HEATWAVEの山口洋とリクオのコラボ・ライブに行ってきた。
HEATWAVE - Rock'n Roll Ass Hole
RIKUO OFFICIAL WEB SITE
硬派な印象の山口と、華やかでしなやかなリクオ。雰囲気も音楽もずいぶんちがう。どんなライブになるのか期待半分、不安半分だった。が、予想もしないようなスリリングでエキサイティングなライブだった。
山口の曲にリクオが華を添え、リクオの曲に山口が鋭いギターでエッジを効かせる。
第1部は山口の曲中心、第2部はリクオの曲中心。
リクオも山口もそれぞれピアノとギターだけで自分の世界をつくれるアーティストだけど、それが絡みあうとすごくスリリングな音楽になる。
客のリアクションもいい。いつになくホットな空気。
いいライブだった。リクオのライブはいつもまた行きたいと思わせるし、山口も聴けば聴くほどもっともっと聴きたくなる。
このコンビ、しばらくこのままで続いて欲しいな。
ライブ終了後、打ち上げに参加。
いままでは気後れして、好きなアーティストのライブでも打ち上げに参加することはなかった。
この日は主催の方からぜひにと声をかけられていたし、山口洋と話をする機会もこの先そう滅多にないだろうし、思い切って参加する。
最初、ファンと談笑する二人から少し離れた席でコーラを飲んでいたが、途中で主催の方の配慮で山口洋の隣へ。
その後、30分ほど話をした。
機材やギターテクの話も聞きたかったが、それよりも彼がどういう人物なのか、とても興味があった。
「東京シティ・ヒエラルキー」や「ハピネス」の、硬質さとやさしさが入り交じった視点。ひとつの歌詞にいくつもの物語を織り込んだ歌詞。こういう詞を書く人は、いったいどんな人物なんだろう。
ちなみに、隣に座った直後、「きみ、ハリー・ポッターに似てるね」と言われる。
ときどき言われるが、初対面の人に言われたのは初めてだ。ほめられてるのかネタ的に言われているのかいまひとつ分からないが、礼儀正しいカオルとしてはとりあえず「ありがとうございます」と返事する。
彼は足を組んで落ち着きなく椅子の背をぐいぐいと揺らし、ライブよりもずっとロケンローラー風でした。
しかしいろいろ話を聞いて行くうちに、彼がとても真面目で、同時に優しい人物なんだと気が付く。
彼に聞かれ、気が付いたら自分の仕事のことをいろいろ話していた。
その後、とても大事なサジェスチョンをもらう。
職業に関わることなのでここで書くことはできないが、仕事に関することでこういうサジェスチョンをもらったのは初めてだった。
とても本質的で、とてもたいせつなこと。だけど(だからこそ)日常は忘れてしまっていること。
まさか山口洋からこんな気付きをもらうことになるとは思ってもいなかった。
オフステージで話してイヤなひとだったらどうしようかと思ったが、まったく反対だった。
すばらしく魅力的な男でした。山口洋。マジリスペクト。
もう少し話をしたかったが、打ち上げの主賓をずっと独占するのも気が引け、翌日の仕事もあり、午前1時前に引き上げる。
彼からもらった言葉は、あの低くワイルドな声とともに、いまも胸にある。
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