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2008年11月30日 (日)

第2回依存症からの回復研究集会に参加して

おもしろい集会だった。
主催の「依存症からの回復研究会」はRDP(RECOVERY DYNAMICS PROGRAM、リカバリー・ダイナミクス・プログラム)を推進している会だったんですね(ちがっていたらごめんなさい)。
以前動きがあったビッグフットの発展型なのかな?
RDPの登場した背景については、とても共感できた。
主催の方々、スピーカーの方々が話していた問題提起はよく分かる。

ステップに取り組む仲間が少ない。
棚卸しに関するさまざまな誤解や偏見が、ステップをやらない原因となっている。
自分がステップをきちんと踏んでいないから、新しい仲間に手渡せない。
スポンサーシップが本来の「ステップを踏むお手伝い、ソブラエティのお手伝い」ではなく、人生相談の先輩としてしか機能していない(それはそれですごく大事なんだけど)。
アメリカではアルコール施設が増えて、新しいアルコホーリクはその中でステップの最初の3つを済ませてからミーティングに来るようになった。その結果AA内部でのステップの伝承が希薄になり、回復率が下がってしまった。
そう言った状況に対するカウンタームーブメント(とだけは言い切れないんだけど)がRDP。

うんうん。分かる分かる。
ぼくのホームグループや地元の状況に照らし合わせても、ステップやスポンサーシップが希薄なのは否めない。ぼく自身、スポンシーにきちんとステップの手伝いができているのかと言えばはっきりとノーだ。
しかしその答えがRDPなのかと言えば、ぼくとしてはやや疑問が残る。

ビッグブッグはじめ、AAの出版物は点数が限られている。
それらは歴史の検証に耐え、大勢の人々の検証に耐えた結果、いまなお確固とした価値がある。
が、RDPはまだそうじゃない。RDP自体の有用性、有効性の点検はこれからだ。特に日本ではまだ出版されたばかり。
飛びついて良いものやら、不安が残る。
でもなー。科学実験とは違うからなー。検証を待って逡巡している間にもどんどん時は過ぎ、頭は固くなり、仲間は去っていく。
悠長に待っていて良いものでもない。

会場で提案されたように、RDPスポンサーを頼んで、自分でもやってみようかしらん。
それで得るものがあれば良し。疑念がふくらむようであれば手放すも良し。
ぼくの疑念は単に新しい行動に対する不安、現状維持バイアスでしかないのかも知れない。
仲間に提案されたように、自分が持っていないものは人に手渡せない。
やってみようかしらん。うーんうーん。

※ちなみに今回のエントリーは、このイベントを通じて自分が考えてことであって、この集会の概要ではありません。

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