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2011年11月22日 (火)

イタリア食い倒れ日記(ミラノ篇)

最後はミラノ篇。
ミラノ到着は2011年11月7日の夕方。地下鉄を使ってホテルに移動後、ホテルのフロントに頼んでトラットリアを予約してもらう。
目指すは名店、トラットリア・ミラネーゼ。
由緒正しいミラノ料理を提供するお店だ。
すこし分かりにくい場所だが、何とか見つけ夜7時30分に店のドアをくぐった。
店内は現地のひとが大半のようだ。日本人の姿はない。メニューを渡されるが、例によってほとんど分からない。
まずは定番「ミラノ風カツレツ」「ミラノ風リゾット」。前菜もなにか食べたい。店の名前を冠した「トラットリア・ミラネーゼ前菜盛り合わせ」をひとつ。妻がカルパッチョを食べたいというので、あるかどうか訊ねてみる。残念ながらカルパッチョはない。レア・ビーフが食べたいのならオススメがある、というので、そのオススメも頼んでみた。カルパッチョの代わりというから、たいしたボリュームではないだろう。

一皿め。まずはトラットリア・ミラネーゼ風盛り合わせ。
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いきなりミラノ風カツレツが出てくる。料理の順番をまちがえたのだろうか。が、そうではないらしい。前菜盛り合わせの一部として、冷たいミラノ風カツレツをビネガーで漬けたものが含まれているようだ。
その証拠に、次々と盛り合わせの残り部分が出てくる。
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生ハム、サラミの盛り合わせ。前菜盛り合わせの一パートとして生ハムサラミの盛り合わせ。例によってこの一皿だけで夫婦二人の晩のおかず以上だ。この時点でお腹いっぱい。
盛り合わせラスト。
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キクラゲっぽいなにかのマリネとポテトサラダ風のなにか。美味しい。
パンと前菜だけで撃沈しそうになる。つづいてミラノ風リゾット。

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うまい!
クロコショウをかけていただく。日本のリゾットとちがい、すこし歯ごたえのある芯が残っているくらいがイタリアの穀類の調理法のようだ。このリゾットも適度な歯ごたえがあり、もりもりと噛みしめながらいただく。米の味、チーズの味、それぞれがまばゆいほどである。んまー。

つづいてメイン、ミラノ風カツレツ。ミラノ風カツレツとは、たたいて薄くした仔牛のやわらかい肉にパン粉をつけ、ひたひたのフライパンで片面ずつカリッと焼き上げたものだそう。
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ドォォオンッ!出たイタリア盛り。
わらじ豚カツなみの巨大さ。日本の豚カツでいえば2〜3人前というところか。が、思ったほどしつこくなく、意外なほどに食べすすむ。味は最高。イタリアに来てよかった。

ミラノ風カツレツを称賛しながら食べている最中、ふとギモンがよぎる。そういえばカルパッチョ代わりのなにかを頼んだような?ひょっとして前菜盛り合わせの一皿がそうだったのだろうか?
そこへウェイターがやってきた。薄く笑みをたたえてわれわれの前に皿を置いた。
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巨大タルタルステーキ・・・。

さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たちという映画をご存知だろうか。
真田やユキたちの死と引き換えに強敵・彗星帝国を倒す古代進。しかし爆煙の中から超弩級巨大戦艦があらわれ、古代とヤマトを圧倒するのである。
われわれはまさに、あの超弩級巨大戦艦が現れたときと同じ感覚に襲われた。ば、ばかな・・・巨大カツレツのあとに巨大生肉だと・・・。
焼けばおそらく3人前になろうかというタルタルステーキ。今回もまた、肉耐性の強い妻がたいらげることになった。すまん妻よ。オレもうダメだ。オレの英語力、コミュ力がないばっかりに。
ぼくもがんばって3口ほどいただいた。が、どうしても「焼く前のハンバーグ」という先入観念が抜けず、美味しく食べられなかった。
レア・ビーフを細かく刻んでエシャロット、塩コショウなどで味つけしたものです。ユッケ好きなら美味しく食べられる。はず。うーん。。。

というわけでトラットリア・ミラネーゼ。今回もまた食べ残して、逃げるように店を立ち去ったのでした。あああ。
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ちなみに翌日はスカラ座でオペラ見学後、アーケードであてずっぽうに入ったお店で晩ご飯を食べました。店名は不明。カルパッチョをいただきました。

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ミラノ篇はこれでおしまい。
最後に、ミラノのホテル・スパダーリの朝食ブッフェを。
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テンションの高いウェイトレスさんに、卵料理は何がいいかと聞かれる。オムレツ、目玉焼き、ゆで卵、付け合わせはなにがいいか。
マッシュルームとトマト入りのオムレツをおねがいした。出てきたのは。
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シニョーラ。これはオムレツじゃないよ。これはクレープだよ。つかどうやったら卵をここまで平べったく焼けるんだよ。
得意分野と不得意分野がくっきりと分かれている、ある意味イタリアらしい朝ごはんでした。

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