借り物DVD
いや、あのね。
以前ある方と話をしていて、洋画の話になったンね。
マトリックスがどうとか最近のハリウッドはどうだとか。
その方、近ごろはDVDで面白い映画を集めるのが趣味だと言うの。
話の流れ的に「へえ、じゃあこんど何か面白そうなの貸してくださいよ」「ああ、じゃ今度ね」となるじゃない。
で、その手の話の多くがそうであるように、DVDを貸す話はその時だけで、ぼくも別にその場の話と言うことですっかり忘れていたんだけど。
近ごろ、その方がしきりに「今度持ってくるよ、いつがいい?」と訊ねてくるのよ。
「忙しくて、借りても借りっぱなしになっちゃうと思いますから、別にいいですよ」
「いやいや、約束だから。いつがいい、持ってくるよ」
「そうですか、じゃあ・・・」
が。
何の気なしに答えたつもりが。
話の流れが何かオカシイ。
渡しづらいから、人目につかないところで渡したい、とか。
帰りがけに自宅によって持って行かないか。とか。
しかもその話の時だけ急にひそひそ声になるんである。
んんん?さすがに「ひょっとして?」と思う。
DVDって、まさか・・・。
しかしせっかくの好意を無下に断わるわけにも行かず。
とうとうきょう、借りてしまった。
借りてしまったと言うか、持たされてしまった。
まだ包みを開けていない。これから意を決して開けるところである。
念のため、妻が寝ているのを確認。
あまり隠し事はしたくないのだが、無用な混乱は防がなくては。
ああ、開けたくないなー。そのまま返しちゃうわけには行かないかなー。予想通りだったらどうしよう。て言うか十中八九、予想通りだろうなー。イヤ、別にそれはそれでいいんだけど。
仕方ない。
案ずるより生むが安し。うぉーし、いまから開けるぞ!
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