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2009年11月20日 (金)

ときどきガツンとやられた方がいい

仕事関係の話。

文章を書いて、ある公募に投稿した。
自信はあった。
準備には時間をかけたし、適度にオリジナリティもあり、かつトレンドも外さない。
何よりオレは文章が得意だ。
この企画なら通って当然だ。カンペキだ。通らないはずがない。
支社トップにも見せたし、チームメンバーからも異論はない。
上出来だ。通って当然だ。早く掲載紙が送られてこないかな。

が。

結果はぼろぼろ。
ボツではないものの、こてんぱんに審査され、厳しい指摘事項が山ほど添付されて送り返されてきた。
一瞬にして平静を失うオレ。
反射的に、オレは心の中で審査員を罵倒した。
くそったれ。枝葉末節にこだわってダメ出しをしやがって。ちくしょう。ちくしょう。
次に添削をしてくれた支社トップを恨んだ。
整合性に欠ける添削をしやがって。そのせいでケチがついた。頼むんじゃなかった。
最後に自分を哀れんだ。
オレはもうダメだ。全国レベルでは通じないんだ。しょせんは井の中の蛙、イナカの支社でちやほやされて天狗になっていただけなんだ。何の才能も職能もないんだ。もうダメだ。

帰って妻に報告した。例の件、ダメだったんだ。もうおしまいだよ。
妻はこう言った。
「よかったじゃないの」と。

一晩考えた。ステップ3の祈りとステップ7の祈りと平安の祈りを唱えた。
やっと少し落ち着いた。
妻の意見は、実に正しい。
人生はもちろん、連戦連勝とは行かない。一生懸命真面目に取り組んでも、結果が出ないことがある。むしろ人生はそう言う事態の連続だ。
けど、井の中の蛙になってしまうとそんな当たり前のことも分からなくなる。支社という競争のない環境にいて大事にされていることと公募に受かることとは、もちろんまったく何の関係もない。

酒が止まって8年。生きづらさは少なくなってきた。感謝している。
でも色んなことが順調で何の「トゲ」もないと、少しずつ高慢で有力になってしまう。
順風満帆は「当然のこと」じゃない。それは得難いこと、ありがたいことなんだ。
そんなことも忘れるオレは、ときどき鼻っ柱をガツンとやられた方がいい。

もちろん審査員はきちんと審査をしただけ。
支社トップはぼくに頼まれて添削しただけ。
感謝されこそすれ、不平を言われる筋合いはない。
もちろん公募に添削が入ったことは、ぼく自身の人間性とは何の関係もない。
自分を卑下したり憐れむ必要もない。

人間の判断には感情が入る。自尊心が低いと、ちょっとダメ出しや異論を加えられただけでぼろぼろに傷ついてしまう。傷ついて相手に怒り、逆恨みしてしまう。
成長や成功のチャンスを、行き過ぎた安全本能、防衛本能が破壊してしまう。

正直、まだ再投稿の手直しに取り組む気にはなれない。
でも、たぶん来週には気を取り直し、また始めているだろう。
考えてみたら、この手の応募は初めてだった。初めてでいきなり100点満点なんて行くわけがないよな、ふつう。
妻の言う通りだ。
高慢の罠、増長の罠。
こてんぱんの添削、神さま、これもまた恵みだ。

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