もがみGのOSM、節酒指導
山形の一泊研修の後、10月24日の午後からもがみGのOSMに参加してきた。
医師の話も良かったし、仲間の話も良かった。
わがホームグループの新しい仲間の話に、あらためて感動。
それにしても、昔は節酒指導なんてこともやっていたんだね。
精神科に入退院を繰り返しているアル中に節酒指導。
それを聞いて思い出した。
ぼくも昔、どうしても飲みたい時は飲んでいい、と医師に言われたことがあった。
まだアルコール専門クリニックにつながる前のことだ。
急性膵炎の手術のあと、ぼくの主治医はずっと外科の医師だった。
何度も激しい再飲酒を繰り返しては外科に入退院を繰り返すぼくに、主治医は「つらいことがあってムチャ飲みをやらかしてしまうんなら、ちょっとつらいときは少しずつ飲めばいいんじゃないか。ムリに我慢するからムチャ飲みになるんだろうから」
と言った。
外科の先生の名誉のために言うが、ぼくはムチャ飲みを繰り返すたびに、いかに仕事がストレスか、結婚生活が悲惨か、友人や本社の関係がストレスか、ありとあらゆる正当化の言い訳を並べ立てていた。
それを受けての、外科の主治医の言葉だ。
ぼくは飲酒の原因がストレスだと主張し、主治医はストレスに対するコーピング・スキルとして、少量の飲酒を提案したわけだ。
もちろんこれは、飲酒に対するコントロールを失っていない、と言うのが大前提になるわけだが。
「飲んでいい」と主治医にお墨付きをもらったぼくは喜び、周囲にそれを公言した。
そしてよりいっそうムチャ飲みを繰り返し、ついに外科の主治医に「もう来るな」と言われるまで、そんなに時間はかからなかった。
アル中は、アルコールに対するコントロールをなくす。
同時に、アルコールに関わる、あらゆる助言や指導が耳に入らなくなるようだ。
ぼくは外科の医師から、禁酒指導、生活指導、アルコール専門クリニックへの紹介の提案、その他さまざまな助言・指導をいただいた。
そのことごとくを拒んでおきながら、「ちょっとなら飲んでもいい」と言う自分に都合の良い意見だけを「医者の指導だから飲んでいい」と公言し、正当化の材料にした。
節酒指導をしていた病院も、いろんな経緯があってのことだろう。
飲むなと言っても聞かないし、ちょっと飲んでもいいと言えばおおっぴらに飲みはじめる。
そのたびにうんざりするほど屁理屈や言い訳を並べ立てる。
慣れていない一般の精神科病院スタッフにとっては、アル中ってのはやっかいな人種なんだろうね。
関係ないが、山形で散歩の途中に見つけたスナック。
こう言うネタ系のネーミングに、つい反応しちゃうんだよな。
| 固定リンク
コメント
>ネタ系のネーミング
ビックリハウスの年代と言うよりVOW!の年代でしょうか。
http://www.kawano-yakuin.com/blog/index.php?e=80の一番下のYOUTUBEご覧あれ。
ちなみにここのクリニックのブログはkyupin先生のブログと並んで、なかなかお勉強になります。
投稿: たまちゃん | 2010年10月25日 (月) 22:23
たまちゃん
ビックリハウス、懐かしい!
VOW!は宝島でしたっけ。こういう写真がいっぱい載ってましたねー。
Youtube、笑わせてもらいました。ありがとうです。
しかしこのクリニックのブログ、真面目な記事と動画のギャップが・・・
投稿: カオル | 2010年10月26日 (火) 13:57