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2011年11月15日 (火)

イタリア食い倒れ日記(ローマ篇)

イタリア、食い倒れの記録です。まずはローマ篇。

初日の夜はホテル近く、リストランテ・トレ・アルキ(Ristorante Tre Archi)へ。
こちらのサイトを参考に出かけた。
名物のアーティチョークは、この日は品切れ。
メニューを見ると、美味しそうな料理がずらり。
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まずはスパゲッティ・アマトリチャーナ。これは1人前を二皿に盛り分けてもらったもの。一皿分にすると相当な量である。
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2皿目、ローマ名物サルティンボッカ。やや塩気が強いがおいしい。肉とソースの絡みが絶妙。これはたしか、これで1皿です。

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そしてカルパッチョ。イタリアではカルパッチョと言えば牛肉のカルパッチョ。ルッコラ、スライスしたレアビーフ、チーズ。味付けは岩塩、塩コショウのみ(あとバルサミコ酢少々だったか)で、いたってシンプル。でも死ぬほどうまい。日本でこれに匹敵するカルパッチョが出せるのは、目黒のランテルナ・マジカくらいしか知らない。

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相当にお腹いっぱいになり、ドルチェはパス。店の前はこんな感じ。お店のお兄さんも気さくで優しく、よい印象のトラットリアでした。


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Tre Archi di Loreto Rubei
Via dei Coronari 233, Roma - Italy
Tel. +39 06 686 5890

次。
バチカン広場にほど近い、オープンカフェ。呼び込みに負けて入店。店の名前知らず。
こう言う名所に近い呼び込みのお店は高い・まずい・量が少ないと相場が決まっているが、ここは違った。値段は高かった。ぼくがカルツォーネ、妻がアンチョビのピザを頼んだが、たしかにそれぞれ20ユーロくらいした。一瞬、ぼったくりかと思って、注文をキャンセルしてでようかと悩んだもの。
出てきたピザ、カルツォーネを見てビックリ。巨大サイズ。しっかりピザ窯で焼いたらしい煤も付いている。20ユーロ、納得。しかしでかい。

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写真の縁の方のグラスの足やフォークを見て分かる通り、巨大サイズ。味はうまいが・・・うーむ。
外はかりかり、中は芳醇なチーズがたっぷり、とろーりと出てきたのでした。

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ローマ篇最後は、この店にはぜったい行きたかったトラットリア。
その名もトラットリア・ザ・エンツォ(Da Enzo)。
ここはローマ一美味しい、ホンモノのカルボナーラが食べられると言う。
が、客あしらいが厳しく、一見さんにはそうとうハードルが高いらしい。ネット予約ダメ、英語予約ダメ。さて。
妻がホテルのフロントにお願いして、予約を取ってもらった。妻によると、最初は予約がいっぱいで断られたそう。が、フロントの人が何やらゴニョゴニョとつぶやいたら、奇跡のごとくテーブルが取れたとのこと。うーむ。いったいどんなマジックワードが発せられたんだろう。やるぜホテル・ラファエロ

7時30分の予約のところを7時15分に着いたら、外で待っていろと言われる。待つことしばし。ほかにも数名の観光客と思しき人々がじっと軒先で待っている。周囲に飲食店は数軒あるが、並んでいるのはここだけ。大したものだ。
待つことしばし。テーブルに通されて、注文をする。まずはエンツォ風前菜盛り合わせ。アーティチョークのフライとフリットが一個ずつ。まさか一個ずつとは思わなかったので一皿しか頼まなかった。これを二人で切り分けて食べる。

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続いて、アーティチョークとチーズのあえたもの。
いずれも絶品である。味付けがどうこう言うより、素材そのものの味がしっかりしてて、それを壊さないようにうまくまとめてある。野菜は野菜の味が、チーズはチーズの味が、それぞれにどっしりとしている。これに比べると日本の野菜はどれも薄味だ。

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そしてお待ちかね、ホンモノのカルボナーラ。
ここのカルボナーラは、クリームソースを使っていない。ゆで立ての太い筒型のショートパスタに卵黄、細切りにしたベーコンをからめて、さっと塩コショウで味付けしただけである。
それだけなのに、驚くほど美味しい。イタリア料理はアジを作り出すのではなく、素材の持ち味を引き立てる料理なのね、きっと。
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この日はお腹に余裕があり、ドルチェまでたどり着くことができた。
パンナコッタとティラミス。
どちらも容器にスプーンがざくっと突っ込んで、どん!と出てくる。いいなーこういう大ざっぱなの。

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ティラミスはリキュールが入っているのでは、と心配したが、妻に試食してもらったら大丈夫。
つか、ティラミスもクリームの味がしっかり粒立っていて、とても美味しい。リキュールなんかで味付けする必要がない。
スゲェぜイタリアン!ダ・エンツォ!
お店のスリムなおばさん、若い男性店員さんとも、早口でチャキチャキしているけど、親切でした。特に男性店員さん(若旦那かも)は何度かテーブルにやってきて、美味いか?と聞いてくる。ヴォーノ、と答えると、満面の笑みで握りこぶしに親指を突き立てる。
活気があって、笑顔があって、とっても良いお店でした。
ちなみにすぐ隣のテーブルではアメリカ人と思しき母娘が、めいめいにオッソブッコ(子牛の脛肉のトマト煮)を食べていた。ここのオッソブッコもほかの店同様、巨大サイズだ。
明らかに戦略ミス。娘さんの方はハナから完食をあきらめ、別注のサラダ(これまた巨大)をつついている。お母さんの方はさすがに申し訳ないと思ったのか、しきりに巨大な骨付き肉に挑んでいたが、やがて手が止まってしまった。若旦那が「美味しかったろ?気にすんな」的な言葉をかけていたが。

お腹いっぱいになったわれわれは、テーヴェレ川を横切って夜道をぶらぶらと歩いて帰ったのでした。
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Da Enzo al 29

DA ENZO
Via dei Vascellari 29 Trastevere
Tel 06 5812260

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コメント

これは。。。美味しそうだねぇ!

うう。どれも食べてみたい。。。
じゅる・・・。d

投稿: otama | 2011年11月16日 (水) 01:33

otamaさん

イヤー、イタリアはグルメの国でした。
旅の途中で飽きちゃったらどうしようかと思っていましたが、まだまだ食べたりないです。
食の国イタリア、リスペクト!

投稿: カオル | 2011年11月16日 (水) 08:34

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