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2009年11月30日 (月)

崖っぷちの日々

きのうのOSMの話、続き。
関係者のスピーチのコーナーがあった。
お世話になったクリニックのスタッフの方が話をした。
最後に彼女はこう言った。
「みなさん、ぎりぎりの、崖っぷちの日々を過ごしていらっしゃると思いますが・・・」
細かい文脈は忘れたが、その言葉が印象に残った。

聞いた瞬間は、軽い反発を覚えた。
いや、別にオレいまそんな崖っぷちじゃないし。飲まないで安定して暮らしてるし。
崖っぷちの日々と言う言葉を、何だか他人事のように関係者に言われた気がした。

が、しばらくしてハッとした。
オレはいまだって崖っぷちじゃないか、と。

飲まないで生きていられるのは、僥倖に過ぎない。
BBにも書いてあるとおり、アルコホリズムという病を執行猶予されているに過ぎない。
飲まないで生きていられたのは、いられるのは、道を照らしてもらっていたからだ。
ぼくはただ、照らしてもらった道を歩いてきただけだ。
崖っぷちを歩いていることには何の変わりもない。
そんなことも忘れていたなんて。
彼女の言葉に反発を覚えたのは、ぼくの危機意識がいつの間にか薄れてきていることにほかならない。

Living on the edge.
その通りだ。
断崖の下はアルコールの海。落ちればおぼれて死ぬしかない。
ぼくはいまも崖っぷちを歩いている。
神が照らしてくれている道を、仲間の足跡をたどって歩いていく。
近道なんてない。
愚直に歩いていく。

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2009年11月29日 (日)

福島のOSM

きょうはAA福島GのOSMに参加してきた。
福島G、いつもお世話になっているがOSMは初参加。
ふだん少人数のまったりミーティングだから、OSMもその延長だろうと予想していたらビックリ。
会場から溢れんばかりの大人数。仙台や新潟の仲間も来ていた。
AAメンバーのみならず、家族の方もいらっしゃっていた。おおお。

お昼は福島Gの仲間が作ってくれた豚汁や仲間の持参したおにぎりのおすそ分けなど、みなでテーブルを囲んでわいわいと楽しくいただく。
家族の方が作ってきてくれたお赤飯のおにぎりも、勧められるままにいただく。さらに、特に勧められなかったにも関わらずお代わりもいただく。
美味しゅうございました。ありがとうございました。

午後は4つの班に分かれてミーティング。
初めて会う仲間、ふだん会えない仲間の話など、大いに触発された。
福島Gのあたたかい雰囲気そのままに、大人数だけれどもアットホームな、いい集まりでした。
ちょっとはしゃぎすぎたかな。
宿直明けだったんで、よけいハイになっていたかも。
回復はある。確かにある。あらためてそう感じた一日でした。

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2009年11月28日 (土)

虹だ!

今月はサッパリ走っていない。
暗くて寒い朝は、布団から抜け出すのがツライ。
何とかガンバって、ここ4日ほどは連続して走っている。
サボっていたツケは大きく、10キロ走っただけで息が上がってしまう。
それでも冷たい空気の中を走っていく。

きょうは虹に出会った。

Img_0171

バイパスを超えたあたりでふと振り返ると、空に虹が架かっていた。
暗い雲を切り裂くように、青空に向って虹が伸びていた。
またひとつ、こんな風景にも出会える。

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2009年11月26日 (木)

ネタ切れ

ここに来てネタ切れです。
書くことが何も思いつかない。
近ごろは仕事、ミーティング、ステップワークで時間がどんどん過ぎていく。
DAW関係とかギター関係はゼンゼンいじくっている時間なし。
充実した日々といえば充実してるんだけど、ものすごい早さで時間が過ぎていく。
日々の棚卸し、祈りを忘れないようにしないと。
あすは上司が午前中不在なので、早めに出勤。
おやすみなさーい。

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2009年11月24日 (火)

スポンシーとの対話

ここんところ、スポンシーと過ごしている時間が長い。
色んなことに気付かされる。
自分が飲んでいたころ。酒がなかなか止まらなかったころ。止まってからしばらくの間のころ。
スポンシーの話を聞いていると、やっぱり自分はろくでもないアル中だったことにあらためて気が付かされる。
相談を受けて「なんでそんなことに囚われるんだ」と頭を抱えることもしばしば。
でも考えてみたら、自分はもっとしょうもないことで頭を悩ませていた。
スポンシーとの対話から、自分が何もので、過去どうであったかを否が応でも気付かされる。
これもまた恵みナリ。

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2009年11月23日 (月)

荒吐10のHP

いつの間にか、来年2010年の荒吐ロックフェスのHPができていたんですね。

ARABAKI ROCK FEST.10

例年より1週間遅らせた、5月の第1土日。
去年は雨と寒さでたいへんだったらしいし、そうでなくとも例年日没後はたいへんな寒さ。
2ちゃんねるでもこの辺のことは毎年話題に取り上げられていたし、きっと問題点としてあがっていたのでしょう。
しかしこれで完全に「桜の舞い散るフェス」ではなくなりましたね。
まぁ年々桜の開花時期が早まってきているから、どっちみちここ何年かは桜が散っていたし。
不確定要素の大きい桜よりも、フェスとしてより快適な日程を選んだ、と言うことでしょうか。

荒吐はほかのフェストはちがう、通なアーティストが出る。
来年はどんなメンツがそろうのか、今から楽しみ。
リクオかふちがみとふなと希望。
そうそう、きっと何らかの形で清志郎トリビュート企画はあるだろうな。
それも期待です。

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2009年11月20日 (金)

ときどきガツンとやられた方がいい

仕事関係の話。

文章を書いて、ある公募に投稿した。
自信はあった。
準備には時間をかけたし、適度にオリジナリティもあり、かつトレンドも外さない。
何よりオレは文章が得意だ。
この企画なら通って当然だ。カンペキだ。通らないはずがない。
支社トップにも見せたし、チームメンバーからも異論はない。
上出来だ。通って当然だ。早く掲載紙が送られてこないかな。

が。

結果はぼろぼろ。
ボツではないものの、こてんぱんに審査され、厳しい指摘事項が山ほど添付されて送り返されてきた。
一瞬にして平静を失うオレ。
反射的に、オレは心の中で審査員を罵倒した。
くそったれ。枝葉末節にこだわってダメ出しをしやがって。ちくしょう。ちくしょう。
次に添削をしてくれた支社トップを恨んだ。
整合性に欠ける添削をしやがって。そのせいでケチがついた。頼むんじゃなかった。
最後に自分を哀れんだ。
オレはもうダメだ。全国レベルでは通じないんだ。しょせんは井の中の蛙、イナカの支社でちやほやされて天狗になっていただけなんだ。何の才能も職能もないんだ。もうダメだ。

帰って妻に報告した。例の件、ダメだったんだ。もうおしまいだよ。
妻はこう言った。
「よかったじゃないの」と。

一晩考えた。ステップ3の祈りとステップ7の祈りと平安の祈りを唱えた。
やっと少し落ち着いた。
妻の意見は、実に正しい。
人生はもちろん、連戦連勝とは行かない。一生懸命真面目に取り組んでも、結果が出ないことがある。むしろ人生はそう言う事態の連続だ。
けど、井の中の蛙になってしまうとそんな当たり前のことも分からなくなる。支社という競争のない環境にいて大事にされていることと公募に受かることとは、もちろんまったく何の関係もない。

酒が止まって8年。生きづらさは少なくなってきた。感謝している。
でも色んなことが順調で何の「トゲ」もないと、少しずつ高慢で有力になってしまう。
順風満帆は「当然のこと」じゃない。それは得難いこと、ありがたいことなんだ。
そんなことも忘れるオレは、ときどき鼻っ柱をガツンとやられた方がいい。

もちろん審査員はきちんと審査をしただけ。
支社トップはぼくに頼まれて添削しただけ。
感謝されこそすれ、不平を言われる筋合いはない。
もちろん公募に添削が入ったことは、ぼく自身の人間性とは何の関係もない。
自分を卑下したり憐れむ必要もない。

人間の判断には感情が入る。自尊心が低いと、ちょっとダメ出しや異論を加えられただけでぼろぼろに傷ついてしまう。傷ついて相手に怒り、逆恨みしてしまう。
成長や成功のチャンスを、行き過ぎた安全本能、防衛本能が破壊してしまう。

正直、まだ再投稿の手直しに取り組む気にはなれない。
でも、たぶん来週には気を取り直し、また始めているだろう。
考えてみたら、この手の応募は初めてだった。初めてでいきなり100点満点なんて行くわけがないよな、ふつう。
妻の言う通りだ。
高慢の罠、増長の罠。
こてんぱんの添削、神さま、これもまた恵みだ。

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2009年11月19日 (木)

Native Instruments、4種類のピアノ音源発表

Native Instruments社から4種類のピアノ音源が発表になった。

BERLIN CONCERT GRAND
VIENNA CONCERT GRAND
NEW YORK CONCERT GRAND
UPRIGHT PIANO
の4種類。
これをバンドルしたAKOUSTIK PIANO BUNDLEもある。

Akoustik_piano_en_02
ん?
これってディスコンになったAKOUSTIK PIANOでは?

と思ったら、その通りでした。
ベルリンはBechstein D 280、ヴィエナはBoesendorfer 290、ニューヨークはConcert Grand D、アップライトはsteingraeber130。
単にプリセット4種類をバラして単品販売にして、KONTAKT専用音源にしただけのようです。
従来のAKOUSTIK PIANOだってKONTAKTで読み込めたし、イマイチ新しいピアノ音源のコンセプトが読めない。AKOUSTIK PIANOをディスコンにしなければよかったんじゃないのかと。
ちなみに従来版をKONTAKTで読み込むとこんな感じ。
091119akoustikpiano01
ひょっとしたらサンプリングし直したとかマッピングを見直したとか、細かいアップデートがあるのかも。

ちなみにNative Insturuments社のVSTiはKONTAKTだけでも十二分に使いでがあるので、なかなかほかの製品に食指が動かない。
せっかくのKOMPKETE6も、ほとんど使いこなせていない。がんばらなくっちゃなー。

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2009年11月18日 (水)

久しぶりのジョグ

ああっ!またジョグをサボっていた。
気が付いたら20日以上走っていない。
いかんいかん。
どうも最近身体が重たいと思った。
冬になるとなかなか明るくならないし、寒くて布団を出るのがツライ。
つい朝ランをサボりがち。例年、この辺から冬眠に入ってしまう。
せっかくついた走力が下がってしまうのはもったいない。

てなことで、けさはキアイを入れてジョグ。
外に飛び出すまではツライ。飛び出してからもしばらくはツライ。
でも、20分を過ぎると身体が温まってくる。頬をなでる冬の空気が気持ちいい。

これこれ、この感覚。
子供の頃の、冬の朝の登校途中の感覚。
冷たい空気と息の白さ、冷気の中に感じる身体の温かさ。きりっとした大気、澄んだ空気の中をクリアに伝わってくる物音。
自分の足音や息づかいさえ、からりと気持ちよく響き渡る。

10キロを57分で走る。
割と飛ばしたつもりだったけど、いつもより遅いペースだった。まぁ、リハビリランだから仕方ない。
今年は冬眠しないように、継続を目標にしよう。
ペースも距離もほどほどでいい。
続けること。あきらめないこと。

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2009年11月16日 (月)

ステップ9雑感

仲間と一緒にBBの読み合わせをやっている。
ステップ・ワークと言うんだろうか、最近では。
やるたびに思う。つくづく思う。自分が持っていないものは人に手渡せない、と。
自分が理解していないことは、当然ながら伝えようがない。
背伸びして知ったかぶりしても相手に伝わらない。言葉が空っぽなんだから当たり前だ。
理解していないことは、自分もよく分からない、と言うしかない。
それがイヤなら、何度もBBや12&12、ジョー・マキュー氏の赤本、緑本を徹底的に読み込むしかない。

本で勉強、と言うとまゆをひそめるひともいるかも知れない。
たしかにAAが目指すのは生きた信仰、生きた回復だ。
でも、過去の仲間の取り組み、AAのオリジナルの意図は、今となっては文章でしか知りようがない。
人伝え、口伝えはかならずノイズが入る。情報が劣化し、オリジナリティが少しずつ失われていく。
翻訳の問題を別にすれば、BBと12&12はオリジナルのままだ。
このテキストをもとに、世界中で多くの仲間が回復している。迷ったら原著に回帰するのは当然のことだとぼくは思う。

ステップ・ワークに取り組んでいると、色んなことに気が付く。
ステップ4は、ステップ3にすぐ続いて行わねばならない。

その決心にすぐ続いて、自分のなかにある、生きていくうえでの障害となってきたものに直面し、それを捨てるための絶え間ない努力をし、続けていかなければならない(アルコホーリクス・アノニマス p.92)

そう、「すぐ」続かないといけない。
決心をしたらすぐ行動に移さないと、決心の質が変わってしまう。
でもこんなこともぼくは分からなかった。行動のプログラムと言いながら、なぜ行動するのか、どんな行動をするのかも分かっていなかった。

そう考えてからは、ステップ3とステップ4は同じセッションでやるようにしてみた。
ステップ3を踏んだらすぐ、ステップ4の提案をする。
決心が鈍らないうちに。恐れが決心を後退させないうちに。
それでいいのかな。間違ってるかも知れない。その時はまた考えよう。

さてさて。
自分のステップもどんどん進めていこう。
仮スポンサーと打ち合わせした埋め合わせのリスト、方法を読み直して。
ステップ9の問題は恐れだと思う。ここでも恐れが壁になる。
でも恐れは亡霊だと先行く仲間たちは言っている。

何よりも必要なのは、勇気のなさから引き延ばしを摺ると言う態度は決して取らないと言う断固たる決意である。過去の自分の行ないの結果をすべて受け入れ、同時にほかの人たちが幸福になることにも責任を持つ心構えこそ、まさにステップ9の精神なのだ

イヤさらっと書いてあるけど、スゴいこと言ってくれてるわ。

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2009年11月14日 (土)

8年のバースデイ

きょうは自分のバースデイミーティングでした。
8年。
なんか照れ臭い感じ。仲間のバースデイはうれしいけど、自分のバースデイは妙にくすぐったい。
でも正直うれしい。仲間の手づくりケーキもうれしかった。
初めてAAにつながってから8年も経ったのが信じられない気持ち。
なんにも変わっていないようで、色んなことが変わった。
結婚したし、スノーボードやジョギングを始めたし、仕事もずいぶん広がった。
でもAAにつながり続けていることだけは、変わらない。
これからもミーティングに出続け、ステップを踏み続けるんだ。
仲間に感謝。AAとハイヤーパワーに感謝。

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2009年11月12日 (木)

twitter一段落

ここんとこ数日、twitterをおやすみしている。
便利なのよ、twitter。
情報は速いしコミュニケーションも取りたければ取れるし取りたくなければ取らないでいいし、人のつぶやきをボーッと見ているのは中毒になるような面白さがあるし。
でもね、フォロワーが増えてタイムライン(TM)がものすごい速さで流れるようになってくると、情報が追いきれなくなる。
根が神経質なモンだから、いちにちtwitterを休むと、翌日はTM全部に目を通さないと気が済まない。

これではイカン。
だんだん疲れてくる。無限のTM、無限のつぶやき。
twitterはツールであり、目的ではない。
twitterを使って生活を楽しむのであり、twitterのために生活に支障を来しては本末転倒である。まさにアディクションである。

数日離れてリフレッシュしたら、また復活しよう。
友人のつぶやきを眺めて、絡みたくなったら適当に絡むというあの「適当さ」はほんとうに楽しいんだけどね。

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2009年11月11日 (水)

ステップ9、埋め合わせに取り組む

埋め合わせに取り組んでいる。
恥ずかしい話だが、きちんと「埋め合わせに取り組む」と意識してやったことがなかった。
日々コミュニケーションを避けず、関係を良好に保ち続けるよう努力してれば、それでステップ9を踏んだと思っていた。
日々の安定した暮らし、落ち着いた関係こそが埋め合わせだ、と。
でも、やっぱりそれだけでは不十分だ。
自分の中の大掃除をやらなければ。
そうでなければ、いつまでも心の中にがらくたを抱えたままだ。

まず、同僚に対して行うことにした。
ときどきこのブログでも書いている、男性同僚A。
彼は飲んでいたころに傷つけた人ではない。
自分のこころの中には、彼に対する蔑みがあった。いまもある。そして実際に彼をないがしろにしたり、彼に相談すべきことを相談しなかったり、無視したりした。
忙しくてできなかったこともある。が、彼に対する怒りや蔑みから、意識的にそう振舞ったこともあった。
彼に対するネガティブな感情、囚われがいま現在、ぼく自身にあるのだ。

月曜の夕方、彼と二人きりになる機会があった。
いいチャンスだ。
率直に、彼に対して無礼な振舞いがあったことを詫びた。
配慮が至らず、非礼があったことを謝った。
自分の言葉遣いや態度が不快を与えているのではないか、申し訳ない、と。

彼は笑って、謝るにはおよばない。そう言った。
ぼくの方が忙しいんだろうから、余計な気遣いをさせてかえって済まなかった。そう言った。
その言葉を聞いた時、何とも形容のしようのない変化が起きた。

彼はもう、蔑みの対象ではなかった。
使えないやっかいものではなく、敬意を払うべき、愛すべき人物だった。
他人と自分のおろかさを許せる度量の深さを持つ、ひとりの人間だった。

そしてぼくの中から囚われが消えた。
彼に対する怒りや蔑みが消えた。
もう表面的に調子を合わせる必要はない。
彼とぼくは、より近しい関係になったと感じた。

これはすごいことだ。すばらしことだ。
彼との関係が改善しただけじゃない。囚われが消えたのだから。

うれしくて、涙が出そうなくらいだった。
彼に対するグチを、何時間妻に聞かせたことか。彼さえいなければいかにマシな職場になるかとどれだけ空想したことか。彼の病気が再発することさえひそかに願ったことか。そんなことを考える自分にどれだけ幻滅したことか。でもまた同じことをグルグルと考えずにはいられなかったことか。
そんな囚われが、わずか30分ほどの埋め合わせ、謝罪で解決したのだ。
すごい!

これは自己満足か?
そうかも知れない。
でも、この一歩がなければ彼との関係の本質的な改善はあり得ないだろう。
日々彼と仲良くしていても、ぼくの心の中の囚われは区切りがつかないままだったろう。
ステップ9のこの一歩が、新しい関係の礎となるんだ。

ぼくは愚かだ。
きっとまた同じ過ちを繰り返すだろう。
日々の暮らしの中で、彼に対する感謝と尊敬の念を忘れて、また蔑みはじめるだろう。
だから日々の棚卸しを続けよう。
日々の自分を振り返り、自我の暴走を見張るんだ。

まだまだ埋め合わせは始まったばかりだ。
「この行程を労を惜しまず念入りにやっていると、半分も終わらないうちにあなたはビックリするようになる」
その通りだった。
半分どころか、第一歩にして驚いた。
このまま勢いに乗っていこう。ステップ9をやり続けるんだ。恐れずに、徹底して。

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2009年11月10日 (火)

20年ぶりのSIONのライブ

おとといの11月8日、シオンのライブに行ってきた。
かっこよかった。
20年ぶりに見たシオンは年とってオッチャンになっていたけど、昔のままだった。
かっこよくて、自然体で、日々の気持ちを正直につづった歌はどれも胸に染みた。
昔の曲はあまりやらなかった。「俺の声」と「12月」くらい。
でも、選曲なんてどうでもよかった。
シオンがシオンの歌を歌う。それだけでよかった。
彼の歌を聞くと、自分がいちばん孤独だったころのことを思い出す。
いちばん孤独で、何も持っていなかったころ。
どのドアが出口なのかまったく分からなかったころ。
出口が何なのかも分からなくなっていたころ。

「12月」はいちばん好きな歌だ。
昔路上で歌っていたころ、かならずこの曲は歌った。
吐く息が凍るような真冬、誰もいない地下道、切れかけた蛍光灯が点滅する真夜中、たったひとりで歌った。
12月。12月。
1月になっても2月になっても、雪が溶けて春から夏に季節が変わっていっても、ぼくの「12月」は終わらなかった。いつまで経っても。

いまでもこの曲がふと頭をよぎる。

あちこちから思い出したようにジョンの声。そしてオレときたらいつもこの頃になると、何かやり残したようなやわらかな後悔をする

アンコールでこの曲を、ささやくように歌ったシオン。
ステージの上でスポットライトを浴びて歌う彼も、色んな20年があったんだろうな。
彼の手にはもう酒の入ったグラスはない。ミネラル・ウォーターのペットボトルだけだ。
客席のぼくの手にも、もう酒瓶はない。同じように、ミネラル・ウォーターのペットボトルをぶら下げている。

いろいろ感傷的な気分になった一夜でした。
それはともかくシオン、アーティストとしては格段に進歩していた。表現力が円熟の極みに達している。
迷い、立ち止まった日々も決して無駄じゃなかったんだな、きっと。
オレもがんばらなきゃな。

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2009年11月 9日 (月)

Let's do 12 step work.

先日の第3回依存症からの回復研究集会の感想。続き。

12ステップはやっぱり効くということ。
そして、当たり前だけど、やらなければ効かないということ。
12ステップが自分の問題のすべてを解決してくれるとは限らない。
でも、取り組まなければ何も変わらない。
取り組めば変わる、かならず。

そう確信させてくれるだけの「何か」が、たしかにあの集会にはあった。
「ビッグブックのスポンサーシップ」形式に対するネガティブな意見もある。
イージーな方法で短期間にステップを踏んで、しかもAAの出版物ではないテキストを使って、それで回復した気になるなんてとんでもない。
そう言う意見だ。
もっともだと思う。
でも、旧来の取り組みではステップが途中で止まってしまったり、曲解したままソーバーが長くなってしまう可能性がある。
ビッグブックのスポンサーシップ形式は、単に入り口であり、始まりに過ぎない。
ステップを使って生きていくための、分かりやすく楽しい入門編なんだと思う。

ステップは道具だ。
回復し、じっさいに「飲まない生き方」を生きていくために必要なツールだ。
道具は使ってこそ意味がある。仲間が言っていた。ホーキやちり取りと同じ、毎日使う道具なんだ、と。
だったらどんどん使わなければ意味がない。
パソコンと同じだ。
いくら言いパソコン教室に通って、すばらしいインストラクターといっしょに教習をやったって、家に帰ってパソコンを開かなければ、あっという間に使い方を忘れてしまう。
日々パソコンを使えば、やり方にも慣れ、うまく使えるようになる。そこで得た知識やTIPSを人に渡すことで、よりいっそう知識が増え、熟練する。仲間と共有することで、深みが増す。

後藤先生が今年のアルコール関連問題学会で開いたセッションは「楽しい棚卸し」と言うそうだ。
そう、棚卸しは楽しい。
自分の間違いに気付き、軌道修正し、生き方を変えていくのは楽しく有意義なことだ。
ステップにはそう言う楽しさがある。

自分のステップワークは、9の前で止まっている。
再開しなくっちゃ。
日々ステップを使って生きていこう。
毎年、この集会は大きな何かをもらえる。行って良かったよ。ホント。

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2009年11月 7日 (土)

第3回依存症からの回復研究集会を終えて

第3回依存症からの回復研究集会に参加してきた。
良い集会だった。
12ステッププログラムを使っている色んなアディクショングループ、家族グループが勢ぞろい。
グループの垣根を越えたスポンサーシップの実例を、たくさん見ることができた。
去年の集会でも見れたんだけど、今年はさらに発展、定着している印象だった。

古いステップのやり方の善し悪し、ビッグブックのスポンサーシップ形式の善し悪し、そう言う議論の段階は越えたな、と感じた。
着実に新世代は誕生している。そしてステップを踏み、回復の道を辿っている。
今日の集会では、多くのステップ9の話を聞くことができた。
実際に埋め合わせをどう行ったか、そして結果どう変化したか。
ステップは踏み方の問題ではなく、ステップを踏んだ結果、自分の生き方をどう変えてもらったか、霊的な目覚めを経験したか、が大事なんだと思う。
そしてステップを踏んだという手応えは、希望と共に次の世代に受け継がれていく。

ぼくも午後の時間に少し話させてもらった。
ぼくの地区では、スポンサーシップはそれほど盛んではない。

昔の「提案という名の強制」式スポンサーシップのネガティブなイメージが口伝えで広まっているせいもある。
先行く仲間が「スポンサーがいなくてもなんとかなっている」と言い、新しい仲間がそれを鵜呑みにするせいもある。
オレはステップをやっている、と言う先行く仲間が少ないのもある。
色んな事情が複合している。
ステップを踏まないままフェローシップだけで2,3年のソーバーを得たら、たしかにいまさらスポンサーを見つけてステップを踏もうという気持ちにはなれないかも知れない。

でもきょう、はっきりと分かった。
ステップは、伝えていかなければ意味がないのだ。
最後に仲間が言っていた。ステップは生ものだ、と。
どんどん手渡していかなければ、腐っていってしまう。と。
そうなのだ。
自分が受け取ったら、日々それを使い、ブラッシュアップし、新しい仲間に手渡していく。
道具と一緒だ。
大事に押入れにしまっていたら腐ってしまう。
使い、手渡していくことで自分のソブラエティを伸ばしていくことができるんだ。

涙あり、笑いあり、良い集会だった。
ひいらぎさんにもお会いできたし、良い一日だった。
さて、きょう得られた気付きも、手渡していかねば腐ってしまう。
どんどん使っていこう。どんどん手渡していこう。

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2009年11月 6日 (金)

MacでWindowsはつらいよ・parallels desktop5

Macユーザに取って永遠の課題、Windowsとの互換性。
共存と言っても良いかも知れない。
いかにWindowsユーザとデータをやり取りするか、あるいはWindowsアプリケーションを使うか。
紆余曲折の末、やっぱり「ヴァーチャルマシンを使う」と言う選択肢に落ち着いた。
MacBook ProとWindowsマシンを同時に持ち歩くのはどう考えても不可能だ。
で、ヴァーチャルマシン。
parallels desktop4を使っていたが、どうにもこうにも遅い。
まるで粘土の中を泳いでいるかのごとき動作の鈍さ。実用不可。

VMware Fusionのメジャーアップデートのアナウンス。
バージョンが上がって、3になるそう。なんとライバルparallel desktopのWindows環境をそのまま引き継げるという。
すばらしい。これにするか。

で。
案の定ダメでした。parallelのWindows環境をインポートする段階で「インポートできません」のメッセージ。あああ。
しかも引き継ぎ作業に何十分もかけた、その最後の段階でこのメッセージ。一気にテンションが下がる。
イヤになってメールチェックをしていると、悪魔のささやきのごときメールが。
そう、parallels社から、バージョンアップのお知らせ。新製品のparallels desktop5は、何とバージョン4に比べて300%のスピードアップだと言う。
バージョンアップ料金、$49。
一瞬「もう少しFusionでがんばってからでも・・・」と思ったが、300%アップの魅力に速攻で屈する。

で、バージョンアップ。
いよいよ300%アップが体感できるのね、と思いながらインストール、起動。
WindowsXP、起動せず。
「ご迷惑をおかけしております。Windowsが正しく開始できませんでした」の文字。
セーフモードを選択しても通常起動を選択しても、まったく起動しない。
がーん。
Fusion3もダメでparallels desktop5もダメ。いまさらもとの4にも戻せない。
ど、どうしたら。

ネットで調べて、何とか解決。

1.ヴァーチャルマシンをストップ。
2.parallels desktopを起動。
3.virtual machineメニューからconfigureを選択。
4.processorsを1に設定。
5.Windowsを起動。
6.正常起動を確認したら、もう一度Windowsを終了。
7.3,4の手順でprocessorsを2に戻す。

これで解決しました。
ホッ。
イヤしかしぎょっとしたッス。Windows環境にもそれなりにいろいろインストールしてあるんで、全部消えたらどうしようかと思った。
ヨカッタヨカッタ。

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2009年11月 5日 (木)

ミドリのライブ

きのうはミドリのライブに行ってきた。
対バンありで、最初はMO'SOME TONEBENDER、続いてミドリ。
会場は郡山#9。移転後に訪れるのは初めてだ。
もとの東北書店のレイアウトをうまく使ってライブハウスにしてある。
もう少し大きめのフロアになるかと思ったが、あまり広くなっていないのは意外だった。

MO'SOME TONEBENDERは、正直イマイチだった。
音が悪いせいだろうか。コンプかリミッターで潰した、耳詰まりのような音の塊だった。ボーカルもよく聞こえず、各パートの分離も悪い。
歌詞が聞き取れた最後の曲は良かった。バンドを見に行ってみんな輝いていたけど、自分はフロアの後に突っ立ていて・・・みたいな内容。
ダークで哀しくて、今の自分の気持ちにシンクロしてきた。

待望のミドリは、相変わらず破天荒なステージでした。
目のまわりを真っ黒に塗ったまり子は暴れ回り、客に髪や顔を触られ、ステージからフロアを踊り出し。
まり子のエキセントリックさばかりに注目が集まりがちだけど、このバンドの強みはアンサンブルだと思う。とくにリズム体の強さ。ビートの強靭さ。バンドの一体感。
基本は轟音なんだけど、単なるノイズではなく「音楽」として成立するために不可欠な要素がちゃんとそろっている。そこがいい。
ウッドベースとドラムの繰り出すビートに時に美しく、時にアバンギャルドなキーボードがからみつき、まり子の轟音ギターと挑発的なステージングが繰り広げられる。
荒吐で見た時よりもバンドとしての完成度の高い、良いライブでした。
つくづく、歌詞がほとんど聞き取れなかったのが残念。
あ、まり子が紹介していた曲名は良かったな。

「さよなら、パーフェクトワールド」

いいタイトルじゃないか。
さよなら、パーフェクトワールド。

気分がダウン気味だったのがつくづく残念。あああ。
曲として頭に残っていたのが、開演前に流れていたSuicideのGhost Riderだけという自分が情けない。

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2009年11月 2日 (月)

11月だよ

気が付けばもう11月だ。
今年もあと2か月を切った。
やり残したことがたくさんある。
本も読んでない、ステップの手渡しも途中だし、自分の埋め合わせの作業も途中で止まっている。
仮スポンサーとも連絡が途絶えている。
本部の仕事も手を付けなければ。

いかんいかん。

焦っても仕方ない。
自分には限られた能力と限られた時間しかない。
できなかったことを悔やむのではなく、成すことができたことを感謝しよう。

しかし歳を取るにつれ、あっという間に一年が飛び去っていく。
時間はだいじだよ。ホント。

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