ザ・フー来日
なんと、ザ・フーが来日するという。
ザ・フー!
現役ではストーンズに匹敵する最古参の長老級ビッグネームだ。そういやまだ来日していなかったっけ。
調べてみると、ボーカルのピート・タウンゼントは飛行機嫌いだと言う。2004年に一度来日しているが、それだけだ。キャリアの長さから考えると、1回しか来日していないと言うのはにわかには信じがたい話である。ピート・タウンゼント。すでに60代半ばを通り越しているはずだ。老境に入って飛行機嫌いが治ったのだろうか。
ザ・フーは、正直言ってそれほど熱を入れたバンドではない。マイ・ジェネレーションはバンドのレパートリーで、セッションでもよく弾いたが、それ以外の曲はあまり知らない。キッズ・アー・オーライとかピンボールの魔術師くらいか。
ザ・フーと言えば映画「さらば青春の光」。
暗い映画だった。暗くて黄昏た映画だった。
ロックとモッズ族にあこがれた少年が、現実に打ち砕かれて、彼女に振られ、あこがれのアニキにも幻滅してバイクで崖に突っ込むという、救いのない映画だった。
けれど、時代の空気をよく表現した映画だった。
ロックやモッズムーブメントに、人生を仮託することのできた時代。ありったけの思いをぶつけることのできた時代。
我が身を破滅させるほどに、何かに想いを託すことが可能だった時代。
ぼくがさらば青春の光を見たのは、まだ中学生の時だった。いらついて感情がぐじゃぐじゃになっていく主人公の姿を、今もよく憶えている。
あの映画はザ・フーの「四重人格」が原案だった。
焼けつくような青春の痛み。ピート・タウンゼントの強烈な叫び。
久しぶりにアナログレコードを聞いてみよう。
それはともかく、ザ・フーの来日。今回見逃したら、次があるかどうか分からない。
これは見に行かなければ。11月16日、さいたまスーパーアリーナか。前にメタリカが来たところだな。
楽しみだぜ!
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