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2009年7月30日 (木)

忌野清志郎スペシャル・メッセージ・オーケストラ

あちこちの掲示板を見ると、好意的な意見と批判的な意見と、両方あるようだ。
清志郎のいないステージにビデオで清志郎の声、映像が流れ、客が清志郎の名を叫ぶ。
映像に合わせて演奏するバンド。
それを「空虚だ」「気持ち悪い」と言う意見も分からないでもない。

でも、日高氏が言っていたようにこれは「青山ロックンロール・ショウ」の苗場版なんだ。
苗場ロックンロール・ショウ。
そう、清志郎の葬儀式の苗場版なのである。
だから彼の映像を流し、故人の遺志を語り、業績をたたえ、残されたものへ遺志を語り継いでいく。

それはわれわれが彼の死を受け入れるために必要な儀式であり、彼のメッセージを風化させず、語り継いでいくために必要な行為でもある。

清志郎は亡くなった。もう戻らない。

その事実が,彼の空白があまりに巨大なため、われわれは茫然と立ち尽くしてしまう。
だからわれわれは次の一歩を踏み出すために、清志郎の死という事実を受け入れていかねばならない。
主催も,多くのフジロッカーズたちも。
そのために、青山ロックンロールショウの苗場版が用意されたんだと思う。

画面に清志郎の映像が映る。あの、誰にもまねできない歌声が、苗場に響き渡る。
ステージの上にはチャボが、泉谷が、三宅が、数々の盟友たちがいる。
ファンの声援と絶叫が、暗くなった苗場の山々に響き渡る。

それだけで十分だった。それだけで胸がいっぱいだった。
苗場で清志郎と盟友たちと一緒に歌えただけで、それだけで今回のフジロックに参加した甲斐があった。

「いいことばかりはありゃしない」。
チャボはいつものように、サビの前でそっと立ち位置をずらして、清志郎に場所を空けた。

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