停電
この土日は職場に宿直。
たまっていた書類仕事を片づけようと思ったが、こういうときに限って停電。
アクシデントの停電ではなく、数年に一度の点検停電だそうだ。
点検であろうとアクシデントであろうと停電であることには変わりなく、しっかり数時間停電。
その間は職場のパソコンが使えない。
非常灯以外の電灯もすべてストップ。
暖房も消えて肌寒い。
あらためて、現代社会は電力に頼って生きているんだなーと実感。
で、実感はともかく、その間仕事にならない。
こういう事態は予想していたので、あらかじめ用意しておいた文庫本を取り出す。
電気の消えた部屋の窓際で、曇り空の光を頼りに、大槻ケンジの「くるぐる使い」を再読。
何度も読み返した短編だが、何度読んでも切ない気持ちになる。
電気が消えた職場は電灯のハムノイズもエアコンの作動音も聞こえない。
休日の午後の職場は人気もなく、眠りに落ちる瞬間のように静かだ。
静寂と冬の空。
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