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2011年4月 7日 (木)

非常時、ペースとパフォーマンス

放射能だろうが何だろうが、トコトコ走っています。

先日、本社の若手が支社に来た。本社トップは月曜日に全スタッフを集合して定例会を開く。実務半分セレモニー半分の定例会は、本社詰めのスタッフにはすこぶる評判が悪い。今回の震災でも、本社トップはふだんと変わらず定例会を開いた。それはいかがなものか、と言うのが若手の意見だった。

うんうんと聞きながら、本社トップらしいな、と思った。ふだんのペースを崩さない。予定外の業務が入っても、通常ペースをベースに考えていく。これはこれで、ひとつの見識だと思う。

今回、うちの支社は震災のダメージがひどかった。施設の建物が使用不能になったのと同時に、通常通りに業務を行うことがまったく不可能になった。当然、非常時態勢で業務に当たることになる。でも、環境が激変すると、当然のことながらパフォーマンスが低下する。それだけじゃなく、エラーの確率が高まる。ふだんなら何の労苦もなく判断し、次のスタッフに引き継げることも、しばしば停滞し、間違った判断をし、揚げ句の果てに連携が失われ、目的が達成できない。そして、こんな状態では業務が通常通りに流れないと分かっていても、ショックを受け、動揺する。

日常のペースを取り戻すにつれ(あるいは新しい秩序が確立するにつれ)、混乱は収まっていく。新しい秩序には気に入らないこともあるし、通常では考えられないことも許容されてしまう。でも、少し俯瞰的に見てみると、質の低いルールでも、ルールがないよりはましなのである。

つくづく、秩序や日常ペースは大切だと思う。本社トップの真意は分からないが、
通常ペースをベースにしてパフォーマンスを発揮できる状態にしておくことは、賢明な判断だ。いきなり非日常の中に放り込まれて、役割も道具も失って、それでふだん以上の実力を発揮することなんてないのだ。

本社トップは、定例会を開いたあと、あらためて非常事態への対応を事細かに判断したという。ほかのやり方もあるかも知れないが、定例会のおかげでペースを乱さず、判断ミスを回避できたとも言える。トップの判断ミスは結果的に多くの社員を危機に陥れることを考えれば、これで良かったんだと思う。

一方、ほかの社では主要スタッフが自主避難し、激怒したトップが片っ端から首を切ったとも聞く。経緯を見た中堅がさらに逃亡するという悪循環。おろかな話だ。いまの福島県では、他県からの常勤希望者などいるはずもない。中堅どころを失えば会社が傾く。社のトップに登り詰めるほどの者が、冷静に考えれば誰でも分かることが分からなくなる。

ぼくはぼくなりの、通常ペースを守っていこう。いつもどおりの日常を大切に。まずはジョギング。この季節に走らなかったら、いったいいつ走るというのか。

春のジョギングほど心地よいものはないです。

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