまった。
ぼくが提案した妥協点でクライアントは合意した。
彼は話した。

自分の意見や言い分をまったく聞かれず、一方的にスタッフの都合を押し付けられて腹が立った。先方(ぼくとスタッフ)の言い分は分かっている。けど、それができない自分の側の事情も聞いて欲しかった。だから前回、あんなに腹を立ててしまった。

クライアントの主張は変わらない。けど、妥協点は見つかった。

スタッフの怖れが攻撃的な態度になり、クライアントを刺激した。
クライアントの怖れが怒りになり、スタッフやぼくを刺激した。
ぼくも不安と怖れでいっぱいで、もう少しで怒り、非寛容な態度に出るところだった。

ぼくたちは感情が不安定なとき、他人を主語にする。
クライアントが悪い、スタッフが悪い、妻が、上司が、会社が、国が、世間が。
でも感情を害しているのはぼくたち自身で、その不安定な感情が相手との関係にもすぐに投影される。
国や世間はともかく、面と向っている相手への怒りや不機嫌は、デリケートな関係であればすぐに関係を壊してしまう。
怖れや怒りを取り除いてもらえれば、ものごとはかなりうまくいく。
もちろん怒りや恨みを抱かなくても、関係が100%失敗に終わることもある。でも、怒りや恨みを抱かずに立ち向かったけど失敗したとなれば、それはそれであきらめが付く。

怖れや怒り、恨みは伝染病のようだ。目の前の相手に伝わり、それがまた別の誰かに伝播する。自分が怒らせた相手が自分に怒り返し、よりいっそう互いに憎み合う。
そして相手を屈服させようというパワーゲームのとりこになる。

どちらが勝っても、怒りも憎しみも消えない。
怖れや怒りの正体を探り、それが取り除かれない限り。

祈り、願い、実践していきましょう。

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