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2006年8月16日 (水)

summersonic after

summersonic afterのレポです。
8月15日(火)、夢メッセ宮城。
summersonicの出演者の一部によるミニフェス。出演は以下の6組(出演順)

1.MONORAL
2.DOPING PANDA
3.BOON BOON SATERITES
4.ZEBRA HEAD
5.HYDE
6.LINKIN PARK

会場は幕張メッセの縮小版のような、コンベンションホール。
Summersonicafter
場内撮影禁止のため、会場周辺のみ撮影。

客席は、田の字に四つのエリアに区切られ、前方の左右がそれぞれA1、A2。後方の左右がB1、B2。われわれはチケットを買うのが遅かったためか、B1エリア。
オリジナルTシャツを買って自分のエリアに入ると、ほどなく開演。
客はHYDEファンが多いのではないかと予想されたが、いかにもビジュアル系ファンだったりゴスロリっぽいひとはそれほどでもない。3割くらいか。
ほかはふつうのロックファンっぽいひとたち。

トップバッターはモノラル。期待の正統派ロックバンド。
演奏は適度にタイト、適度にラフ。リードギターはレスポールジュニアを抱え、ペンタトニックのソロを弾きまくる。胸当てのついたジーンズ、もじゃもじゃパーマ、曲の最後で風車のように右手をぶんぶん振り回すしぐさ。
ああ、このひとはきっと、クラシックロックが大好きなんだろうなぁ。
ボーカルは日本人なのか外国のひとなのか。日本語も英語も非常に流暢にこなす。最初にMCで「こんにちは、モノラルです」としゃべったときには、周囲から「なんだ、日本人かよ」と言う声が聞こえてきたくらい。
ボーカルのひとは一生懸命客を煽るんだけど、客の反応は最前列以外はイマイチ。て言うか、後方のB1、B2エリアはまったく盛り上がっていない。
サウンドは、ブラック・クロウズを都会風にしたような、カラッとしたロック。いまの若いモンにはこう言うのは受けないんだろうか。
ビートルズの「ヘルター・スケルター」ではサビのところで客にマイクを向けるが、Bエリアではほとんど誰も歌わない。か、かわいそう・・・。

つづいてドーピング・パンダ。昨年のサマソニでは入場制限に達した勢いのある新進バンドだ。
単独ライブを観たときには、ものすごく盛り上がっていた。演奏もうまいし、MCも軽妙。
いい意味で軽い、ダンサンブルなサウンド。
が、これまた客が盛り上がらない。ぼくはB1の前から4,5列めくらいにいたんだけど、周囲で身体を動かしているのは最前列の女性2,3名とわれわれ夫婦のみ。あとはみな腕組みをして微動だにせず、前方を凝視しているのみ。拍手さえしない。
な、なんだろうこの客層は・・・。
ドーパン、かなり緊張した様子。単独ライブのときの悪ノリMCは影を潜めている。
それでも一発、ネタをかましたいと思ったのだろうか。
「きょうの出演者のなかで一番ギターがうまいのはぼくです!」発言。
もちろんその前後でほかのバンドへのリスペクトを語っていたし、決して嫌みじゃない。
でもそのとおりかも知れない。あれだけ速いフレーズを、動きながら、ミスピッキングも開放弦も鳴らさずに弾きまくれるのはスゴイ!
ドーパン、演奏は悪くなかったが、フロアが盛り上がらない。かなりがんばっていたが、フロアとバンドが一体となるようなマジックは起きなかった。40分弱で終了。がんばれドーパン!

続いて、個人的にはこれを見るために今回足を運んだ、BOOMBOOM SATELLITES。
いくら何でも、ブンブンはみな踊りまくるだろう。
1曲目、満を持してのニューアルバム「ON」のトップナンバー、「kick it out」がはじまる。
超ダンサンブルなキラーチューン。この曲が鳴りはじめたらフロアははじけるしかない・・・と思ったら。
腕組み・微動だにせず組、まったく反応せず。客席の最後方の話じゃない。後部とは言え、ブロックの最前列付近である。最前列から数列めに陣取っている客のほとんどが、腕組みをしたまま微動だにせず、じっとステージを見つめているだけなのである。
ライブの楽しみ方はひとそれぞれ。とは言え、明らかに興味を失っている、手拍子も拍手もしないひとたちがフロア最前列に大量に陣取っているのは・・・。
初めは手を振り上げたり身体を動かしたりしていたワタクシも、周囲が微動だにしない状況では次第にテンションが下がってくる。身体を動かしているのが恥ずかしくなってくる。
ああ、つらいなぁ。ブンブンで踊れないなんて・・・と思った瞬間!
後方からイキのいい若者たち数人が、中央前方に踊り出してきた。
激しくモッシュし、踊りまくる。たちまち広がるモッシュの輪。これは混ざるしか!
自分を入れて、総勢約10人。
全員、激しく踊りまくり、ブレイクでは両手を上につき上げ、絶叫する。全員スゴイテンションだ。気がついたら自分もその中に加わっていた。全員から、ブンブンのステージをこのまま終わらせたくない。身体を動かして熱狂したい。そういう思いが言葉を超えて伝わってくる。
曲間ではその約10名が雄叫びを上げ、ハイタッチをする。中の数名は連れ立ってきたのだろうが、自分を含め、ほとんどは見知らぬ同士だ。完全にトランス状態。名曲「dive for you」も演奏したそうだが、自分ではまったく憶えていない。音の洪水の中で、見知らぬ同士と踊りまくり、モッシュしまくっていた。われを忘れていた。
ブンブンのステージが終わったとき、もういちどモッシュ隊全員で咆哮を上げ、何度もハイタッチ。
いや、まさかこの歳でこんな体験ができるとは思ってもいなかった。楽しかった。

前方のA1,A2エリアもブンブンのステージで火がついたようだ。
続くゼブラヘッドではフロア全体がかなり熱くなっていた。バンドも客を煽りまくり、ペットボトルの水をぼんぼん客席に投げまくる。モッシュ、ダイブが全エリアで発生。曲は知らないけれどギターもうまいし、バンドもリラックスしてて、こなれた感じ。
ぼくはブンブンで足腰がふにゃふにゃになっており、後方でながめておりました。

ゼブラヘッド終了後、PAからクラシック音楽が流れはじめる。やがて客電が落ち、第9が流れはじめる。ステージ背景には十字架に打ち付けられたキリストの絵。ビジュアル系と言うかゴシックというか、そういう雰囲気である。
で、HYDE登場。
キーボード、ドラム、ベース、ギター。そしてタバコサンバーストのストラトキャスターを抱えたHYDE。
この時点で各エリア前方は、一見してそれと分かるHYDEファンが占めている。
いきなり大音量できつめのディストーションギターが鳴りはじめる。
本人も「リンキン・パークが好き」と言っていたが、たしかにその言葉通りラウド系のロックを意識したバンドサウンドだ。
しかし。ラウド系って、ただラウドなだけじゃなく、サビのフレーズはメロディアスだったり、リフの解釈を曲の途中で変えていったり、どこか「聞かせどころ」がある。今回は当然、HYDEのボーカルが轟音の中で旋律を奏でる、そういう構成であるべきだったとワタクシは思う。
しかし今回、HYDEのボーカルはその役割を果たさなかった。なぜか。
ひとつは、音量のバランスが良くなかったことだ。どの楽器もやたらボリュームがでかい。おまけに、どの楽器か分からないが、へんなリバーブが入っているようだ。そのため楽器個々の音がもやけてしまっている。分離が悪い。
ふたつめは、HYDEの歌い方だろう。独特の歌い方で、それがときどきメタル調の絶叫に変わる。どちらの歌い方も、轟音で分離の悪いバンドの音にボーカルが埋もれてしまって輪郭が分からない。
でも、詳しくは分からないけれど、以前のビジュアル系の枠から飛び出したい、違うスタイルを模索したいと言う前向きな意図を感じた。サマソニアフターに出演したのも、取り巻きから離れ、違うファン層にアピールしたいと言う意図なのかも知れない。
がんばれHYDE!もうちょっと音量を絞ってバランスよく聞かせろ!

HYDE終了後、ステージ上に2階建てくらいの大規模セットが組まれる。いよいよトリのリンキンパークの登場。
リンキンは「メテオラ」しか知らないが、メタルとラップが融合したヘヴィなサウンドをいかにライブで再現してくれるか、たのしみにしていた。
ボーカルふたり(うち1名はラップ担当か)、ギター、ベース、ドラム、DJとおぼしきひと、の6名編成。
メテオラからの曲も含め、ひたすらヘヴィなナンバーを畳みかける。ボーカルふたりの存在感がすごい。動きまくり、客をあおりまくる。曲間のくだけた掛け合いもいい感じだ。
妻はいままで聞いたことがなかったのだが、ライブ終了後にはスゴイ・カッコイイを連発していた。ホント、カッコよかった。歌もムチャクチャうまかったし。

まとめ。
・入場体勢が良くなかった。あれしか客がいないのにゲート一ヶ所のみ、入場1時間待ちはヒドイ。
・屋台が出ると言うので期待したが、中に入ったらフランクフルト・ヤキソバの店が一軒だけ。しかも係員は2名だけ。超長蛇の列の上に途中で売り切れ。うう。
・知らないバンドには冷たいお客さんが多かった印象。
・B1モッシュ部隊は熱かった。みな最高でした。
・HYDEファンはきれいなひとが多いなーと思った。
・演奏はどのバンドも良かった。持ち時間が短いのは致し方ないか。ミニフェスと言うよりは、ショーケース的なイベントか。
・ぼくとしては、ブンブンとドーパンとリンキンが見れて満足。その他のバンドも良かった。とくにMONORALはがんばってほしい。

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