ラストワルツ、2010年8月30日、リクオのライブ
きのうは郡山ラストワルツで、リクオのライブを見に行ってきた。
一日がかりで妻の不妊治療に付き添って、ぼくも妻もグッタリ。
今回のライブ、友人の誘いではあるけれど、断っちゃおうかな。そう思った。リクオのライブはもう何度も行っているし。
けど、行って驚いた。ただただ良かった。良質な歌と、最高にグルーブなピアノ。
リクオのピアノと歌は、ますます成長している。
成長し、円熟している。けど、勢いが衰えない。始めてリクオを見た時の熱さ。まるで新しいバンドをスタートした時のような勢いある演奏、威勢。
それがいまも続いている。
ピアノ・ライダーはどこまでも陽気でロックンロールだし、マウンテン・バイクは果てしなく楽しい。
ニューアルバムはカバーアルバムだそうだが、ここからの曲もすばらしかった。
魚ごっこ、やさしさに包まれたなら、スローなブギにしてくれ、などなど。
永積タカシのサヨナラColorは泣けた。
せつなさと優しさ、ご機嫌なロックンロールと軽妙なトークを織り交ぜて、リクオのライブが進んで行く。
アンコールの最後の曲。驚いた。
「胸が痛いよ」だ。
清志郎との共作曲。昔リクオがピアニカやアコーディオンなども弾いて、スタイルを模索していた時期の曲だ。
郡山でも、20年近く前に今はなきライブハウス「COVERS」に来ていたころ、この曲は良く歌われていた。胸が痛いよと、Bring it on home to me。
リクオと言うと、今でもこの2曲を思い出す。でも、最近のライブではゼンゼン歌わなかった。
この曲を離れていた理由、また歌い始めた理由。
さらりと話し、リクオは歌い始めた。
良い曲を良いアーティストが、ありったけのエモーションを込めて歌う。
感動。そう言ってしまえばあまりに短い。でも、この日もリクオのライブで体験した感動は、ほかに言葉にならない。
始めて「胸が痛いよ」を聞いた時は、ぼくはまだ20代だった。あれからずいぶん時間が経ったけど、この曲の歌い出しを聞いた瞬間に感じる気持ちは、あのころとまったく同じだった。
この人はどこまで成長して行くんだろう。どこまですばらしい音楽を奏で続けるんだろう。
疲れを押して出かけて良かった。
ニューアルバムにサインをしてもらい、記念写真を撮り(ミーハーですね)、帰ってきた。
ぼくも妻も体調がよければ打ち上げに参加したかったんだけど、まぁまた次のチャンスを待ちましょう。
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