AAネームは短めに
AAでは各自が好きな名前を名乗っている。
本名の一部を名乗っている人もいれば、ゼンゼンちがう名前を使っている人もいる。
かくいう自分も、本名とはまったく関連のない「カオル」を名乗っている。
本名と違うことで不便なこともあるし、便利なこともある。
昔AAに来たばかりの時は「最初は奇抜な名前を名乗っていても、そのうち本名になってくる」と聞いた。
たしかに先行く仲間は本名、あるいはその一部を使っている人が多い印象だ。
でも、本名とは違う人も多い。
もともとAA発祥の地米国では、姓名の名だけを用いて、本名とまったく違う名前を名乗る習慣はないそうだ。
ただ名だけだと区別がつきにくいので、Bill W.のように名前+姓のイニシャルにしているらしい。
この辺、ひいらぎさんのサイトに詳しい。
リンク貼っちゃお。
「ニックネームがAAの特長なのではありません。アノニミティ(無名性)がAAの特長なのです」と言う意見、同意。
ぼくは、奇妙な名前、あだ名を名乗るのは、日本のAAの特徴として許容すべき範囲だと思う。
もし本名の一部を名乗る慣習が強かったら、たとえそれが強制でなくとも、ぼくはAAにつながっていなかった気がする。
AAに来たばかりのころは恐れが強くて、自意識過剰だった。
名前の一部を名乗ることで自分の職業や社会的なバックボーンががばれるかと考えると、とても恐ろしかった。
カオルという名前を名乗るようになるまで、2週間か3週間くらい、ぼくは名無しのままミーティングに来ていた。それくらい、名前を名乗ることが怖かった。
もしそのころに本名の一部を名乗れと言われていたら、ぼくはAAを去っていたと思う。
そう言うワケだから、仲間が「フライパン」でも「ミッキーマウス」でも、ぼくは気にしない。
ただ個人的に思うのは、あまり長い名前はやめてほしいのです。
ある仲間の名前は、数えてみたら16文字だった。
マリー・アントワネットの本名はマリー・アントワネット・ジョゼファ・ジャンヌ・ドゥ・ロレーヌ・ドートゥリシュだけど、こんなに長いと、とても覚え切れない。
毎日会っているならまだしも、たまにしか来ない仲間だとまったく思い出せない。
覚え切れないし、そもそも話しかけられない。長い名前の一部分だけを呼ぶとしても、どこを呼んでいいのやらサッパリ分からない。
名前が長過ぎるせいで、話しかけたいのに、きっかけを失ってしまう。あああ。
ニックネームはせいぜい5文字。
長くても7文字程度にまとめて欲しいと、記憶力の衰えを痛感する40代は、隅っこでそっと考えるのです。
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