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2011年9月28日 (水)

ステップ4、5から6、7にかけての雑感

kさん

コメントありがとうございます。お返事を書いていたら長くなりましたので、ブログ記事にて。

ご指摘の通り、棚卸しをやっても、自分の過ちの本質に到達しない場合があります。
自分自身でまったく気がついていない場合もありますし、過ちだと認めたくない場合もあります。
ステップ4は「恐れずに、徹底して」棚卸しを行うとありますが、どうしても恐れはありますし、徹底できないこともあります。
ぼく自身の乏しい経験では、1回の棚卸しで、欠点の何もかもが洗いざらい吐き出されることは少ないように思います。
人間、どんなに意欲を奮い立たせても、自分の欠点と直面するのはイヤなものです。「ステップ3の決心を思い出せ!」と言われても、怖いものは怖いです。特にわれわれは、ビビりで臆病で傷つきやすい人間の集まりですから。
では、1回の棚卸しでうまくいかないとすればどうしたらいいか。

1.長期的な視野に立った、スポンサーの手助け。
2.時間を置いた複数回の棚卸し。
3.ミーティングへの継続的な参加。およびサービスの関わり。

この辺が解決のカギだと思います。

1、について。
ぼくは1回の棚卸しで、スポンシーの問題のすべてが卸せるとは考えていません。否認が強い時は無理に進めず、いちど棚上げにします。
ひとによっては、問題と直面することが自我の危機に直結する場合もあり得ます。大げさな話ではなく、棚卸しをすると具合が悪くなるとか、過去の自分を見つめ返してうんざりして飲んでしまったとか、よく聞く話です。否認というとネガティブなイメージの言葉ですが、自我の安全を保つための、当然の心理的防衛機制です。
棚卸しで不安定になった自我がどこに向うかというと、当然棚卸しに付き合っているスポンサーに向きます。ステップ5をやっていると、スポンサー・スポンシー間に、不穏な空気が流れる場合があります。それは、棚卸しをやっているスポンシーの自我の不安定さの、ダイナミックな反映だと思います。
ぼくは1回のセッション、1回の対話で問題が解決するとは思いません。相手を今すぐ修正したい気持ちを抑え、長期的な関係性を優先します。対立を避けるというより、その方が問題解決の近道だと思うからです。スポンシーの手助けになれると思うからです。

2.その前提で、定期的な棚卸しを提案していきます。1回の棚卸しでは直面する勇気がなかったことも、複数回の棚卸しでうまく卸せる場合があります。何よりも、時間を経てソブラエティに自信がつけば、過去を見つめ返しても自我が危機に陥る可能性はぐっと減ると思います。

3.自分で気がつかない欠点は、何よりもミーティングで気がつくチャンスがあると思います。日々のミーティング、仲間とのフェローシップは、ステップで行き詰まった時でも、われわれを支え、先に進む力を与えてくれます。また仲間の話を他人事ではなく、自分の問題として聞いていれば、高慢や独善のワナに気がつくチャンスはあると思います。
(・・・って、ミーティングに慣れちゃうと、我が事として聞くのが難しくなるんですが・・・)
そしてサービス。グループやAA全体と言う視点が得られるのはもちろん、サービスに関わると、高慢や独善、他人をおとしめる態度がどれほど迷惑か、人を傷つけるか、否が応でも気がつきます。
これも慣れちゃうと、我が身を振り返る材料にはならなくなりがちなんですが。。。

いずれにせよ、カギとなるのは「自分に正直になる能力」「意欲」「開かれた心」です。
頑固な否認の態度をやめ、kさんがおっしゃるように「自分では欠点だと思わない、思えない部分に問題がある、有るかもしれない」と思い続けることはたいせつですね。

謙虚さ、謙遜。
忘れずにいたいものです。

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コメント

いやぁ、どうもありがとうございます。
こんな風に話し合えるのがスポンサーシップやその他のミーティング以外の
重要な部分なんでしょうね。

「この1ドルはミーティングへ行くため。この1ドルはミーティングでの
献金。この1ドルは皆と飲むコーヒーの分。」
こんな話を昔、本で読みました。(10セントかな?)

ミーティングで批判される事無く自分の経験を話し、それ以外でのフェロー
シップ(日本的な意味でなくあらゆるA.A.とでも解釈して下さい)
でのフィードバックで(肯定であれ批判であれ)それぞれのレベルに合わせて
訓練されて(サービス活動は特に良いですね)社会での活動に活用されて
行く感じが私の場合です。
スポンサーシップは特に社会生活では有効でした、部下を持つ様になると
強く思いました。(まあ、子供がいれば十分かもしれませんが…)
ステップは営業的センスと同じとでもいいましょうか。

訳の判らない話は置いといて…

言いっ放しでフィードバックが無いステップは、本番では使えない。
私はそんなふうに思ってます。

しかし、カオルさんの方がやはり論理的に上手くまとめられますね、その能力を
今まで以上に、これからも神の意思に添って使って行ってください。
あなたの成功は後から来る人達、これから生まれてくるアルコホリックに
なる事を運命づけらた子供たちの希望となるのですから!

投稿: k | 2011年9月28日 (水) 19:30

kさん

ありがとうございます。
「この1ドルはミーティングへ行くため。この1ドルはミーティングでの
献金。この1ドルは皆と飲むコーヒーの分。」
いい話ですね。
ぼくもミーティング前後や移動の車中、仲間からの励ましで、どれだけ助けられたことか。
言いっ放しの聞きっ放し以外の仲間との交流は、ホント大事だと思います。
部下の話も、興味深かったです。たしかに、後進にノウハウを伝えて一人前に育てると言う意味では、スポンサーシップとエッセンスが共通しますね。
仲間の体験は、やはり貴重だと思いました。今後もいろいろ教えていただいてください。

投稿: カオル | 2011年9月30日 (金) 19:16

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