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2011年9月21日 (水)

ミック・ジャガーの新バンドとロックの衰退

ミック・ジャガーが新バンドを結成したそうだ。

SuperHeavy | ミック・ジャガーがボブ・マーリーの息子と新バンドを結成! | News | Web Magazine “Qetic

新バンドの名前はスーパーヘヴィ。メンバーはミック・ジャガー、元ユーリズミックスのデイヴ・スチュワート、マーリー家の7男ダミアン・マーリー、ソウル・シンガーのジョス・ストーン、そしてインド映画音楽界の巨匠A.R.ラフマーンの5人編成。

SuperHeavy: Official Site

うーん。すごい。
何がスゴイって、御年68歳になって新バンドを結成するってのがスゴイ。
ミックよりも若いデビッド・ボウイなどは、ここ数年は人前に出ることもなく、完全に引退状態だ。
寂しい限りである。

最近思うんだけど、ロックってジャンルは衰退しているんじゃないのか?
ドラム、ベース、エレキギター、ボーカル。
派手な衣装でギターをかきむしり、ボーカルがステージ狭しと駆けずり回り、シャウトする。
そう言う音楽ジャンルは、実は中高年が若い時の続きで聞いているだけなんじゃないのか?

かつてロックは、若者が自分の思いを託せる代弁者であった。ストーンズにせよディランにせよザ・フーにせよ、大勢の若者が気持ちを仮託できる、自分たちの象徴、まさにアイコンだった。
だがこの21世紀、若者の象徴たるバンドがあるだろうか?
そもそも、若者たちはバンドに自分たちの気持ちを託すなんてことは、もうやっていないんじゃないだろうか?

むしろDJであったりUNDERWORLDやケミカル・ブラザーズなどのテクノユニットが生み出すダンス・ミュージックが、現代の若者の音楽ではないだろうか?
ロックはいわば「終わったジャンル」、フォークやジャズやファンクやブルースのように、サブカルチャーの第一線からは引退したジャンルになっているんじゃないか?

そう思う反面、やはり昔ながらのロックバンドがどんどん減って行くのは悲しい。
かつて世界中を席捲したロックのアイコンたちが活動をやめて行くのは、ロックそのものの衰退を見るようだ。
そう言う気持ちもあって、どんな形であれ、活動をしているロッカーにはつい感情移入してしまうのである。

がんばれミック。がんばれロック!

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コメント

私も凄く共感いたしました…最近の音楽って良さそうなんだけど…良い!っては思えないんですよね…そもそもロックって規制概念を壊すことだとしたらなにも音楽じゃなくても良いのかなぁ〜?って思ってる次第です…そ〜言えば、この前テレビで初めてKREVAなる若者を見ました…「すげぇ〜早口だな!」と「打ち込み大変なんだろうな」って感じだけでした(笑)
若者の感性は鋭いから
オッサンの俺はもうついて行けない世界でした
今の若者の武器はギターじゃないんですね
ターンテーブルや打ち込みのマシーンなんでしょうね初めてFを押さえられた感情が懐かしい… あっ…でも真島昌利が言ってました…「ロックンロールが死んだなら そりゃ〜ロックの勝手だろ」って(笑)
最近、俺的にロックなのはレディーガガです(笑)

投稿: 下衆ヤバ夫 | 2011年9月23日 (金) 01:10

下衆ヤバ夫さん、こんばんは。
(・・・・しかしやっぱりこの名前は・・・)
レディーガガもいいですね。ぼくも最近はテクノ寄りなんで、打ち込みにあまり抵抗がないです。でもやっぱマドンナのほうがいいかな。
最近のロック衰退は悲しいものがあるけれど、われわれ世代にとってロックがリアルな音楽なら、ずっと愛し続ければいいんですよ。
よぼよぼのミックが「いぇー」って叫んで、中高年どもが「うぉー」と応える。そんな世界でいいじゃないかと思うのです。
若い人たちは若い人たちの踊りを、我々は我々の踊りを踊る。それでいいじゃないか、とね。

投稿: カオル | 2011年9月23日 (金) 22:08

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