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2006年8月23日 (水)

6年ぶりのジーンズ

6年ぶりくらいにジーンズをはいた。
学生時代、ずっときたないジーンズをはき続けていた。ダメージドとかユーズド感とかそんなもんじゃなく、ただただひたすら汚いだけ。まだユーズド感がかっこいいとか、そういう概念がなかった時代でもあった。
そのころの反動で、6年ほど前に持っていたジーンズをすべて捨てた。まだ現役のアル中真っ盛りだったころだ。
「ジーンズ」イコール「カッコ悪い」という感覚が染みついていた。
離婚騒動真っ盛りで、着ているものも何もかも、すべて捨ててしまいたい気持ちもあった。
それが近ごろ、ユーズド感のあるジーンズを上手に着こなしている若者が気になるようになってきた。
適度に着古したジーンズを腰ではく。適度にカジュアルで、でも昔のようなカッコ悪い感じはない。
久しぶりに衣料店のジーンズコーナーをのぞくと、すでにユーズド感を出したジーンズが、陳列棚のかなりの部分を占めていた。
本来ならまっさらなジーンズを購入して自分で着古したいところだが、一本のジーンズをこなれるまではく時間はとても取れそうにない。
あまりわざとらしくない、適度にユーズド感を演出した一本を購入。

ひさしぶりにはいたジーンズ。一瞬にしてよみがえってくる履き心地、手触りの記憶。
何だか昔に戻ったような、20代の頃の苦く、ひりひりとした思い出がよみがえってくるような、ふしぎな感覚。
失恋、留年、孤独、バンドの失敗、アーティスト気取り。恥ずかしくてイタイ20代。
ぼくは酒なしにその年代を乗り切ることができなかった。
またジーパンをはいて、今度は回復の道を歩いていこう。
今度は酒なしで、仲間とともに、手に入らなかったものを探すんだ。

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