見てきましたボブ・ディラン
てなわけで、見てきました。ボブ・ディラン大先生。
3月26日、ZEPP東京。
ぼくが見るのは前々回の来日以来だから、16年ぶり。
自分も歳を取ったが、ディラン先生も歳を取った。御年68歳。
今回はライブハウスツアーと言うことで、期待して行きました。
客は予想にたがわず年齢層高め。
会社帰りのサラリーマン風の方から「ディラン聴いていたらちょっと人生ヨレちゃいました」風な年配の方もたくさんいらっしゃって、非常におもしろい。
こう言ってはナンですが、AAミーティングっぽい雰囲気の客層である。味のある気な人が多い。
あいにくの雨だが早めに到着、日替わり限定Tシャツもゲット。
キアイを入れてチケットを入手した甲斐があり、会場オープン後は中央ほぼ3列目を確保。ステージまでの距離が短く、金色のオスカー像もつぶさに見える。意外に小さいのね、オスカー像。
で、ライブ。
相変わらずこのおじさん、機嫌が良いのか悪いのか、乗ってるのかそうでないのか分かりづらい。
淡々とライブが進むかと思ったら。
2曲目から急に笑顔が多くなる。「レイ・レディ・レイ」そう歌って両手を広げ、にっと笑う。
えええ!ディランがニコニコ笑ってライブ?!
ビックリした。
中盤から後半も、ニコニコしてドラムの人と微笑みあったり。
ポーカーフェイスで感情を出さずに曲に集中するイメージがあったのだが。
ライブ自体は、もうディラン先生のライブってことで、それだけで満足でした。
ぼくは最近の曲はあまりよく分からないけれど、ディランがレイドバックして演奏力のあるメンバーと曲を演奏してるってだけで感無量。
イケメンギタリスト、チャーリー・セクストンのギターの音量が小さくて聞き取りづらかったのが残念。指の動きを見ていると、かなり流麗なオブリガードを弾いているっぽいんだけど。
ハイウェイ61、ライク・ア・ローリングストーン、痩せた男のバラッド、そして風に吹かれて。
往年の名曲をディラン節で歌うディラン先生は、何とも言えずかっこよかったです。
こびない。
アレンジもメロディも変えまくって、風に吹かれてなんて最後のコーラスでやっと分かった。ヒット曲を分かりやすいアレンジで連発するなんてことは絶対やらない。
幾つになっても「オレはオレだぜ」って感じで、誇り高く気難しい父つぁんで、イヤうれしかったな。
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コメント
いきなりですが…
羨ましぃ〜!
たくさんのCDが酒に消えましたが(笑)
何故かデュランは残ってて今でもたまに聞きます。歌詞カードを見ながら聞きますが…訳が分からない(笑)
よく酒を飲みながら「ライク・ア・ローリング・ストーン」聞いて泣いてました(笑)
「どんな気がする
ひとりぼっちで
かえりみちのないことは
ぜんぜん知られぬ
ころがる石のようなことは」…今でも泣けるなぁ〜
あと俺は外タレ見たことないんです
生きてるうちにストーンズとガンズとデュランは見てみたいなぁ〜
あとトム・ウェイツも
最近気付いたんですが
AAのメンバーの生きかたはパンクだったんですね(笑)他人を傷付け自分を傷付け誰にも相手にされず、唾を吐いて酒を煽る…だからAAに辿り着いた人達は美しい
ドブネズミのような写真に写らない美しさ…
俺決まった…(笑)
明日…今日かステップの手渡しお願いしま〜す!
投稿: 下衆ヤバ夫 | 2010年3月30日 (火) 01:49
下衆ヤバ夫さん、こんばんは。
(しかしすごいネーミングですね)
孤高の詩人、ボブ・ディラン。
フォークだロックだといったジャンルを超えた所で、彼の表現は一貫していました。
でもときにトラッド・フォークに走ってみたり、宗教色の強いアルバムを作ってみたり、彼なりのトレンドがあったようです。
何を考えているか分からない、神格化されやすい彼ですが、実は人間臭い、迷ったり試行錯誤したりしながら音楽を追求する等身大のアーティストだと言う気がします。
ディランに関するみうらじゅん氏の言葉が好きです。
「「もしディランのアルバムをどれか一枚聴こうと思うなら、ディランが今の自分と同い歳の時に作ったアルバムを聴け」(ウィキペディア)
>ドブネズミのような写真に写らない美しさ…
>俺決まった…(笑)
だいじょうぶ。ぼくらはみんな輝いています。
Well we all shine on.
Like the moon and the stars and the sun.
投稿: カオル | 2010年4月 4日 (日) 21:32