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2006年5月26日 (金)

サンボマスターのライブに行ってきた

きのう、サンボマスターのライブに行ってきた。
わが地元にも近ごろ割にメジャーなアーティストが来るようになった。めでたいことである。
サンボマスター、先日の荒吐ロックフェスで見ていたが正直言って演奏が荒い、と言う印象が否めなかった。
ひたすら音程を無視してがなるボーカル、開放弦を左手で鳴らすだけのギターソロ。
アルバム「サンボマスターは君に語りかける」がファンクからソウルミュージック、パンク、叙情派フォークまで幅広い音楽的バックボーンを消化していただけに、爆音で速いテンポの曲を繰り出すだけの演奏にはやや違和感を感じたのだ。
が、今回はソロライブだ。ハコも小さい。
サンボマスターの、ふだんのライブが聞けるにちがいない。

しかし、やはり爆音。
やはり絶叫調のボーカル。
でもね、楽しかったですよ。なんというか、爆音の必然性と言うか、ボーカル山口隆が伝えたい何かを伝えようとするため、必然としての爆音だなと感じました。
客層は、あんまりロックロックしたひとはいなかった。ホント、ふつうの若者たち。金髪もいなければビジュアル系っぽいひともいない。ジーパンにTシャツ、首にタオル、スニーカーの若者たち。
そのふつうの若者たち、おどるおどる。はねるはねる。
客席前方は、最近はモッシュって言うんですか。押し合いへし合いで異様なエネルギー。ぼくも年がいも無くモッシュに参加。先頭から3〜9列目くらいのところを、人並みに押されながらもキープ。なんたってパンク系ライブだもんね。
ダイブも続発。頭上を何度かひとの足が横断していく。

なんて言うかね、モッシュの中に入ると、後方では味わえないような高揚感を感じるのね。
ステージの上のアーティストが感じるものとすごく似ている感覚。
爆音と絶叫でサンボマスターは客をアジテートし、客はモッシュとダイブでそれに応える。そんなコミュニケーションを感じた。
だから自分と客を煽るために、爆音も絶叫も必要としてるんじゃないか。

それでも荒吐ロックフェスほど絶叫続きではなく、ちゃんと歌う曲もたくさんあった。
ボーカル山口隆、やっぱ歌うまい。
客も暴れる一辺倒ではなく、聴かせる曲のときはしっかり聴いていた。
「手紙」では客、大合唱。みんなしっかり大きな声で歌っている。聴いているとやけに胸が熱くなってくる。

2回のアンコールも含め2時間ちょっと。
やはり爆音、やはり絶叫、やはりちゃんとしたギターソロなし。
それでも山口は思いのたけを語り、大まじめに愛と平和と叫ぶ。
いいライブだった。

しかし動いた動いた。踊った踊った。
こんなに体を動かしたライブは久しぶり。昔スターリンを見たとき以来かも。
終わって外に出たら、Tシャツもズボンもバケツで水をかぶったようにぐしょぐしょだった。
なんせサウナの中で2時間踊ってたようなものだからねー。

ちょっとおもしろかったこと。
ふしぎと、ボーカル山口に似た体形の人が多かった。
体脂肪率高目のひとが多かった。
同様に、メガネ率も高かった。
ふしぎなり。

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