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2006年5月 3日 (水)

荒吐で下山淳を見た

荒吐ロックフェス06で期待していたバンドのひとつが、ROCK'N'ROLL GYPSIESだ。
ルースターズ解散後、同じメンバーが終結して作ったバンドだ。ぼくは当時、ルースターズの熱心なファンではなかった。が、ルースターズ解散後の花田裕之や下山淳のギターワークはあちこちで耳にした。
タイトなロックギターを奏でる花田。ディレイを使ったりテンションノートをふんだんに取り入れたり、変わった音使いが特徴的だった下山淳。
泉谷しげるのバンド、シオンのアルバム。遠藤ミチロウのソロで聞ける、疾走感と透明感にあふれたスリリングなギター。
80年代後半から90年代初頭、下山淳の演奏は強く印象に残っている。
誰にも負けないオリジナリティを持つ、すばらしいギタリストだと思う。

夕暮れのステージで彼らの演奏が始まる。長身にES-335を抱えた花田がマイクの前に立つ。タイトでスリリングなベースとドラム。そこに花田のギターが乗っかる。うねるようなサウンド、エネルギー。
MCもなく、ひたすら曲が続く。
かっこいい。ムチャクチャかっこいい。
が。
下山淳。痩せててガイコツのようだ。異様な迫力を感じる。向かって左側に陣取り、ギターを弾く。弾くんだけど、音が前に出てこない。聞こえてくるのは花田のギターだけ。その向こう側に、耳を澄ますと下山のギターの音がやっと聞き分けられる。なぜだ。PAのせいか。
彼自身、何となく精気がないように見える。コード進行が心もとないのか、いちど押さえたコードをすぐに変えたりする。ピッキングも弱い。ほとんどなでるようだ。
途中、演奏が思うように行かないのが歯がゆいのか、ソデにいたスタッフに苦笑いして見せた。
ステージの後半になってからはリラックスしてきたのか、体も動かして、ギターの音も少し輪郭がはっきりした。
これからかな?と思ったところで時間終了。

下山淳。。。
彼の実力はこんなモンじゃないはずだ。
理論派というよりは天才肌のギタリストのような気がするし、調子の善し悪しが激しいのかも。
次回見る機会があったら、ぜひ彼のギターを堪能したい。
それにしてもROCK'N'ROLL GYPSIES。
タイトでソリッドなサウンド。荒吐で若手ギターバンドが終結する中、異彩を放つ「ロック」のにおい。
80年代のバンドの大半が解散しているいま、ぎらつく夜の匂いがぷんぷんするこのバンド、ぜひ解散せずに続けてほしいものだ。
もちろんCDを買って帰りました。

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