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2011年8月30日 (火)

荒吐11、2日目のこと

荒吐、1日目終了後は秋保温泉に宿泊。
会場からP1駐車場までがまた遠い。前はもっと近かった気がするが、気のせいだろうか。陸奥ステージから30分くらい歩く。3キロくらいか。
秋保温泉は、ホテルニュー水戸屋に宿泊。深夜にも関わらずフットマッサージが営業していた。大浴場は気が遠くなるほど広い。いちど、フェスとは別に泊まってみたい。

さて、荒吐2日目。
天気は曇り空。気温は暑くも寒くもなく、まずまず。津軽ステージのyumboからスタート。
ユンボ・・・何だか元気がない。独特の世界があり、ボーカルの透明感もなかなかのもの。しかし覇気がないと言うか元気がないと言うか抑揚がないと言うか。静かな音世界と言うのは分かるんだけど、とにかく精彩がない。エモーションが伝わらない。メンバー全員、開始前に大げんかでもしたか?
仙台のバンドらしい。オリジナリティは抜群だと思う。がんばってほしい。
そしてそのまま津軽で前野健太とデビッド・ボウイたちを見る。
今回、注目していたバンドだ。予想に違わず、フォーキーなサウンドとリリカルな歌の、良いバンドだった。前野健太氏、なかなかのメロディ・メーカーぶり。いずれまた見たいバンドだ。

それから陸奥ステージで子供バンド。
うじきつよし氏、すごいね。全盛期のザ・フーを思わせる激しいアクション、テンションの高い演奏。
ステージを走る走る。飛ぶ飛ぶ。ギターも速弾きバリバリ。すごいわー。
メンバー3人がステージに並んでウィンドミル奏法(奏法って言うのかこれ?)。
そして圧巻のパワースライド
ぼくが子どものころの「ロックバンド」のイメージをまんま体現している。すげーわ子供バンド。
ぶっ飛んでいる楽しいロックバンド、子供バンド。今後は定期的に活動するのかな。展開が楽しみだ。

それから荒吐ステージに移動、Heavenstamp、heを見る。ヘヴンスタンプは女性のギター・ボーカルがかっこいい、踊れるシューゲイザーバンド。ボーカルがハイヒールで動きまくり、ギターを弾きまくる。カッコエエ。新しい世代の注目株ですね。
しかし、荒吐ステージのPA、音が大き過ぎる。大きいのは良いんだけど、耳に痛い。ボーカルがサウンドチェックでマイクにしゃべっただけで音が割れてるってどうなんだろう。
ヘヴンスタンプで耳が痛くなり(これはPAの問題)、heは下がって後方で見る。こちらも元気の良いバンド。

それから中井戸麗市の90分ステージ(実際は2時間弱くらいか)、堂島孝平、バウワウ、MANISH BOYSを見てGTGGTR祭へ。
チャボのステージはゲストも豪華で、ハートウォームなサウンドで、とても良かった。最後は雨上がりの夜空で大盛り上り。
そうそう、今年の津軽ステージは色んなオブジェが飾ってあって、とてもきれいだった。

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ちなみに津軽ステージ遠景はこんな感じ。斉藤和義のMANISH BOYSの時は、この撮影地点まで人があふれていた。
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GTGGTR祭は、ギター弾きにとっては最高のイベント。
開演前のステージを見ただけで高揚してくる。fender、Marshall、VOXなどのビンテージのチューブアンプがずらり。奥田民生のアンプは、たぶんMarshallの60年代のプレクシ・コンボだと思う。50万円くらいするヤツ。すげー。
のっけからU2の荒吐へのメッセージビデオが流れ、会場大盛り上り。
グレープバインとシアター・ブルックの2バンドがハウスバンドを務め、そこにゲストギタリストが次々と参加すると言う夢のセッション。
バンドの1曲目はU2のイン・ザ・ネーム・オブ・ラブ。そしてクラプトンのいとしのレイラ、エアロスミスのウォーク・ディス・ウェイと、名曲カバーの連続。
パープル・ヘイズ、ツェッペリンのロックン・ロール、山本恭司が弾く20センチュリー・ボーイ、などなど。
個人的には吉井和哉・斉藤和義のジギー・スターダストが良かった。や、単に好きな曲と言うだけなんだけどね。
そしてチャボのリトル・ウィング。
歌詞は清志郎追悼の内容。
泣けた。ただでさえリトル・ウィングは泣きの名曲なのに、それをチャボが弾き、清志郎に捧げる歌詞までついていたら、もう泣くしかない。
もう言葉にならないくらい素晴らしい演奏だった。
最後は全ギタリスト総出演で、シアター・ブルックの曲を弾いて終演。
グランドフィナーレにふさわしい、圧巻のエンディング。

来年もまた行けるかな。
荒吐のすごいところは、年々進化しているところ。荒吐ステージの花道(?)も良いアイディアだ。
オールドロックカバー大会も、年々「ロックギターらしいロックギター」が失われつつある風潮への、荒吐なりのメッセージだと思う。若い人にこそ、オールドロックを聞いて欲しいもんね。
ステージ配置の変更、津軽ステージのベンチ設置など、随所に面白い仕組みができた。荒吐はますます進化中だ。
楽しくて感動的な、素晴らしいフェスだった。
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