私語のモンダイ
火曜日の午後の仕事。
友人から話をもらって、去年から引き受けている。
去年は毎回四苦八苦しながら資料を作り、PowerPoint原稿を作りまくった。
その蓄積があるから今年度はラクショー。
・・・の予定だったのだが。
今年度の半ばを過ぎても、ちーとも楽にならない。
キアイを入れて話しても、伝わっている感触が非常に薄い。
話がヘタなせいかと思ってPowerPointに切り替えると、あっという間に寝てしまう。
PowerPointでも、ビジュアルを多く入れて写真も加えたりすると反応は良好なのだが、そういう原稿を作るのは手間暇がかかる。本職の合間に原稿を作ると、勢い文字中心になってしまう。
話がヘタなせいなのか。伝え方が悪いのか。自分が内容を理解していないせいなのか。
いろいろ考えたが、どうにも分からない。昨年よりも間違いなく内容も伝え方もブラッシュアップしているはずだ。労力だってかけている。同業のほかの人に引けを取っていないつもりだ。
きょう話をしていて、ふと気がついた。
昨年よりも私語が多いのだ。圧倒的に。
こちらが話しはじめても私語をやめない。
いちど静かになっても途中から私語が増えてくる。フロアがざわついていると、やっている方は気が散って話の道筋があやふやになってくる。
ではなぜ、私語が多いのか。
昨年度は、フロアに指名発言を求めたのだった。
私語をしていると指されたときに気まずい。答えられない。多少なりともそういう緊迫感があったように思う。
今年はほとんど指名発言を求めていなかった。その結果、私語が増えているのだろう。
自分が一生懸命話しかけているのに、その相手がまったくこちらの言うことを聞いておらず、雑談に熱中している。これはなかなかしんどい状況である。
仕方あるまい。ちょっとでも興味を持つよう、工夫を重ねて行くしかあるまい。
別に妨害してやろうとか、悪気はないんだろうから。
イヤそれにしてもしかし、ぶつぶつ・・・。
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コメント
おつかれさんだす。
私語の無くし方。へらし方。というか、ひきこみ方。
私見ですけども。
1。スライドがぱーっと流れると、流されてしまうので、
ところどころで「次に〜〜をやるよ」という予告をする。
んで、終わったあとに感想をきいてみる。
もちろんランダムにあてる。
プリントにしたものを渡すと、もらった瞬間終わった気に
なるので、親切にしすぎない。ふふっ。
2。これだけだと、ただの嫌がらせになってしまうので、次の手。
その日のツボはこれ、ということを先にリストアップして
見せてしまう。
そのうえで、合間合間に実体験に基づいたリアルさをもって、
こういうことがある、な〜んていう雑談をいれると
結構聴いてくれる。記憶にも残る。
最後にもいちどポイントをまとめて終了。
サンドイッチ型ですな。
3。これ、私の上司がすごくうまいのですが。
参加型にする。
彼はパワーポイントの文字数を少なくし、写真を多くするという
技ももっている。
その上で、具体的な体験をしてもらう。
たとえばある体操があって、それを横で介助する人がいたら
両方の役をその場でやらせてみたりする。
これ、一旦収集つかなくなるけど、いいよ。
めりとはりだからね。記憶にも残る。要所要所で私語も
なくなるよん。
以上、手持ちわざの一部をおすそわけ。
気持ちか身体のどっちかが動かなかったら、
記憶には刷り込まれにくい。
関心をひくのも、けっこうむつかしいよね。
そんな気がします。
投稿: pao | 2006年11月 6日 (月) 17:35
こんばんは、paoさん。
どうもごぶさたしています。お元気ですか?
コメントありがとうございました。とっても参考になりました。
以前はPowerPointの原稿は配布していなかったのですが、いちど「原稿があるならプリントアウトして配布して欲しい」という声があって、それ以来毎回配っているんですね。
考えてみたら、持ちネタ全部を印刷して配っちゃったら聞いている方は緊迫感なんてなくなるかも。
サンドイッチ方式、次回さっそく試してみます。
参加型方式はじつはときどき取り入れているんですが、取っ掛かりで滑って白けた雰囲気が漂うと、とても心臓に悪いです。
いろいろ試してみますね。
Thank you for the tip!
投稿: カオル | 2006年11月 7日 (火) 00:31
おばんです。ちっとは役に立てば、何より。
余談ですが、私はある専門ガッコで教えてたことがあるです。
資格試験にでるヤマの傾向と対策をがーっつり研究して
「私が喋るのは大事なことだけ。」
と言ったら、みんなきいてました。
いや、実際大事なんだけどね〜
現金?
うんにゃ、お互い様でしょ。
双方、ハッピーでないとねん。
投稿: pao | 2006年11月 7日 (火) 18:02
蛇足だけどさ。
プリントアウト、渡すのは全シリーズの最後にしたら?
で。
パワーポイントについてけなかったとこもあるだろうから、
最後に渡します、っていうほうが身を入れて聴くと思う。
多分、あとで読めばいいと思ってるんだよね。
最初っから楽しようとしないことですよね。
毎回最後に渡すと、やっぱり、気がぬけるからさ。
専門ガッコの人の実習も時々面倒みてたけど。
理解する前にメモとろうとする人には、大体書くなという。
で。
帰ってそのメモをみることがある?と笑って聴く。
大概、ない。
私も昔そうでした〜といい、その場で理解してもらうことに
してます。
時間と紙とエネルギー。大事につかおうぜ。
投稿: pao | 2006年11月 7日 (火) 18:07
paoさん、どうも恐縮です。
いろいろアドバイスありがとうです。
プリントは、主な項目と資料的な文章だけにして、PowerPointもなるべく使わないようにしました。
PowerPoint、あくまで効果的に要所要所で使った方がいいんですよね。つい頼りがちになっちゃうんですが。
プリントアウトの配布は、なるほど、まとめて後日配布でもいいかな、と思いました。
とりあえず指名作戦実行で、私語はずいぶん減りました。
ありがとう〜。
投稿: カオル | 2006年11月 7日 (火) 18:25