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2007年5月 1日 (火)

荒吐07、感想その1

2007年4月29日、土曜日。
朝6時半に自宅を出発。高速で70分ほどで宮城川崎ICに到着。
昨年は村田ICから一般道に降りて会場に向かったが、今年は渋滞の可能性を考えて、もよりの宮城川崎ICからの最短距離を目指す。さいわい渋滞もなくP1駐車場に到着。駐車場はキャンパーとそれ以外をちがう区画に誘導していたため、やや渋滞が発生するがほんの10分程度。フェスの規模を考えればスムースすぎるくらいスムース。
荷物を下ろしてキャリーカートに載せ、徒歩で会場をめざす。すでにものすごい人波。開場時間を早めるかなと思ったが、昨年同様9時きっかりの開場だったようだ。
ゲートを抜けてキャンプサイト受付を探す。案内が何も書いてないのでとまどう。係員の兄ちゃんがキャンプサイト受付者は奥に進んで列に並べと叫んでいるのを聞き、やっと列を探して並ぶ。昨年は1時間もかかった受付。ことしは代表者氏名の記入もなく、簡素化されていた。オマケに先着順で好きなキャンプエリアを選択できる。ありがたい。
メインステージやフードエリアに近い「みちのくB」エリアを選んだが、その「みちのくB」がどこにあるのかが良く分からない。うろうろしてようやく見つかる。晴天で風もないテント設営にはうってつけの天気だ。でもテント設営の細かいところを忘れていて、40分近くかかってしまう。
ざっと荷ほどきをしてから川崎町ブースでご飯を食べる。

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マイタケご飯と串カツのセット、芋煮、そばがき。芋煮が信じられないくらい美味しい。川崎町ブースのレベルの高さは健在なり。

初日の行動。
チャットモンチー、スカパラ、MO'SOME TONEBENDER、ミドリ、HARRY、イースタン・ユース、ホフディラン、吾妻光良&The Swinging Boppers、ハナレグミ、キャンプファイヤーライブ。

チャットモンチーは初日一発目のせいでもあるんだろうけど、たいへんな客数。PAの後方まで人で埋め尽くされている。脱力系の女の子バンドかと思っていたら、演奏がものすごくタイト。曲もイイ。ボーカルの女の子、CDで聞くよりもずっと声量がある。声に張りがあり、疾走感がある。ぐんぐん引っ張るベースと、走りすぎないように抑えるドラム。たくさん練習をしてたくさんライブをこなしている。そんな印象でした。「シャングリラ」しか知らなかったけど、好きになりました。
しかし2ちゃんねるでも書き込みがあったけど、このバンドでモッシュ&ダイブってどうなのよ。ワカモノたちよ。

スカパラに移動しようとしたら大渋滞。はたはたステージから会場中心に向う小道を抜けても、まだまだ渋滞。やっとメインであるみちのくステージに着いたら、会場最後方まで人で埋め尽くされている。昨年よりずっと混雑している。川崎町ブースのおじさんは「去年よりも5000人多い」と言っていたが、体感的には昨年の倍近い印象だ。
最後列で数曲聞くが、風で音が流されて良く聞こえない。途中からミドリに移動。

ミドリ、最高でした。ボーカルのマリコの暴れっぷりがハンパじゃない。
セーラー服で暴れる暴れる。パンチラどころかパンツ丸見え。スピーカーによじ登るわマイクでごんごん自傷行為するわ、ものすごいパフォーマンス。銀杏BOYZに通じるものがありました。惜しむらくは、いまひとつアバンギャルドすぎる。もう少しキャッチーナメロディも入れるといいのに。客席も大盛り上がり。あとで物販に行ったらミドリTシャツはXL以外すべて売り切れでした。
いいぞ!ミドリ!

ミドリ オフィシャルサイト

ミドリ終演後、待望のHarryを見に行く。
ステージの上にはfenderのテレキャスター・カスタムと、同じくfenderのアンプ(deluxe reverb?)が置いてあるだけ。ありゃ、バンドじゃなかったか。
客は少ない。恐ろしく少ない。10分前でも30人くらい。直前になって集まってきたけど、それでも300人いるかどうか。少ない観客。地味な弾き語り。じゃかすか弾きまくってムリに盛り上げるタイプじゃないだろうし、どうなることやら・・・。
と思ったら。
ものすごく感動的なライブでした。
あとで詳細は書くけど、荒吐の二日間でもっともこころにしみたライブでした。
終演後、泣いている人多数。男も女も、目頭をぬぐっている。気が付けば自分も泣きそうになっている。ノスタルジーとかそんなんじゃなく、ほんとうにこころに染み入る楽曲、演奏。うちの奥さんまで泣きそうになっている。ここまで泣けるライブは、生まれて初めて。
最後の曲、「野良犬にさえなれない」。少ない観客とは思えない大歓声、合唱。
Harryの、スライダースの曲には、挫折や孤独を噛みしめたことのある人のこころを強烈に揺さぶる何かがある。帰り際、後を歩いていた若者が呆然としたように「本物だ・・・本物だ・・・」とくり返していたのが印象的でした。

イースタン・ユース。
ボーカル・ギターの吉野寿のギターマガジン連載コラムが好きなこともあり、これも楽しみにしていたバンドのひとつ。が、Harryのあまりの強烈な印象に引きずられ、まったく憶えていない。いずれ機会があったらあらためてじっくりライブを観たい。

ホフディラン。
ここにきてようやく頭を切り替えて、目の前のライブに集中する。
ポップでハートウォームな曲の数々。ワタナベイビーの印象が強いホフだったけど、あらためて小宮山雄飛の才能に気が付いた。て言うか、ホフディランでいちばん好きな曲は小宮山の歌う「恋はいつも幻のように」だったんだなーと。甘くて切なくてすかしてたポップソング。
いいね。いいよ。ホフディラン。

吾妻光良&The Swinging Boppers。
まさか彼らのライブを見る機会が訪れるとは。それもフェスで。ライブもあんまりやらないし音源も少ない。でもシャレの効いた歌、絶妙のビッグバンドジャズ・ブルース、吾妻のパッキパキのギターは最初にCDを聞いて以来とても印象に残っていた。たまーにギターマガジンに記事が載るけど、「2音で作るコード進行」なんて特集をやったりして、音楽理論もバッチリなんだなと思った。
観客数はかなり多い。荒吐のオフィシャルサイトで主催者の菅氏がこのバンドを強調していたせいもあるのだろう。
曲が始まる。ブラス隊とドラム、ベース、ピアノ。ジャズブルース進行の曲で、ブラス隊がひとりずつソロを取る。ボーカル・ギターの吾妻氏はまだ姿を見せない。2曲目のイントロが始まると、おもむろに吾妻氏がセミアコのギターとシールドを抱えてステージに現れる。はげ頭、太鼓腹、ヒゲ。ひん曲がった蝶ネクタイに真っ赤なシャツ、ヨレたジャケット。現れただけで客席から笑いが起こる。
そしてまさに「スクイーズ」としか言いようのない、超カッコイイブルースギターを弾き始める。縦横無尽に指がフレットを踊り、枯れたサウンドをはじき出す。でも弾きすぎない。盛り上げすぎない。さっとボーカルに移る。ボーカルがまたイイ。シャレの効いた歌詞を表情たっぷりに歌う。歌詞のひとつひとつ、仕草のひとつひとつに客席から笑いが起こる。飛び跳ねるようにスウィングする演奏と愉快なボーカルで、客席は踊りまくり。曲間、オヤジネタのMCでさらに盛り上がる。ゲスト2名を迎え、大盛り上がりのうちに終演。ほんと、楽しいステージだった。

このころからかなり冷え込んでくる。
冬用アウターを着始める人もちらほら。われわれも一度テントに戻り、防寒対策をして出直す。

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ハナレグミ。
急に気温が下がって来た中、静かにハナレグミの演奏が始まる。途中、となりのステージのシアター・ブルックの爆音がかぶって聴きづらい。て言うか、寒い中、動いて身体を暖められないライブはツライ。ぶるぶるぶるぶる。寒さに耐えながら聴いていると、永積が聞き覚えのある歌を歌い始める。
「ダンスフロアーにはなやかな光、ぼくをそっと包むようなハーモニー・・・」おおおっ!
スチャダラパーが登場し、今夜はブギーバックが始まる。一気に盛り上がるフロア。
いやもう、感動しました。

ハナレグミ終演後、ピロウズに行こうかと思ったけどこの時点でそうとうな冷え込み。疲れと寒さと空腹。フードコートエリアで牛串を食べてテントに戻ると、もう起き上がれない。近くから聞こえるピロウズの爆音を聴きながら寝入ってしまう。

それでも11時には目が覚めて、念願のキャンプファイアーライブを見に行く。山口洋のアコースティックライブを見逃すわけには行かない。
キャンプファイアーライブは、ハナレグミと同じ津軽ステージ。ステージ後方に臨時のバーが設置されてて、照明がイイ感じだ。そのさらに後方ではキャンプファイアーが焚かれている。
山口洋は最初からずっと司会役を務め、アーティストが交代するたびに「さえないMCの山口です」とぼそぼそとしゃべる。何とも言えない、味わい深い面白さである。途中、斉藤和義とおおはた雄一のブルースセッションもあったりして面白かった。
それにしてもひどく寒い。客も少ない。その少ない客のほとんどが、最後方のキャンプファイアーまで後退して暖を取っている。ステージ付近には30人もいない。
キャンプ券が発売数分で売り切れたのも、ヤフオクで4000円のキャンプ券が37000円まで高騰していたのも、このキャンプファイアーライブのためではなかったのか。
やはりみな、あまりの寒さと日中の疲れで、夜中まで活動する体力は残っていなかったか。
昨年同様に少ない観客の中、山口洋はがんばって最高の演奏を見せてくれました。ギターもうまいし曲もいい。もっと評価されてもいいミュージシャンだと思う。通好み、ミュージシャンズ・ミュージシャンなのね。

一日目、印象に残ったこと。
ARABAKI .infoの主催者、Ke1!さんにお会いしました。
想像していたよりもお若く(シツレイ!)、真面目かつファンキーそうな方でした。
ARABAKI .infoにはほんとうにお世話になりました。一緒に写真撮ってくれてうれしかったです。
いただいた名刺、大事にとってあります。また来年!

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