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2008年6月30日 (月)

雨のもとみやロードレース

きのう29日、もとみやロードレースに参加した。
久しぶりのレース。朝から雨が降っている。
会場は子ども連れが多い。種目の大半が子どもから高校生向けが多いせいだろう。


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ぼくが参加する一般10キロは、およそ100人のエントリーだ。
何回市民レースに参加しても、始まる前の緊張にはどうにも慣れることができない。
トレーニング不足で思うようなタイムが出ないのは分かっている。まわりは強そうなランナーばかりだ。プレッシャー。
一瞬、帰ってしまおうかと思う。
まごまごしている合間に、いつの間にか出走の合図が鳴る。


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メインの白沢グリーンスタジアムを一周して会場の外に飛び出す。ぼくは中間層の下位、先頭から6割くらいの位置。
会場前の下りを走り終えると、いきなり強烈なアップダウン。2キロも行かないうちに、突っ込みすぎて順位を下げるランナー数名。ぼくはiPodでBPM175のポッドランナーのミックスを聞いている。これでペース調整だ。駆け引きとか展開を読むとか、今回はそんな余裕はまったくない。とにかくBP175に合わせて、イーブンペースで行こう。

途中、数名に抜かれる。が、思ったほど悪い感じじゃない。少し前の小集団を追うように、イーブンペースを心がけて走る。
途中で何度もペースが落ちそうになるが、雨でいい具合に身体が冷えたのと、iPodのおかげでなんとかペースを維持できた。
最後、強烈な下り坂。ペースを落とせないから、とにかく走る。膝にがんがんダメージが伝わってくる。
下りが終わったと思うと、また上り坂。それも越えると、ようやく白沢グリーンスタジアムに戻ってくる。ヘロヘロになりながらゴール。

結局、記録は86人中58番。タイム49分12秒。
何とか50分を切ることができた。やれやれ。
帰りに、出走者に無料で振舞われた白沢名物トロロラーメンを御馳走になる。
あれ?どこにもとろろが?

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胃がでんぐり返っていて、ほとんど食べられない。大半を妻に食べてもらう。なかなか美味しゅうございました。

トレーニング不足の割には何とか目標が達成できて良かった。
しかし内心は「46か47分くらいで行けるかも」と踏んでいたので、ちょっと悔しい。
仕方なし。これがいまの実力だ。
よし、膝のケアをして、あすからまた走るんだ。

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2008年6月28日 (土)

あすはもとみやロードレース

あああ、気が付けばあすはもとみやロードレース。
ほとんど準備していない。むむ。
これはイカン。そう思い、きのうやや速いペースで10キロ、走ってみる。
太もも、ガタガタ。走り終わったあとキンニクがピクピクと引きつっているのが分かる。
明らかにトレーニング不足。
うーん。
筋力。心肺持久力。スピード。トレーニングしてもなかなかアップしないが、休むとあっという間に下がってしまう。
仕方なし。いまの自分はこれが精いっぱいだ。
目標は50分。アップダウンの多いコースだし、50分を切れたら御の字だ。
久しぶりのレース。あまり気張らず、楽しんで走りましょう。

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2008年6月27日 (金)

ランニング!

ここんとこまたまた、またしてもランニングをサボっていた。
業務が超過密で、走る時間もブログを書く時間もゼンゼン取れない。
朝もまったく起きれない。布団から出たくない。出社したくない。
そういや先週、職場のグラウンドをムリヤリ走ったなー。が、あまりに人目に目立ちすぎて、ちょっと続けにくい雰囲気。
そうそう、その日は支社トップは夕方から出張して直帰のハズが、なぜか突然帰社。
職場のグラウンドを走って、シャワーを浴びて首タオル+ジャージ姿で部署にいたら、突然入って来たの。
留守を任せていた研修生に「いやー身体を動かすのはイイにー。ウヒヒ」とか言いながらポカリを開けていたら、ガチャッとドアが開いて。

驚く支社トップ。驚くワタクシ。急に他人になる研修生。

そう言うワケで、当分職場ランニングは自粛。ま、ほとぼりが冷めたらまたやるかも知れないが、当分目立つ動きはナシ。
走りたいなー。走りたい〜。走りたいよ〜。
毎日夕方、15キロくらいポクポクと走れたら最高なんだけどなー。

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2008年6月26日 (木)

宿泊ステップセミナー

ホームグループの宿泊イベントが終わった。
一泊二日で12ステップを、仲間の体験を通して分かち合うイベント。
ふだんなら遊びも入れる我がホームグループにしては珍しく、12ステップぶっ通しの真面目なイベントだった。
ぼくは総合司会ということで、ずっとメイン会場の司会席に座っていた。
今回のイベント、実行委員会の打ち合わせは十数回開かれていた。が、ぼくは結局一回も出席できなかった。
まったく打ち合わせに行けなかったにも関わらず、こう言う目立つ役を与えていただいた。恐縮しつつ、ありがたく総合司会役をやらせていただく。
仲間の厚意に感謝し、司会席から二日間、仲間の体験を聞かせてもらった。
笑いあり。涙あり。
はじめはやや緊張していたフロアも、次第に雰囲気がほぐれてくる。
長丁場を感じさせない、あっという間の二日間。
終了間際には、これで終わってしまうのが惜しいような、何とも言えない気持ちになった。
テーマは「感謝」。
フロアとスピーカーの一体感に包まれた、よいイベントでした。
宿泊イベントに参加したのも久しぶりだったし、こんな高揚感を感じたのも久しぶりだ。
ああ、自分はAAメンバーなんだな、仲間とともに回復の道を歩いているんだな、と、とても嬉しく感じた。
写真は夜中のキャンドルミーティング。
いいね。AA。いやホント。
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2008年6月18日 (水)

職場で走るの巻

とうとう職場のグラウンドで走ってしまった。
夕方、帰宅する職員に目立つこと目立つこと。
いやさ、だって宿直で、翌日も夜中まで打ち合わせ。このチャンスを逃したら次のランニングは3日くらい先になってしまいそうだったんだもの。
いや、そんなんじゃないな。
あまりに天気が良くて、空がきれいで。夕焼けが赤くて。
走らずにはいられなかったんだ。
研修生に留守を任せて、狭い職場のグラウンドを1時間。
気持ちよかったです。

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2008年6月16日 (月)

宿直なり

今夜は宿直。
6月から来ているイケメン研修生といっしょである。
今のところ飛び込みの仕事も入らず、まったりと過ごしています。
宿直、一人だと煮詰まりがちだけど、ふたりだといいね。話し相手がいて。緊張がほぐれる。
どれどれ、早めに仮眠に入ろう・・・。

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2008年6月15日 (日)

掟ポルシェのDJは世界一なり

きのう掟ポルシェのDJを見てきた。incomplete 1st annivarsaryと言うクラブイベント。出演はギュウゾウ(電撃ネットワーク)、掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)、森下くるみ、DJ OSHOW(Sugar Bitz.東京風)などなど。
感動。
世界一なり。掟ポルシェ。

ぼくはハウスやテクノが好きだ。が、クラブで聞いたことがほとんどない。家でiPodで聞いているか、走りながら聞くか、クルマで流しているかだ。
乏しいクラブ体験を思い出してみる。
フジロックフェスのオールナイトフジ。あれはすごかった。何千人だか何万人のひとが真夜中に踊り狂っていた。レーザーが飛び交い、重低音が響き渡っていた。
去年のUNDERWORLDのイベント。UNDERWORLDはすごかったが、途中のDJタイムはよく分からなかった。PAがステージ転回のつなぎにCDをかけてるだけにしか聞こえなかった。
ライブイベント以外だと、去年仙台のADDに行ったのが唯一のクラブ体験だ。時間が早かったせいか、まばらな客がテクノに合わせてぽちぽちと踊っているだけだった。カウンター付近に椅子テーブルが少しあったが、常連らしいひとたちが盛り上がっており、入り込める雰囲気ではなかった。入場料を払って飲み物の引換券をもらいフロアの壁際に立つも、どう楽しんでいいのか分からず、30分ほどで引き上げてきた。
てなことで、自分の中でクラブというものは「気取った客がウチワで盛り上がる場所。一見さんは入り込みづらい」という印象があった。

そう言うワケで、今回のクラブイベント、ぼくも妻もビビっていた。
「掟ポルシェだけ見たら帰るわよ」
そう妻は宣言していた。ムリもない。轟音の鳴り響くフロアでじっと壁際に立ったまま夜を明かすのはゴウモン以外の何ものでもない。

10時前、会場の郡山GEORGIAに到着。客はまばらだ。フロアの壁際に10人ほどの客がじっと立っている。地元DJがゆったりしたブラジリアンハウスを流している。受付でもらった引換券で飲み物をもらうと、もうすることがない。うーん。このままゲストDJが登場するのを待つのか。つらいなぁ。
雰囲気を察知して、妻は友人が来るや否やさっさと外に食事に出てしまった。うーむ。
とりあえずフロアに立って音楽に聴き入る。サブベースの使い方やミックスの仕方など、勉強にはなる。
1時間ほどで2人目の地元JD。ヒップホップ中心。フロアは変化なし。3人目の太っちょ地元JDから流れが変わってきた。浜崎あゆみやモー娘。などのJポップを流し始める。時折入れるトークが面白い。この辺から客が急増。前方でブレイクダンスが始まり、なぜかパンツ一丁の若者数名がタイガーマスクのお面をかぶってプロレスを始めた。ハプニングなのか仕込みなのか分からないが、盛り上がる。

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いい感じにフロアがあったまったところで、ギュウゾウにチェンジ。
すでにフロアはとても熱くなっている。どんな曲を流すのかと思ったら、ダムドの「ニート・ニート・ニート」、ラモーンズの「ロックンロール・レディオ」、ニルバーナの「スメルズ・ライク・ティーネイジスピリット」など、怒濤のロックナンバー。これに絶妙にキックやサブベース、エフェクトなどを加えている。
さらに盛り上がるフロア。ついには全裸になる若者まで出現。男の子ですが。ぼくとしても大好きなロックナンバーが数珠繋ぎにかかり、非常にうれしい。
客がさらに増えほとんどすし詰め状態になったところで、掟ポルシェ登場。
すぐには曲を流さない。5分ほど説教タイム。
「いいかぁオマエら!右のターンテーブルと左のターンテーブルの曲を、テンポとか合わせて一曲に聞かせるなどというのは女子どものやることッ!!
オレは右のターンテーブルと左のターンテーブルの曲を、テンポとか合わせたことは一度もないッ!!そして・・・これから45分間、アイドルの曲しか流さないッ!!
おおお・・・。
そして掟ポルシェのDJが始まる。
異様なテンション。掟、アイドルの曲に合わせて踊る踊る。踊るというか、振り付けである。完璧なタイミングで、アイドルソングを踊る掟ポルシェ。
フロアのテンションも最高潮である。モッシュピット状態。熱気で床が曇っている。
DJブースは2階にあるのだが、何度もフロアに駆け降り、オーディエンスをあおる掟。ついには客の頭の上を泳ぎ始める。
曲のタイトルはよく分からないが、あとで妻に確認したところプッチモニやパフュームのナンバーがかかっていたそうだ。プッチモニで真夜中にこれだけの人数が踊り狂っている。アホである。
フロアの後ろの方はすし詰めで、踊りたくても踊れない。気が付けば自分も前方で踊っている。異様に楽しい。

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終了後、汗だく。会場の外に涼みに出た掟ポルシェを追っかけて、持参したCDにサインをもらう。サインというか、何だかぐじゃぐじゃの絵を描いてもらう。「これは油性ペンだからなぁっ!」文脈がよく分からないが、異様なテンションでサインペンを乱打し、サインを完成させる掟。
熱い。熱すぎる。
お願いして記念写真も撮ってもらう。
フロアの方は引き続き森下くるみのDJで盛り上がっている。しかしもうすでに2時近く。名残惜しいが、帰途につく。

いやはや。
クラブは気取った客がウチワで気取って盛り上がるところ。そう言う既成概念を完全に覆されました。パンクのライブ並み。いやそれ以上か。全裸数名が出現するくらいの熱い盛り上がり。踊りの上手いヘタとか完全に関係なし。掟ポルシェのDJパフォーマンスは、文句なしに世界一でした。
しかし困った。
これから自分的に、DJについては掟ポルシェが基準になりそうな気がする。掟ポルシェを越えるパフォーマンスのDJはいるだろうか。ファットボーイスリムでもムリだろう。
ふつうのクラブのふつうのDJでは満足できない身体になってしまった気がする。
既存のDJ概念を根底から覆す怒濤のパフォーマンス。
ゾッコンだぜ掟ポルシェ!

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2008年6月13日 (金)

アルコール依存症治療薬

アルコール依存症の治療薬ができた、と言うお話。

ベルギーの創薬VC、アルコール依存症用治療薬の実用化にめど  【ゲント(ベルギー)=吉水暁】ベルギーの創薬ベンチャーであるエルビアン(ルーベン市)は、アルコール依存症用の治療薬「ナルトレクソン」の実用化にめどをつけた。安全性が確認されている既存の化合物を、独自技術で組み合わせ、開発した。臨床試験の最終段階である「フェーズ3」を09年中にスタート。2012年に欧米を中心に、日本を含めた世界各国で販売する計画だ。  アルコール依存症の治療は定期的にカウンセリングに通う場合が多い。一方、薬による場合は長期間、1日3回の服用が欠かせない。そのため時間や費用がかかるだけでなく、周囲にアルコール依存症であることを知られてしまう恐れがある。  そこでエルビアンは飲酒時の快楽を始終、脳が求め、結果的に依存症に至るメカニズムに注目。脳内のある受容体をブロックすることで、アルコールを摂取しても楽しくならず、依存症から脱する薬を、複数の化合物を調合し、作り出した。 (掲載日 2008年06月06日)

ベルギーの創薬VC、アルコール依存症用治療薬の実用化にめど:日刊工業新聞

これだけ読むと画期的な新薬が開発されたように思えるが、こんな記事も。

■[薬]麻薬治療薬がアル中治療にも効く [2005/04/20] http://medwave.nikkeibp.co.jp/show/nh/news/371054 麻薬治療薬がアル中治療にも効く [2005/04/20]  一般化学名「ナルトレクソン」(naltrexone)という麻薬拮抗薬がある。米国の商品名は「レバイア」(Re Via)。  ヘロイン中毒やアヘンの過剰投与による症状緩和に使われるが、この薬が重いアルコール中毒患者にも効果を出す可能性が出てきた。

サトウカウンセリングルームの雑記

どうも麻薬治療薬(正確には麻薬中毒治療薬か)としてはいままでにも使われていたような書き方だ。それをアルコール依存症治療薬として、追加認証の試験を行っている、と言うことだと思う。

では、これがアルコール依存症を治してくれるのかというと、ちょっとちがうようだ。

2005年06月02日

麻薬治療薬がアル中治療にも効く
一般化学名「ナルトレクソン」(naltrexone)という麻薬拮抗薬がある。商品名は「レバイア」(ReVia)。ヘロイン中毒やアヘンの過剰投与による症状緩和に使われるが、この薬を、重いアルコール中毒患者に使ってみた研究がこれまでにもいくつかあった。もし、これが有効とわかれば、アルコール依存症の患者本人だけでなく、家族や周囲の人たちにも大きな福音となる。
「コクランライブラリー」(CochrabeLibrary)という雑誌に掲載されたこの研究は、これまでに、ナルトレクソンをアル中治療に使った27編の研究を再検討している。そこでは、合わせて3049人のアル中患者にナルトレクソンを与えるテストが行われていた。最も多かったのは、毎日50ミリグラム、3ヵ月間投与し、その間アルコールは飲ませずに、その後どうなったかを見る試験だった。試験対象となった人たちは、ほとんどが、重度のアルコール依存症で苦しんでいる人たちだった。この研究論文によると、ナルトレクソン3ヵ月投与の後、再びアルコール依存に戻ってしまった患者の割合は、偽薬投与組と比較して、36%少なくなっていた。つまり、それだけ、ナルトレクソンはアル中にも有効である、ことがわかった。ナルトレクソンを与えられると、アルコールを飲んだときの“ハイ”な状態が起きなくなり、「酒がまずくなる」という。副作用としては、吐き気、めまい、疲労感などが報告された。また、試験の途中で、脱落した患者が、37%にも上った。研究者たちは、この結果を見て、どうしてもアルコールをやめられない人は、ナルトレクソンを試したい、と医師に相談するといい、と言っている。

麻薬治療薬がアル中治療にも効く:サプリメント関連ニュース

ナルトレクソンを与えられると、アルコールを飲んだときの“ハイ”な状態が起きなくなり、「酒がまずくなる」という

うーん。
マイルドなシアナマイドってところでしょうか。もちろん作用機序はゼンゼンちがうんだろうけど。
アル中が期待する「治る」って状態は、要するに「コントロール障害が治る。ノンアルコホーリクと同じように、適度に飲めるようになる」ってことだ。
が、この薬は、飲んでも楽しくなくなる、ハイにならなくなる、酩酊の快感がなくなるだけってことらしい。
こういう薬ができても、飲む気満々のアルコホーリクは薬を飲まず、いままでの酔いを求めてふつうに酒を飲むんじゃないかな。だって、飲みたいアル中は「酩酊」が欲しくて酒を飲むんだから。酒の味うんぬんより、酩酊がもたらすしびれるような感覚が欲しいんだから。酩酊しなくなる薬なら、シアナマイドと同様、薬を棄てて酒を飲むだろう。かつてのぼくがそうであったように。

「コントロール障害を治す薬」が登場するのはまだまだ遠い未来のようで。

でもそんな夢のような薬ができたところで、ぼくはその薬の力を借りて酒を飲んだりはしないだろう。
ぼくはアルコールに対して無力だ。酒を口にすれば、「適度に飲める薬」では満足しなくなって、アルコールの爆発的な酔いを求めて、薬を棄てて飲むだろう。
ぼくはAAが好きだ。
AAがもたらしてくれたものが好きだ。それは仲間であったり、共感であったり、一人ではなし得ないことを集団が成し遂げる尊さであったり、過去の自分を見つめる作業であったり、仲間の役に立てるという喜びであったり、とても言葉には現せないものだ。
そう言うものを投げ捨てて、また酒を飲もうとは思わない。ぼくの場合、飲酒のすぐ先には孤独と自己憐憫が待っている。
だいたい、自分がさんざん傷つけてきたひとたちのことを考えたら、「イイ薬ができたからまたお酒を飲んでます」なんてこと、とてもできない。
アルコール依存症治療薬は、抗酒剤と同様、依存症から回復したいと思うひとに対し、治療の過程で用いられるべきなんじゃないか。

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2008年6月12日 (木)

暑苦しい男、掟ポルシェ

暑苦しい男が好きだ。
暑苦しければ暑苦しいほどイイ。
例えばゴルゴ13。
ゴルゴ自身はほとんどしゃべらないが、それにも関わらず異様に暑苦しいマンガだ。
ストーリーがどうこうではなく、濃密なゴルゴの暑苦しさを堪能する。それがゴルゴ13と言うマンガなのだと理解している。

音楽関係では、巨乳まんだら王国は良かった。アルバムでは、最初から終わりまでさまざまな下ネタがこれでもかと繰り出されていた。演奏能力は相当に高いにも関わらず、それを捨て去って下ネタ方面に熱意のすべてを集中していた。
下ネタがどうこうではなく、その過剰さっぷりが異様に暑苦しく、好感が持てた。

そんな暑苦しいキャラ好きのワタクシがいま注目しているのが、掟ポルシェである。
暑苦しい。とにかく暑苦しい。
youtubeで検索すると出てくる、暑苦しい映像の数々。
ふとMTVで見かけた「親父のランジェリー2」。父親の収集した女性用下着のコレクションを息子が引き継ぐという歌だ。デスメタル調の曲に乗せて繰り返される「ランジェリー」リフレイン。
イイ。とにかくイイ。
そんな掟ポルシェが、なんと6月14日に我が町にやって来るという。
これ
電撃ネットワークのギュウゾウなどといっしょに、DJをやるらしい。
楽しいのか?踊れるのか?
まったく分からない。
分からないが、楽しいか、つまんないか、両極端な気がする。
とりあえず掟ポルシェと記念写真を撮って、CDにサインをしてもらおう。
ミーティングが終わったらダッシュだ!

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2008年6月11日 (水)

とことこ6キロ

10日あまりランニングを休んでいた。
どうも宿直が入るとダメだ。先週も3連直で、とどめに本部の夜中の打ち合わせ。
その後しばらく疲れが抜けず、朝起きれない状態が続いていた。

走らないと、身体が重たくなっていく。
行動を起こすのがおっくうになっていく。
身体が重たく、やる気が起きない。
ここ数日はひどい頭痛と後頭部のこわばりが取れないままだった。

気を取り直して、今朝からまた走り出す。
また中断。またやり直し。でも、それでも何も構わない。
何回もくじける。何回もやり直す。
目標に達しなくても、努力すること。
努力し続けようと努力すること。あきらめないこと。

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2008年6月10日 (火)

仲間からの手紙

文通している仲間がいる。
ひところは頻繁に手紙の行き来があったが、近ごろはぼくの方が筆無精で、なかなか手紙を出せない。
先月、久しぶりに手紙を書いた。近況。仕事のこと。家庭のこと。ミーティングになかなか行けないこと。自分と周囲との関係を考える機会が多くなってきたこと。
彼からの返事。
酒に対して無力なように、ぼくらはソーバーに対しても無力だ。飲んでいる時は、アルコールに無力。飲まなくなると、ソーバーでいることに無力。ぼくは、ソーバーは、簡単なものサ。自分の力で、ソーバーを保っているのサ。そう言う考え方が、知らないうちに自分を支配している

ハッとさせられた。
その通りだ。
ぼくはいつだってソーバーに対して無力だということを忘れてしまう。
自分の力で酒を止め続けていると、知らず知らずのうちに思い込んでしまう。
仲間とAAプログラムだけが、そのことを気付かせてくれる。
久しぶりに届いた彼の手紙は、ひどく胸に染みた。
ミーティングを、仲間を、自分は必要としている。
単純で分かり切ったことなのに、すぐに忘れそうになってしまう。飲まないで日々の暮らしが送れることが当たり前になってしまって、それがギフトなんだということを忘れてしまう。

良い気付きが得られたこと、感謝。
そうなんだよな。

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2008年6月 9日 (月)

仙台の休日

きのうは仙台で一日過ごしてきた。
友人からチケットをもらったオンワードの社販バーゲンもあり、その他、新しい革靴などを購入。
ちょっと面白かったこと。
オンワード樫山仙台支店近く、青葉区役所。


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暴走はしないさせない、見に行かない

「見に行かない」ってのが何とも言えずイイ。七五調もカンペキだ。
役所のセンスって、ねらったギャグはつまらないが、何とも言えずおかしみのにじみ出てくるフレーズは、ときに秀逸である。やるな青葉区役所。

定禅寺通り付近ではジャズプロムナードなるイベントもやっていて、にぎやかだった。
あまり聞く機会はないが、いいね。ビッグバンドジャズ。

夜のミーティングにも間に合ったし、三春さくら湖マラソンを断念した以外は良い休日でした。

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2008年6月 7日 (土)

三春さくら湖マラソン、出走取りやめ・・・

諸般の事情で、今夜は仙台に来ている。
今夜は仙台泊。
あすの三春さくら湖マラソンは出走を取りやめることにした。
理由はカンタン。
本社の仕事が入り、予定が玉突きに押し出したため。
あああ、ざんねんなり。出たかったなぁ・・・。
これで今のところ予定のレースは、もとみやロードレースだけ。
まぁ、ここ10日ばかり走れない状態だったから、仕方ないか。
しっかりトレーニングして、もとみやロードレースに備えよう。
悔いても仕方なし。
あすはいちにち、仙台の休日を楽しんで帰ることにしましょう。

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2008年6月 5日 (木)

GUITAR RIG 3 XE登場

Native Instruments社から新しいアンプシミュレータが登場した。
GUITAR RIG 3 XE。
先行する Guitar Rig3のライト版のようだ。

GUITAR RIG 3 XE

Guitar_rig_3_xe


アンプが5種類。
エフェクト類が21種類。
その他、チューナー、メトロノーム。テープデッキもGuitar Rig3と同様に再生用とレコーディング用の2つが装備されている。
あのう。あのう。
ワタシ、これで十分なんですけど・・・。
GuitarRig3持ってても、高性能な部分、まったく使ってないんですけど・・・。
ビンテージのチューブコンプとかステップシーケンサーとかマジいらないんですけど・・・。

これだけ充実した機能で119ドル。アンプシミュレータも安価になったものです。
アンプシミュレータを持っていない方にはオススメ。
これで負荷が軽かったら言うことなし。
デモバージョンが出たら一度試してみようっと。

NATIVE INSTRUMENTS : Home : Demo Versions

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2008年6月 3日 (火)

Nike+ SportBand、発表

すでに旧聞に属するニュースらしいんだけど、Nike+ SportBandなるものが発表された。

Nike、iPod不要の腕時計型「Nike+ SportBand」発表 - ITmedia News

回の新製品はiPod nanoの代わりに、腕時計型の「SportBand」でNike+との通信と表示を行う。
SportBandでは速度、距離、消費カロリーなどのデータをリアルタイム表示し、その結果を保存。ランニングの後でPCにUSB接続すると、その結果がnikeplus.comに転送される。
NikeはSportBandを、音楽を聴かずに走りたい、または音楽を聴くことができない状態で走らなければならないランナー向けとしており、より広いユーザーを獲得できると説明している。

ほほう。
なかなか良さげである。
Nike+iPod Sport Kitを長年(とっても1年半くらいだけど)使っているが、取り回しがめんどうくさい。

iPodにレシーバーを装着する→ケースに入れる。けっこう手間取る→ヘッドホンを取り付ける→ランニングメニューを選択する。けっこう手間取る→センサーのリンクが切れないうちにシューズを履いて走り出す

と言う一連の手順が必要。レシーバーが小さいのですぐに見当たらなくなる。レシーバーの向きを逆に取り付けようとして差し込みに失敗する。ケースに入れようとして落っことす。走り出そうとしてからヘッドホンを取り付けていないことに気が付く。さらに挙動がおかしくなってフリーズ、再起動を要することもある。そう言うことをやっているとだんだんモチベーションが下がってくる。
SportBandなら、その辺の取り回しが一気にラクになりそう。
バンドを巻いてボタンを押せばいいだけだもんね。きっと。
しかし楽天でもAmazonでもappleストアでも売ってない。調べたところ、どうも東京のART SPORTSの店頭売りだけのようだ。うーん。

色々調べたが、弱点もある様子。
バックライトが暗い(装備されてない?)ので、夜ランではほとんど視認できないとか。

Nike+ SportBand (ナイキ プラス スポーツバンド) - 関心空間

でもまぁ考えてみたらいまも液晶モニタはまず見ないから、視認性が悪くてもいいか。
イヤでも音声情報は絶えずモニタしながら走っているから(走行距離、残り時間など)、何らかの情報表示がないと困るかな。音楽もないと気持ちがくじけそうだし。
そう考えると現状のNike+iPod Sport Kitでいいのか。
いやいやでも取り回しが面倒くさいし装着に手間取るし・・・・(永遠にループ)

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2008年6月 2日 (月)

新しい研修生

先月の研修生が本社に帰っていった。
なかなか面白い人物であった。豪快を絵に描いたようなひとであった。
ふつうに食事を2人前食べて、なおかつカップラーメンを平らげる男。食について語り出すと2時間停まらない男。吉野家で1000円使う男。仕事ぶりも豪快で、なんかこう、経験の浅いところをキャラクターでばんばん乗り切ってしまう、そういうひとであった。
最後の日に彼が支社を去ったあと、無性にさびしい気持ちになったもんなー。

さて、きょうからまた新しい研修生がやってきた。
今度の彼は若い。25歳。若い上にイケメンである。
支社の女性スタッフが意味もなく近寄ってくる。珍しいものを見に集まってくる。彼も緊張するが、ぼくも疲れる。シャイな性格らしく、あまりしゃべらない。緊張する。
仕事をしつつ、彼に解説をし、なおかつ緊張が解けるようフレンドリーに接する。ムツカシイ。どしたらいいの。
これから1ヶ月間、彼とぴったり寄り添って仕事することになる。
さてはて、どうなることやら。息が合うといいな。

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2008年6月 1日 (日)

カート・ヴォネガット、阿鼻叫喚の街

カート・ヴォネガットが好きだ。
ナンセンスな、およそSF的プロットとは百万光年も無縁なSF小説の数々。
通俗SFの形を借りながら、したたかなウィットを備えたクールな文体。
その下に見える、人間に対するあたたかいまなざし。
ときにはあまりにウィットが利き過ぎていて理解しづらい小説もあるが、それも含めて大好きな小説家だ。
以前作ったバンドには「キルゴア・トラウト」と命名した。氏の小説に出てくる架空の小説家の名だ。そのくらいヴォネガットが好きだ。
氏が亡くなってから、1年が経とうとしている。早いものだ。

今月のPLAYBOY誌(2008年7月号、No.402)に、カート・ヴォネガットの未発表作品が掲載されている。タイトルは「阿鼻叫喚の街」。ヴォネガット氏が体験した、第二次世界大戦中のドレスデンでの大爆撃のドキュメントだ。
ヴォネガット氏は第二次世界大戦に参加。バルジ作戦に参加するが捕虜となり、爆撃当時、捕虜としてドレスデンに滞在していた。米兵でありながらドレスデンの爆撃地点にいて、なおかつ生き延びたという希有な体験の持ち主である。
この体験は氏の出世作「スローターハウス5」で書かれているが、このドキュメントではフィクションの体裁を採らず、よりコンパクトに、よりリアルにドレスデンの爆撃体験を描写している。

ドレスデンの大爆撃は、多くの戦争がそうであるように、欺瞞に満ちた残虐行為だった。
ドレスデンは非武装都市であり、爆撃当時、負傷兵や女性、子ども、捕虜などの非戦闘員ばかりだった。また解説によれば、かつてザクセン王国の首都だったドレスデンは、バロック様式の教会や宮殿が立ち並ぶ商業都市として栄えていた。
非戦闘的で、伝統ある、美しい歴史的建築が立ち並ぶ街。
米英軍がドレスデンを爆撃しなければならない理由は、何ひとつなかった。
米英軍があとで爆撃の理由付けにした鉄道施設は、爆撃地点から5キロも離れていた。

ドレスデンの大爆撃は大戦中未曾有の大爆撃で、市街地の大半が焼け落ち、何万人もの人が亡くなった。その多くが女性、子ども、非戦闘員だった。
スローターハウス5でもヴォネガットは戦争の欺瞞と残酷さを、独特の筆致で描写している。
が、このドキュメントはより簡潔に、直截に彼の心情が書かれている。

正義は連合軍にあり、ドイツ軍と日本軍はその敵だったのかもしれない。第二次世界大戦は、「ほぼ聖戦」の名の下に戦われた。しかしわたしは確信を持って次のように言える。正義を標榜しながら、非戦闘員の命を奪う無差別爆撃は神を冒涜するものだ。どちらが先にやったと言うことは、倫理的問題と何の関係もない。

その通りだ。
これを読んでいると、アメリカのやっていることは60年以上経っても変わらないんだな、と思う。イヤ、アメリカが変わらないんじゃない。これが戦争の本質なんだろう。戦争の持つ、普遍的な側面なんだろう。
正義を謳いながら、非戦闘員を虐殺。
大義の名の下に、残虐行為を正当化。
イラクの現状となんら変わらないじゃないか。

報復、破壊と殺人の肯定、これらのせいで、われわれはおぞましい野獣の国として有名になってしまった。

舌鋒の鋭さに驚く。ヴォネガットの悲しみと怒りが伝わってくる。
この遺稿、時を超えて現在のアメリカ評としてもとても優秀だ。現役の書き手でも、ここまで痛烈に現代アメリカを批評できる作家はいないだろう。
そしてこの文章は、ふだん世界情勢に無関心なぼく自身の胸にも突き刺さってくる。

追悼、カート・ヴォネガット。そして戦争反対。

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