洋書THE END OF MY ADDICTION
以前ビル・Wの伝記を購入して以来、アディクション関連の書籍案内が時々アマゾンから舞い込んでくる。
今回、こんな案内が届いた。
Amazon.co.jpで、以前に「Alcoholics Anonymous World Serviceの『12 Steps and 12 Traditions』」をチェックされた方に、Olivier, M.d. Ameisenの『The End of My Addiction』のご案内をお送りしています。『The End of My Addiction』、現在好評発売中です。
¥ 2,820で注文するには、以下のリンクをクリック
The End of My Addiction
Olivier, M.d. Ameisen
価格: ¥ 2,820
The End of My Addictionの詳細については、Amazon.co.jpの次のページを参照してください:
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0374140979/ref=pe_snp_979
アル中の循環器科医の回復の物語らしい。おもしろそうだったんで買ってみた。
・・・が。
AAも各種セラピーも効果がなかったこのアル中さん、なんとクスリで治ったという。
ええ〜?!(シャレ)
以下、扉の文章。訳は適当。
コントロール不能のアディクションとの戦いの末、私は不可能を可能にした。飲酒欲求から完全に解放されたのだ。
Dr.オリビエール・アメイセンは米国最高の病院に勤務する、優秀で成功した循環器科医だった。しかし彼は激しいアルコール依存症に見舞われた。記憶をなくした状態での墜落で骨折し、あやうく腎臓をなくすところだった。激しい禁断症状の発作に襲われ、ほとんど命を失いかけた。その恐ろしさから彼は仕事をあきらめ、アルコホリクス・アノニマスやリハブやらさまざまな治療法に没頭した。しかしすべて失敗に終わった。
とうとう彼にしかできないことをやることにした。自分の手で自分に治療を行うのだ。この恐ろしい病気の治療法を探した結果、彼はバクロフェンという薬物にたどり着いた。さまざまな筋けいれんに対して有効な、安全性の確立された筋弛緩剤である。最近の研究では、動物実験の段階ではさまざまな依存症に効果があるという。Dr.アメイセンは自分で処方を行い、量を調節し、ついにアルコールへの渇望を克服することに成功した。5年以上昔のことである。
アルコール依存症のため、米国では毎日300人が亡くなっている。米国の死亡者の4人に1人はアルコール、タバコ、イリーガル・ドラッグに関連しているという。医師の治療の本で処方されるバクロフェンはたくさんの依存症者を、その悲劇的で進行性の病から解放する可能性を秘めている。
しかし長きにわたり医学・研究雑誌はこのことを無視してきた。そのためわたしたちはバクロフェンの本当の依存症への効果を知ることができない。本書は彼の戦いの物語であると同時に、アディクションに苦しむ幾万の人々への緊急の誓願?である。
だって。
うーん。まぁ、名前を公開しての出版物という時点でAAメンバーではないだろうな、と思っていたんだが。そうですか。自分でアル中を治療しちゃった循環器科医ですか。
しかしなぜAAその他の、スタンダードなアルコール治療プログラムが効かなかったんだろう。そりゃAAプログラムは万能じゃないけど、リハブその他の(よく知らないけど)治療と組み合わせればいい線行くと思うんだけどなー。
まずは目を通してみますか。
しかし最近、本を一冊読み通す気力が・・・しかも英語・・・。
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コメント
カオルさん 初めまして今晩は。
バクロフェンですか。
僕の勉強不足で作用機序が分りかねます。
バルプロ酸ナトリウムと似た働きをするのかな、なんて想像しています。
Dr.オリビエール・アメイセンは身体依存だけでしょうか。彼は人格の崩壊、損失は招いていなかったのかも。
だからSHGでなく薬で回復出来たのかもと勝手に想像しています。
カオルさんの素敵なブログ 時々お邪魔させてくださいね。
投稿: HIROSHI | 2009年5月10日 (日) 01:26