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2009年4月20日 (月)

ステップ4,5

ステップ4,5をやってきた。

棚卸し表を書くのは、これで3回目になる。
一度目は最初のバースデイの直前。マイスポンサーの提案に従って棚卸し表を書いた。
毎日少しずつ、過去の自分の行動を思いつくままに書いていった。
飲んでいたころの自分を追体験する。
怒り、哀しみ、絶望、孤独などの感情を思い起こし、自分が傷つけた人、恨み、怒りや恐れなどのさまざまなことを掘り起こした。
過去の追体験。ネガティブな感情をたっぷり味わう。泣きたいような、胸が潰れるような思い。なかなか作業は進まなかった。
辛かった分、終わった時の達成感もひとしおだったことを憶えている。
そしてノートを前に、自分の過去をスポンサーに洗いざらし話しているうちに、何かよく分からないけれど気持ちが晴れてきたのを憶えている。

2回目は去年の初め頃。
1回目と同様に、過去の自分の行動をキャンパスノートに書き始めた。
書いているうちに辛くなってきて、結局2回目の棚卸し表は未完に終わった。
自主的に始めたことなので、書き始めたことも挫折したことも誰にも知らせないままだった。

3回目になる今回は、BBのスポンサーシップに沿ったやり方だ。
仮のスポンサーの提案に従って、棚卸し表を埋めていった。
恨みのリスト、恐れのリスト、セックスの棚卸し。
あらかじめ決められた表を使う点もユニークだが、マス目を「縦に埋めていく」というのがおもしろい。
たしかにこの方法だと、さほど苦しまなくて済む。
そもそも棚卸しの目的は、自分の過ちの本質を見つけることだ。
恨みを持った相手は誰か。なぜ恨んだのか。それは自分のなにを脅かされたからなのか。自分の過ちの本質はなんなのか。
過去を追体験し、再構築し、カタルシスを得る。それはそれですばらしいことだが、棚卸しの本当の目的ではないのだと思う。
今回、棚卸し表を無事に作り終えることができた。借りスポンサーに提案されたとおり、縦に書き始めたらすらすらとできあがった。
二晩で完成。実質は5時間と言ったところか。
5時間で書いた棚卸し表に意味があるのか?ぼくはあると思う。
時間は関係ない。棚卸し表を書くのは3回目だし、過去のさまざまな出来事も日々のミーティングで話し続けてある程度整理できている。
集中してやれば5時間で十分だと思う。

仮スポンサーにそれを見てもらい、一緒に点検した。
第1欄と第2欄(相手、理由)を点検し、3欄と4欄に進んでいく。自分の問題点のパターンが見えてくる。なにが脅かされていたのか、なにが自分の過ち、欠点の本質だったのか。

閉じていたものが開いていく感覚。
見えなかったものが、やっと目が慣れて見えてきたような感覚。
胸のつかえが取れていく。

初めての棚卸しのときとはまた違う、かちりと鍵が合ったような不思議な体験だった。

神を信じるか?信じる。もちろん。
外側ではなく、内側に。
いつもそこにある。
望めばその意志を知ることができるんだ。

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コメント

smile
お疲れ様でした。
>かちりと鍵が合ったような
いい表現ですね。
僕も、そうそうその通り
と思いました。(笑)
よかったですね。

投稿: みつる | 2009年4月21日 (火) 05:48

みつるさん

ありがとうございます。
すごくよい気付きをいただきました。
ステップは奥が深いですね。
でもせっかくの気付きも毎日の暮らしの中で忘れてしまいそうな予感もします。
ミーティング、日々の棚卸し。分かち合い。
大切にしていきたいと思いました。

投稿: カオル | 2009年4月21日 (火) 07:52

こんばんは
今日は本当に久しぶりにお顔が拝見できて嬉しかったです。(^-^)

テーマが『埋め合わせ』でしたので、娘の前での発言は出来ないなと思ったことと、仕事の疲れがピークだったことと、やむ無く途中で退席してしまいましたが…。カオルさんのご発言もお聞きしたかったです。

一つお聞きしたいことがあります。
ある仲間が飲んでしまい、止まらないので助けてほしい、とメールがありました。
ともかく電話をして話を聞きましたが、それが彼女にとってどう出るものか、私自身の話し方、対応などに不安があり
今日のミーティング前に先行く仲間にその話をしてみました。
私は、対応の仕方を伺いたくてその話をしたのですが。どうも私の話の持ちかけ方が悪かったようで、話を聞くも何もともかく飲んでいる仲間とは関わらない方が良い、とアドバイスを受けました。引きずられてしまうから、と。

自分のソーバーを大切にする為に、助けてと言っている仲間の声を拒絶するのは、どうなのでしょうか。つまり、仲間の力になることこそが、また自分の飲まないで生きる力になるのではなかったのか、ということです。
しかしまた、自分がソーバーを保てなくては、誰の助けになることも出来ない、とも思います。
しかし、飲んでしまって衝動的に命を絶ってしまう、という話を度々聞きます。そんな仲間の訃報を聞く度、いつも、何故誰かに助けを求めなかったのか。誰かが何かしら出来たのではないか。と奥歯が砕けるような思いを味わってきました。

カオルさんはどう思われますか?
ずっと先を行かれていらっしゃる上で、いくたりと同じような経験をされた事と思います。

ぜひご意見をお聞かせ下さいm(__)m

投稿: アシモ | 2009年4月23日 (木) 00:50

おおお、アシモさん。
きのうのミーティングにいらっしゃっていた、あなたでしたか!
ようやく分かりましたよ〜ビックリです。

さて、ご質問の件。
お気持ちはよく分かります。
ぼくも以前、アシモさんと同じような相談を先ゆく仲間にして、やはり同じような返事をもらったことがあります。
「仲間を大切に、とかふだん言っているくせにいざとなったら冷たいモンだな」と、やはりアシモさんと同じようにがっかりした記憶があります。

で、飲んでいる仲間に必要な物は何か、感情の部分とは別に、問題解決指向的に考えてみました。
1.解毒
2.離脱の治療
3.自殺や衝動行為の防止
4.その後の断酒の方向付け
うーん。
4以外は全部医療の役割ですね。
てことで、飲んでいる仲間をどうやって医療につなげるか、が問題になると思います。
1.AAメンバーが病院に連れて行く
2.本人に自力で行くように伝える
3.AAメンバーが家族に連絡して、病院に連れて行ってはどうかと伝える
4.AAメンバーが病院に連絡して、対応をお願いする

ここから先はケースバイケースではないかと思います。
3番目は、家族との関係がこじれていて、変にAAメンバーが介入すると余計に話がややこしくなる可能性があります。
4番目も微妙な気がします。受診するよう本人に伝えて、と言われるだけのような気が。
となると1か2ですが、AAメンバーが病院に連れて行ったとして、その先どうするか・・・。

書いていて自分でこんがらがってきました。
ひとつ言えるのは、飲んでいる仲間に介入するのは相当にハードな作業だと言うことです。うっかり手を出すと、あとでこちらが本人や家族から恨まれることさえあります。善意で行ったことをあとで恨まれると(しかも本人から)、相当にキツイです。

ぼく自身は、「飲んじゃったコール」に対しては、「とにかく病院に行くように。主治医に連絡するように。家族にヘルプを頼むように」と話しています。
迎えに来て欲しい、動けないから助けに来て欲しい、仲間から家族や病院に連絡して欲しい、と言った趣旨の話は、残念ながらそれはできない、動けなくとも電話ができるんだから、まずは主治医か家族に自分で連絡するように、と伝えています。
そして、酒が切れたらまた連絡して欲しい、ミーティングで再会しよう。とにかく生きていて欲しい。と。
これは先ゆく仲間から教えられたことでもあり、自分自身の苦い教訓から学んだ対応でもあります。

仲間の訃報に、忸怩たる思いにかられることもあります。
でもアルコール依存症は、致死率の高い病気です。医療や自助グループや家族が精一杯のことをしても、大勢が亡くなっていきます。
われわれにできることはほんの少しで、無力な自分を認めながら、自分にできるほんの小さな部分をたいせつにしていくしかないんだな、と思います。
変えられないものを受け入れる落ち着きを。

投稿: カオル | 2009年4月23日 (木) 08:18

『自分にできるほんの小さなことを大切にしていく』

こんばんはアシモです。
早速のご返事、そして大変実際的なアドバイスをありがとうございましたm(__)m

アルコホーリクがお酒を飲むのを止める、などというのは、本人ですら出来ないものを、他人が止めようとするのは無理。だってアルコホーリクなのですものね。

私に出来る事を与えて下さい、と、祈りから朝が始まりました。
そしてカオルさんのご返事が現れました。

とにかく生きていて欲しいと伝える、という事。
そして、ほんの小さなことを大切にしていくこと。
アルコホーリクス・アノニマスの通りなのだ、と感じました。繰り返し繰り返し、絶望しないで欲しい、どうか信じて欲しい、と呼び掛けられていますね。

無力の中から掴み取る、小さなこと。
諦めずに大切にしていきたいと思います。

ありがとうございました。
どこかのミーティング場で、またお会いできる日を楽しみにしています。
アシモ拝

投稿: アシモ | 2009年4月24日 (金) 01:20

アシモさん

どうか無理しないでくださいね。
またお会いできるのを楽しみにしています。

投稿: カオル | 2009年4月27日 (月) 00:07

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