自分のことは分からない
自分のことは分からない。
聡明なひとでも、なんでこんなことで・・・と、驚くほどつまらないことに拘泥して悩んでいる。
自分自身をふり返っても、バカみたいなことで悩んでいることがある。ふり返るとそう思うんだけど、その渦中にいるときは気がつかない。現状も、見通しも、解決策も見つからない。
否定的な感情に囚われていると、正確な判断ができなくなる。
じゃあどうしたらいいのか。
人間、自分のことは分からない。が、人の姿はよく見える。とくに自分と同じような問題を持っている場合、そのひとの悩み方、間違い方、いちいちハッとさせられる。
とくにアルコホーリクの場合、抱えている問題は以外にバリエーションが少ない。そりゃそうだ、病み方が似通っているんだから。
12ステップにはミーティングに出ろとかフェローシップを大事にしろとか、そういうことは書いていない。そのせいか、ミーティングには来たくない、ステップの手渡しで回復したい、と言うご要望をときどきいただく。
でも、どれだけ家で神に祈ろうとも、ビッグブックを読み返そうとも、仲間の姿から気づきをもらったときのあのハッとするような感じは得られない。
まるでぼくに対する答えがあらかじめその場に用意されていたような、ふしぎな感覚。
仲間の姿、仲間の話の中に、自分に語りかけてくる神を感じたことが、ぼくは何度もある。
苦しいなら、生きづらさの答えを探し求めるのなら、まず手近なミーティングに出かけましょう。仲間の声にじっと耳を傾けましょう。
求めれば、与えられます。
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