荒吐10、感想その1
桜が舞い散る荒吐は06以来。年々開花日が早まってきて、もう荒吐で桜を見ることはないと思っていただけに、何ともうれしい。
1日目、6時に郡山を出発。当然のように東北道の福島トンネル手前から大渋滞。本宮から福島飯坂まで1時間。このペースだと間に合わないかも・・・と思ったが、その後はスムーズに流れ、8時前にはキャンプサイトの行列に並ぶことができた。
風の草原は、予想以上に広くて気持ちが良かった。蔵王だろうか、山の頂も見える。
メインステージへの途中には、ナチュラル系のお店が立ち並ぶ。フジロックのヘブンステージのようだ。
素早くテントを立てたが、10時開始のバンドには間に合わなかった。
あわてても仕方ない。まずは川崎町ブースで、はっと汁、煮玉子、舞茸ご飯をいただく。2年ぶり、荒吐に来たんだと実感。
予定通りにステージを見て回る。
サニーデイサービス→OKAMOTO'S→チャボ→KING&PRINCE (YO-KING&堂島孝平) →うつみようこ & YOKOLOCO BAND→ SION→ROCK'N'ROLL GYPSIES→ パスカルズ→ハリー
サニー・デイ、すごく良かった。フェスでは曽我部バンドを見てきただけに、あのリリカルなサニーデイサービスはもうなくなってしまったんだろうなと思っていたけど、そんなことはなかった。
ファルセットは出ないけれど、「恋に落ちたら」を演奏するサニー・デイ・サービスは、まさにあの当時のサニー・デイ・サービスだった。
新曲も含め、リリカルで繊細で昭和の私小説のようなサニー・デイの世界、曽我部の詩世界は健在だった。荒吐の青空の下で聞くこの感じ。ああまさに、これが野外フェスの醍醐味。
OKAMOTO'Sはミック・ジャガーかイギー・ポップかと思うようなテンションの高いボーカル。ハーフだろうか、日本人離れしたイケメン君である。ガレージパンクぽいサウンド、バンドも大暴れ。
いいねぇ。
うつみようこ、SION、ジプシーズは相変わらず渋いサウンドを聞かせてくれた。
うつみようこ&YOKOLOCO BANDは最初に見たときとゼンゼン変わらない。歳を取らないのかしら、この人たちは。
今回は天候にめぐまれ、とてもいい雰囲気。
入場者数は増えているはずだが、キャンプサイトを場内から外した分、スペースにゆとりを感じた。
桜の下でシートを広げて青空を見上げていると、何とも言えないしあわせな気分。
つかもう花見ですね。花見フェス。ピース。
パスカルズは昭和のアバンギャルドバンドがタイムスリップしたようで面白かった。自分も昔、この手のアバンギャルドな大人数バンドにちらっと参加したことがある。その時代の雰囲気そのまんま。
「さかさまになった段々畑」の繰り返しがいまも頭にこびりついています。たまの世界。そう言えば石川氏、夜の荒吐の寒さの中で、水着(女性用ワンピース)一枚で寒くなかったんだろうか。笑顔で踊っていたが。
ハリーは、酔っていたんだろうか。酒が抜けてないって言っていたが。ふらふらして足下がおぼつかない。
演奏の方はしっかりしていたんだが、ハリーのふらふらぶりが気になってそっちにばかり気が行ってしまった。今回はスライダーズのナンバーはなし。
「北のまほろばを行く」は、楽しみにしていたのだが、残念ながら見れなかった。体力が尽きたのと寒さとで、いちどテントに戻ったらそのまま寝てしまった。妻はひとりで最後まで見ていたとのこと。あああ山口洋ソロが見たかったのにー。東京シティ・ヒエラルキー、聞きたかったな。
日中は暖かかったが、やはり夜は極寒。
疲れと寒さで、寝袋に入り込むなり寝てしまった。遠くから山口洋の歌声を聴きながら眠りにつく。
つづく。
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